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スーサイド・スクワッド 3D

2016-09-13 | 劇場映画れびゅー

バットマン vs スーパーマン』から本格始動した、DCコミックの『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ第二弾。
続いては、ヴィラン達が国家権力によって特攻部隊にされ嫌々ながら活躍する『スーサイド・スクワッド』をIMAX3Dで観てきました。
★★★

スーパーマンの力による傘が無くなり、秩序を失い始めた世の中。
次に現れる超人が、これまで通り正義の味方なのか、それとも世界にさらなる混沌をもたらす存在になるのか。
ジレンマに陥った政府は、しびれを切らして禁断の一歩を踏み出してしまう…。
で、出来てしまったのが、バットマンやフラッシュによって捕らえられたスーパーヴィラン達によって構成される特殊部隊タスクフォースX、またの名を『スーサイド・スクワッド』。
爆弾で脅され、強制的に働かせられるヴィラン達…。

むちゃくちゃポップで楽しそうな劇場予告編やらポスターに、このシーズンイチ気になる存在の映画だったのですが、中身は心配していてた通りウィル“俺様”スミスの存在感が面倒臭い映画となっている。
テレビドラマ『アロー』では、スナイパーとしての冷徹さの中に父親としての優しさが垣間見えるのが、ヴィランなのにカッコいいデッド・ショット役ですが、ウィル“俺様”スミス版のデッド・ショットは人間臭すぎると言うか、最初から父親過ぎて物足りない感覚。息子にウケる為に色々口を出してそう…。
それに引っ張られるかのように、超危なっかしくてCOOLなはずのヴィラン集団が、次第にタフガイの集団『特攻野郎Aチーム』のメタヒューマン版みたいな、「なんや取っつきにくいけどふつーにええ人達やん」的なノリと化してしまうところが残念。

美人でキュートでイッちゃってるハーレクイン(マーゴット・ロビーハマり過ぎ)もイッちゃってるなりにかき回すのかと思いきや、なんかやたらと正論を吐くから冒頭の妖艶で何をするかわからないキャラがブレブレ、矛盾を感じさせてしまう。
とは言え、このキャラクターと彼女の奪還に奔走する三枚目ジョーカー(ジャレット・レトの狂気に満ちた三枚目キャラが面白い)のカップルは、今後の『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズを描く上で要となりそうなので、この映画は取り敢えず観ておかなければなりません。

マン・オブ・スティール』の時のように、スーパーヴィランによって地上に壊滅的な破壊がもたらされてしまうのですが、『バットマン vs スーパーマン』で描かれた復興が無に帰してしまうような大惨事を目の当たりにした人類は、これから現れるであろう正義のメタヒューマン達をどう迎えるのだろう。
そして、ヴィオラ・デイヴィス演じるA.R.G.U.S.のアマンダ・ウォーラーは、今後結成されるであろうジャスティスリーグをどう迎えるのだろう。
本編を観ながら、違う広がりの想像ばかりして気が散る大いなる繋ぎの映画でもあります。

ネタバレ
さらっと、「ロビンを殺した」と言う説明が入っていたり、フラッシュの全身像をチラ見せしたりと、『DCエクステンデッド・ユニバース』本編へと繋がる世界観を広げる役割の映画なので、IMAXで観たほうが良いかどうかは別として、シリーズの次の映画が上映される前に観ておいた方が良い。


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