ドラマ「少女サムセン」夢みるサムセン。
本作は子供のころすり替えられたヒロインが過酷な運命に耐えながら漢方医の
道を目指すという韓国ドラマ特有の物語です。
でもこのドラマは怖い復讐劇のようなドロドロ系ではなく、逆境にも負けず
明るく生きるヒロインの心温まる感動作です!
1950年ソウル、5代も続いているポン医院の娘グモクが病気になり、厄払いの
ためにもう一人娘を育てることになり祖母は従業員のギジンに同じ歳の娘を
探してくるように頼みます。
ところが偶然自分に娘がいたことを知ったギジンは自分の娘を連れてきます。
そして朝鮮戦争の混乱の中避難先でギジンの娘を邪魔扱いした祖母が亡くなり
「これからはお前が俺の娘の身代わりとなって生きるんだ!」と言って
自分の娘とグモクを入れ替えてしまいます。
ギジンの娘は避難先からグモクとして裕福なポン医院のもとへ。
一方、本当のグモクは貧しい家庭に送られ、満足に食事も与えられず、母親
から毎日のように冷たい仕打ちを受け育ちます。
貧しい家族のために一生懸命に働く子役のヒョン・スンミンちゃんの演技が
また絶賛で視聴者を引き付ける大きな一因となっています。
また孤児でサムセンをいつも支えるドンウや漢方薬店オソン商会の息子ジソン
との絡みや繋がりは大人になるまで続き、4人の恋愛模様は最終話のラストまで
先が読めない展開になっています!
8年後12歳になったサムセンはソウルに出稼ぎに出されます。
ところがソウルで仕事がなく行き倒れていた彼女が助けられた先がポン医院
だったのです。
自らサムセンと名前を変えた彼女は自分の本当の生家とは知らずに家政婦と
してポン医院で働きはじめます。
サムセンの才能を見抜いた院長はサムセンを学校に通わせようとしますが、
自分の娘をグモクとすり替えた張本人のギジンはサムセンにことあるごとに
邪魔をしサムセンをポン医院から追い出してしまいます。
院長はきっと身代わりになった娘の代わりにサムセンがここに来たと信じたい
のでしょう・・・サムセンがここに来たことは偶然ではないと思えるのです。
本当は自分の娘なのに・・・ここが韓国ドラマのイラっとするところですが!
院長宅を出たサムセンは今度は想いを寄せるジソンの父親が経営する
オソン商会の家政婦として働きます。
ここから大人の俳優さんにバトンタッチされ、サムセンの家族もソウルで暮らし
始めるのですが、義父が腰を痛め働くことができません。
でも、サムセンの一番の理解者は義父なんですよね~
子供のころサムセンにソウルに行くように言ったのも母親から助け出したい
愛情だし、ソウルでは「受験して東洋医学部に行け」と応援したのも
義父でした。
血の繋がりはないけどサムセンにとっては大切なお父さんです!
そしてドンウとジソンの二人の男性に助けられながら夜学に通うサムセン。
このころドンウ(チャ・ドジン)はサムセンが大好きですが、サムセンは
ジソン(チ・イルジュ)に強いあこがれを感じています・・・
ところがジソンの心の中がイマイチ、ハッキリしなくて・・・
そこがこれからのドラマの大きな見どころになるのかしら・・・?? (笑)
サムセンは漢方医になるために東洋医学部へ!
ところがグモクはファッションデザイナーになりたいからパリへ留学したいと
言い出し父親と実の父サ社長(ギジン)を驚かすのです。
パリに行くと言う娘とサムセンが東洋医学部へ行くことが気にいらないサ社長
(ギジン)はとうとうグモクに真実を告げます・・・
そして実の母親とサムセンの貧しい家族の生活をみて驚いたのでしょう・・・
「私も東洋医学部に行って父さんの意志に従い家業を受け継ぐ」と心に決める
グモクでした。
二人は猛勉強をして受験の日を迎えますが、サムセンは試験の当日道端で倒れて
いた友人を助けたため時間に遅れて試験が受けられなかったのです・・・
まったく、残念というか・・・そこはいつもの韓国ドラマと割り切って!
本当に人の良いサムセンなんです。 でも~ サムセンはこういう生き方しか
出来ない女性なんですね。
試験の結果、グモク(ソン・ソンユン)は東洋医学部に合格!
そして・・・ 常に自分を助けてくれた叔父さんである実の父親のサ社長に
ここポン医院を出ていくように告げるのです・・・
その後サムセンは肺結核を患いソウルを離れることに・・・
本当に可愛そうな運命のサムセン・・・
また同じころドンウとジソンも兵役の知らせが届き入隊することになりました。
サムセンは病気を治すためにソウルを離れ静かな山の中で暮らしますが、
そこで偶然医術のファン先生に出会い呼吸と心を一体化させる養生法や導引法、
また鍼術などを学ぶのです。
サムセンもその先生の治療のお蔭ですっかり元気になり、ソウルに戻ってきます。
サムセンの家族もポン院長の計らいでソウルに住むようになり、サムセンも
「東洋医学部」に見事合格!!
ドンウとジソンも除隊になり、4人は久しぶりの再会を喜び合いますが、地方に
行っていたサ社長(ギモクの本当の父親)もまたソウルに戻ってきます。
そしてとうとうサムセンの母親がサムセンの父サ社長(ギモクの本当の父親)を
見つけ、サムセンを自分の子供だと認めるようにお願いします。
まぁ~目的はお金でしょうが・・・ またこのお母さんは最後までサムセンが気に
入らないようで、ずっとサムセンには冷たい態度をとっています。
特にサムセンが自分の子供ではないと分かったときは更にもっとつらい仕打ちをし、
自分の子供のグモクとサ社長までもゆすりはじめます。
まったく自分勝手というか、性格が歪んでますよね!
でも物語を盛り上げる役割は大きいですが・・・ (笑)
このお母さんもいろいろな作品に出演されていますが、私は「メリは外泊中」で
グンソク君のママを演じたときの印象が強かったですね!
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グモク役のソン・ソンユンさんはソン・スンホンさんのドラマ「マイプリンセス」
でキム・テヒさんのお付きのシン尚宮を演じた女優さんですね。
「マイプリンセス」のときの笑顔と美しさはとても存在感が大きかったので
すぐに「あっ!あの時の女優さんだわ。」と思いました。
また本作でジソン役を演じているチ・イルジュさんの爽やかな笑顔も洗練された
男のオーラがキラキラ輝いています!
私は今まで気が付きませんでしたが、たくさんのドラマや映画の端役を経て
今回はじめて主演級の役がまわってきたようです!
きっとこのまま女性ファンのハートを熱くさせてくれることでしょう!
なかなかのイケメンさんですよねぇ~(笑)
初めは繊細で弱い感じのイメージでしたがジソンは除隊後とても男らしくなって
帰ってきました。
そして・・・その後、サムセンに「付き合ってくれ」と愛を告白します。
このころグモクとジソンの結婚話が進んでいたので、ドンウは納得がいかず心中
穏やかではないはず・・・ところが「選ぶのはサムセンだ!」と答えるジソンの
言葉も分かる気がしますが・・・ 男性二人の愛情対決は最後まで注目です!
自分の子供グモクをポン医院の跡継ぎにしたいサ社長は、ことあるごとにサムセン
の邪魔をし悪事を働きます。
そしてグモクとサムセンが入れ替わった秘密を知ったサムセンの義父を殺害します。
その義父が「すまない、何もしてやれず、苦労ばかりかけて・・・ 俺たち夫婦を
決して許すなよ」なんて泣きながらサムセンに話すなら、早く真実を明らかに
してよ!! と、いつものことながらイライラしちゃいますよ!
いつグモクとサムセンの立場が逆転するのか?気になりながらの視聴でしたが
昔グモクの病気を占った伝説の占い師センファがソウルに戻ったことで、サムセン
が身代わりの子供だったことがわかり、真実が徐々に明らかになります!
最終話、院長を道連れに死のうとピストルを向けたサ社長でしたが、ピストルの弾
はグモクに・・・
そしてサ社長は自ら命を絶ちます・・・
ジソンとグモクは留学の道を選び・・・
5年後・・・
院長は亡くなり、サムセンに女の子が誕生します・・・