韓国ドラマ「スキャンダル」あらすじと感想!
愛する父は僕を誘拐した犯人だった・・・
親世代の因縁に翻弄される若者たちの苦悩と愛と憎しみが描かれた物語で
久しぶりに親子愛がじわじわと胸にしみる完成度の高いドラマに出会いました。
すべての原因は25年前にテハ建設の手抜き工事でビルが倒壊し幼い我が子を
失った刑事のミョングン(チョ・ジェヒョン)が偶然にも息子を見殺しにした
テハ建設会長テハの息子ウンジュンを連れ去ったことから始まります。
テハ(パク・サンミン)の妻ファヨン(シン・ウンギョン)は家の前で子供の
ウンジュンが消えてしまい半狂乱になってウンジュンを探しますが見つからず、
非道な夫テハとその愛人ジュランに逆襲するために施設から男の子を引き取り
自分の息子ウンジュンとして育てます。
そして月日が経ち、誘拐されたウンジュン(キム・ジェウォン)は出生の秘密
を知らないまま刑事になり、施設から引き取られたウンジュン(キ・テヨン)
は何も知らない父のテハに溺愛されながら弁護士として母ファヨン
(シン・ウンギョン)の事務所で働くことになります。
またテハ建設の不正を暴こうとしていた婚約者を結婚式の当日に不審な事故で
亡くしたアミ(チョ・ユニ)はその後、お腹の子供まで失ってしまうのです。
そんな絶望の中、手を差し伸べたのが刑事ウンジュン(キム・ジェウォン)の
やさしさだったのです。
死にたいと思うほどつらいアミ(チョ・ユニ)にウンジュン(キム・ジェウォン)
は「今死んだら夫は賄賂を受け取った悪人のままになってしまう」と強く
呼びかけます・・・ この時の刑事ウンジュンの「強く生きろ」という言葉が
強く心に響きます。 自殺に偽装して夫を殺し、家に火をつけ子供まで失った
悲運の女性アミですが、自分自身に負けないで不正を暴くためにしっかり
立ち直ってほしいところです!!
そしてここから二人の静かな運命の愛がどのように進んでいくか要注意です!
また一方、幼いころ母と名乗るファヨン(シン・ウンギョン)が現れ、テハと
ファヨンが実の両親だと信じ二人の期待に応えるように努力を重ね立派な
弁護士になったウンジュン(キ・テヨン)でしたが、ウンジュン(キ・テヨン)
は母が本当の息子のウンジュンを探していることを知りショックを受けます。
ウンジュン(キ・テヨン)は母とテハの愛人ジュランが薄々偽者だと感じて
いることを分かっているのか、母ファヨンに「僕を追い出す気がないなら
本当の息子を捜すのはやめてほしい。僕が捜すから。その方が僕の心の傷も
浅くすみそうだから・・・」と告げます。
でもウンジュン(キ・テヨン)はハ刑事のウンジュン(キム・ジェウォン)が
本当の子供だと薄々分かっている様子です。
ウンジュン(キ・テヨン)も母ファヨンの嘘から始まった偽りの人生で、
ウンジュンとして生きることを強いられたかわいそうな男です。
それなのに本当の息子を探す母の裏切りに苦悩する姿は見ていて痛々しい
ほどです。また自分の居場所を証明する姿は悪役のように見えましたが、
彼の絶望感や悲痛な叫びは同情してしまうキャラクターでした
母親役のシン・ウンギョンさんと感情がぶつかるシーンは迫力がありましたが
結局最後は財産というよりも今まで過ごしてきた家族の愛を壊したくなかった
のでしょう・・・
中盤、ゼウスの手抜き工事の件で訴訟をおこす父のミョングンとアミですが、
テハは自信たっぷりに「大丈夫だ放っておけ。どの法律事務所もテハグループ
なら引き受けるところはないだろう。メディアも止めればいいことだ。」と
お金と権力でなんでも片づけるテハに妻のファヨンが「私が弁護を引き受ける
ことにします。」そしてはっきりと「あなたと戦います」と心を決めます。
アミもファヨンの事務所で働くことになりますが、そんな時ハ刑事のウンジュン
は自分がミョングンの子供ではないことを知ります。高校生のころ疑問に
思っていたと父のミョングンに告げますが、ここではまだテハの子供だとは
知りません。
ハ刑事のウンジュン(キム・ジェウォン)は今までの証拠を持ってテハの家に
乗り込みますが、あくまでテハを逮捕したいウンジュン(キム・ジェウォン)
なのです。 お互いに本当の親子なのに傷つけあう二人ですが、母のファヨン
は昔息子を誘拐した犯人の録音テープを聞いてハ刑事のウンジュンが自分の
本当の息子だと分かります。そしてテハとウンジュン(キ・テヨン)がハ刑事
に濡れ衣を着せて罠にハメようとしていることを聞き、ハ刑事を助けます。
母のファヨンもいろいろな面でつらいはず・・・
きっと二人の息子を平等に愛し守りたいと思うはずですが、ここから
母ファヨンの子供を守ろうとする強い愛着と苦悩が始まり、実の子供ウンジュン
から切り離そうとするテハの危険な攻撃が迫ってきます。
またシン・ウンギョンさん演じる失った我が子を捜し求める母親は忍耐の
執念で、目の表情や口元の動きなど鬼気迫る表情が素晴らしかったです。
本当に演技派女優さんですよね!
シン・ウンギョンさんは最近見たジュノさんのドラマ「隣人の妻」で
お向かいの旦那様と不倫をする楽しい妻役を演じていたのが印象的でした。
終盤、ハ刑事のウンジュン(キム・ジェウォン)は自分が15年前に父だと
思っていたミョングンに誘拐され、本当の父がテハで母がファヨンだった
ことを知ります。
父テハからの攻撃で体も心もズタズタに壊れてしまったウンジュン
(キム・ジェウォン)でしたが、自らテハに会いに行くウンジュンにテハは
変わることはなく逆になにか企みを考えているようすです。
育ての親ミョングンを許せないでいるウンジュンですが、憎むべきはテハ
なのか?ミョングン?なのか、あまりに過酷な運命に直面するウンジュンの
苦悩に涙があふれます。
そしてウンジュン(キム・ジェウォン)は警察を辞めてテハの会社の不正と
父ミョングンを守るために実の父親のテハグループで働くことになります。
「スキャンダル:非常に衝撃的で不道徳な事件」最終回。
「スキャンダル」の最終回で精神的に衝撃を受けて倒れ、生死を
さまよっていたミョングン(チョ・ジェヒョン)が劇的に目を覚ました。
意識を取り戻したミョングンの目の前には彼を心配するウンジュン
(キム・ジェウォン)、ハ・スヨン(ハン・グル)、ユン・ファヨン
(シン・ウンギョン)の姿が。
涙をこぼす息子ウンジュンを見つめながらミョングンは微笑んだ。
ウンジュンのために自首して刑務所に入ったチャン・テハ(パク・サンミン)
は彼なりに身辺整理をし始めた。「ウンジョンを守ってくれてありがとう」と
言う妻ファヨンにテハは「もう一度面会に来てほしい。そのとき離婚届に
印鑑を押す」と妻を自由にしてあげるテハ。長年の悪感情を解いた。
もう一人の息子ジェイン(キ・テヨン)に会った場でもジュハ(キム・ギュリ)
とテハグループに自身が持っている全ての権利を譲る委任状を息子に
渡しながらテハは「僕の息子は僕に逆らわないことをよく知っている。
これを姉(チャン・ジュハ)に渡してほしい。
そしてお前に企業は合わない。これからは弁護士としての人生を
生きてほしい」と愛情を込めて言った。
数日後、ウンジュンとミョングンは一緒に山に登った。
すい臓癌末期の体で息子と最後の時間を過ごそうとするミョングンの
後ろ姿に家族たちは涙をこぼした。
親子が一緒に過ごす最後の夜、ウンジュンはミョングンに「育ててくれて
ありがとう」という言葉を何度も繰り返した。
ミョングンも「息子よ、愛している」と答えた。
そしてその日の夜、父ミョングンは眠るように安らかにこの世を去った。
時間が経ってウンジュンは手抜き工事や自身を巡る全ての悲劇の象徴の
ような建物ゼウスを自らの手で崩壊させた。
親の世代の過ちを正すウンジュンとジュハの第一歩だった。
そして1年後、父ミョングンを亡くしたウンジュン(キム・ジェウォン)は
時間的な余裕がある度にもう一人の父であるテハの面会に行って25年間
結べなかった親子の情を育んでいた。(kstyle)
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テハが自ら自首をするなんて信じられませんでしたが、ラスト素直に
今までの悪行を反省して心を入れ替え本当の息子のウンジュンと
一緒に微笑んでいる姿はもっと信じられませんでした~(笑)
息子の愛に胸がいっぱいになったパク・サンミンさんが穏やかに
可愛く映っていました。
またもう一人の父親ミョングンに対して、
「僕を育ててくれて本当にありがとう」という言葉を何度も何度も
繰り返して伝えるウンジュン・・・
ミョングンもまた「お父さんのほうこそありがとう。」と
声をつまらせ、嬉しさのあまり涙を流します・・・
やっぱり本当の親子なんだなぁと感じるラストでした。
そして静かに息を引き取るミョングンは愛する息子のそばで
世界で一番幸せな父親だったと思います。
その父親役のチョ・ジェヒョンさんは映画「悪い男」で有名な俳優さん
ですが、私はチョ・インソンさんのドラマ「ピアノ」のお父さん役が
強く印象に残っています。もう50歳というベテラン俳優さんですが
チョ・ジェヒョンさんって、昔は超イケメン俳優さんだったと感じるほどの
整った顔立ちですよねぇ~~!! 私生活では大きな子供さんがいますが、
こんなイケメンお父さんが羨ましい~~(笑)