クエンティン・タランティーノのウェスタン・ミステリー群像劇『ヘイトフル・エイト』を観てきました。
★★★★★
またまた濃い映画を撮ってくれて楽しませてくれました。
猛吹雪でロッジに閉じ込められた8人(と言いながら御者も入れると9人居るのでややこしい)を演じる、超個性的俳優達がキレキレな演技でぶつかり合う様子が超楽しい。
時間をかけて丁寧に暈しながら全員のキャラクター像を描きつつ、起きそうでなかな . . . 本文を読む
大荒れの海で遭難した巨大タンカーからの救出劇、『ザ・ブリザード』を観てきました。
★★
真っ二つに折れて遭難したタンカーの乗組員達の目線と、救助隊の両方の目線で物語が描かれるのですが、致命的にバランスがおかしいく、突っ込みどころの連続。
ひとつひとつの展開がことごとく面白くないのも手伝って、終わるのが待ち遠しい映画でした。
珍しくやたら3Dでの上映が多く、2Dの選択肢が無い中での鑑賞でしたが、 . . . 本文を読む
『トリプルX』の続編かと思ったら、全く関係なくて『ハートブルー』のリメイクだった『X-ミッション』を観てきました。
★★★
『ハートブルー』のリメイクと言っても、FBI捜査官がサーフィンを切欠に犯罪者集団に潜入すると言うプロットだけで、エクストリーム・スポーツを極めたい命知らずなやつらによる犯罪と、潜入捜査をくっつけて描いているだけ。
やたらとワイルドで、性格も体もキレッキレな野郎達による、金 . . . 本文を読む
ここ数年で一番ハマっているテレビドラマ『SHERLOCK』シリーズの、2015年クリスマス特別編『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』の日本劇場上映を観てきました。
★★★★
堪能!
シャーロック・ホームズの舞台を現代に移して描くBBCの人気テレビドラマシリーズ『SHERLOCK』は、大胆なアレンジと魅力的過ぎる役者達の演技で、予想の遥か上を行く事件捜査と人間関係を描く脚本が素晴ら . . . 本文を読む
アクション辞める辞める詐欺のジャッキー・チェン、最新アクション歴史スペクタクル映画『ドラゴン・ブレイド』を観てきました。
★★★
巨大な城壁や平原で繰り広げられる戦いなど、撮影のスケールがどデカく、人種や国を超えた平和を訴える最近のジャッキー・チェンの意図を反映して、さまざまな民族との共存を目指すような展開がとてもメッセージとしてはわかり易くて良い。
冒頭の展開も中国中央政府だけと言うよりも香港 . . . 本文を読む
ダニー・ボイルが撮ったジョブス映画の本命、『スティーブ・ジョブズ』を観てきました。
★★★★★
タイトルはジョブズですが、記事の中ではジョブスに統一します。
彼が世界を変えた製品への拘りを象徴する製品発表会。
人生の転期となった各時代における製品発表会の裏側を描きながら、譲れないポリシーと大切なはずの人間関係の狭間で顔には出さずに揺れ動く、だいぶイッちゃってるジョブスの本質に切り込んだ、むちゃ . . . 本文を読む
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが出てるってこと以外、何も知らずに『キャロル』を観てきました。
★★★
キャストだけで蓋を開けてみたら、ビアン版『テルマ&ルイーズ』(言い過ぎか)的な内容でびっくり。
だいたい、タイトルからクリスマス関係の話だとばかり思っていたくらいです。
そんな内容はともかく、この映画はケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの演技を堪能する為だけにある。
1952 . . . 本文を読む
火星に一人ぼっち。
『オデッセイ』を観てきました。
★★★★★
月で一人ぼっちの主人公をトリック仕立てで描いた『月に囚われた男』とは対極的な映画。
くよくよしていたって何も変わらないし、希望を失ってしまったら生きていけないからと直ぐに切り替え、何とかして生き残る事は出来ないかと、創意工夫でこの絶望的状況を切り抜けようとする主人公。
モチベーションはその希望と、日々誰も見ていないカメラに向かって . . . 本文を読む
とにかく予告編から怖そうで、期待していた『残穢 -住んではいけない部屋-』を観てきました。
★★★★★
遂に来た。やっと来た。
怖くて面白い(笑えると言う意味ではない)Jホラー映画を、超久しぶりに観られた。
振り返ってみると、このブログを書き始めてから日本人監督が作った“Jホラー”と言われる分野で、怖くて面白い映画はひとつも無かった。
11年目なんですけど。
Jホラー監督が撮ったハリウッド映 . . . 本文を読む
予告編を観る限り、真面目で熱い男のノンフィクションというイメージで、観ないでおこうかと思っていたのですが、とりあえず大好きなロバート・ゼメキス監督作だし、でも前作の事も有るしと葛藤しながら『ザ・ウォーク』を観てきました。
★★★★★
映画館で、3D公開しているうちに観ておいて良かった!
ロバート・ゼメキス監督作は、堅くひねくれた作風が微妙だった2012年末の『フライト』からもう3年。
その前な . . . 本文を読む