
昨日公開された「サイレントヒル」を観て名子役ジョデル・フェルランドにすっかり魅了されたわけですが、丁度同じ昨日公開の「ローズ・イン・タイドランド」では主役で登場しているというので、後日観るつもりでしたが慌てて今日観てきました。
★★★★
やっぱり凄かった!ジョデル・フェルランド。
フライヤーを見て初めて知ったのですが、実は本国カナダでは25本もの映画やテレビドラマに出演して賞を受賞している天才子役なのだそうです。
そうとは知らず「サイレント・ヒル」での演技だけを観て驚いていましたが、本作「ローズ・イン・タイドランド」では“天才”っぷりが堪能でき、改めて関心しました。内容が内容なだけに中に大人の大女優が入っているんじゃないかと思うくらいに。
さて、肝心の映画の中身についてですが、テリー・ギリアム版「不思議の国のアリス」と言われるように、基本的には大人向けのおとぎ話?かと思って観たら大間違い。「ブラザーズ・グリム」で大人向けのおとぎ話の片鱗を表現したギリアムは、今回数段ステップアップして無垢な少女の目から見た世にも恐ろしい現実を一般公開するのにはギリギリの表現で使ってきました。ここまでやると常識的なおとぎ話のジャンルとは違うものになっている。
わかり易くタイトルを言い換えれば「ローズの危なっかしい生活環境」です。マジで危なすぎます(笑)
「ダメ!ジェライザ=ローズ!それは間違ってる!」って誰か言ってあげてくれ!と、何度思った事か。でもそんなマトモな大人は彼女の周りには居ない。
あまりに危なすぎてグロすぎて、何度も吐き気をもよおしました。
でも斬新で面白いんですよねぇ。
昔のおとぎ話は、その時代を風刺するような内容が盛り込まれていて、今原作を読むと結構グロい表現も多かったりするわけですが、そのテイストで現代を舞台に新しく作るとこうなるんだ。と言われればなんとなく説得力がある気がしますが、「ローズ・イン・タイドランド」には“子供を楽しませる”要素なんか皆無で、むしろ児童虐待や児童淫行などに通じる表現や、腐っていく死体などの恐ろしい映像がてんこ盛りなので、分別の付く大人用の映画に仕上がっている。
表現方法こそファンタジーではあるけれど、子供に見せては良いものではありません。
本作でジェライザ=ローズにリスペクトされている「不思議の国のアリス」と比べるとギャップが天と地ほどあるので、未見で「ワンダーランド」を想像している方は違うものだという覚悟が必要です。
父親役のジェフ・ブリッジスは老けたせいか汚いメイクのせいか、昔の写真が映るまで似た人だなぁと思っていました(笑)
むしろ「ブレイド」のクリス・クリストファーソンに似ていた気が。
ネタバレ
やっぱりジョデル・フェルランド。
「サイレント・ヒル」であんな演技をしていたわけですが、こちらでは4体のバービー人形(の首)に人格を与え、時に不思議の国のアリスのように、時に往年のハリウッド女優のように劇中で一人演技をする無垢で空想がちな少女ジェライザ=ローズを完全に自分のものに。この時10歳ですよこの子。
その10歳の子が、一般常識的に考えたら明らかにおかしい事を親に教えられて育ち、両親が死んでも涙ひとつ見せず、普通の子供らしい反応もできず、死体に話しかけている…。
婆さんに性的虐待をされていたディケンズとこのままどうなってしまうのか、「やめてー!」って何度も叫びたくなりました。
最後は…めでたしめでたし。かな?
マトモな人と接する機会が出来ただけでも(笑)
※滅多に在庫ありません。
※こっちは在庫アリ。
★★★★
やっぱり凄かった!ジョデル・フェルランド。
フライヤーを見て初めて知ったのですが、実は本国カナダでは25本もの映画やテレビドラマに出演して賞を受賞している天才子役なのだそうです。
そうとは知らず「サイレント・ヒル」での演技だけを観て驚いていましたが、本作「ローズ・イン・タイドランド」では“天才”っぷりが堪能でき、改めて関心しました。内容が内容なだけに中に大人の大女優が入っているんじゃないかと思うくらいに。
さて、肝心の映画の中身についてですが、テリー・ギリアム版「不思議の国のアリス」と言われるように、基本的には大人向けのおとぎ話?かと思って観たら大間違い。「ブラザーズ・グリム」で大人向けのおとぎ話の片鱗を表現したギリアムは、今回数段ステップアップして無垢な少女の目から見た世にも恐ろしい現実を一般公開するのにはギリギリの表現で使ってきました。ここまでやると常識的なおとぎ話のジャンルとは違うものになっている。
わかり易くタイトルを言い換えれば「ローズの危なっかしい生活環境」です。マジで危なすぎます(笑)
「ダメ!ジェライザ=ローズ!それは間違ってる!」って誰か言ってあげてくれ!と、何度思った事か。でもそんなマトモな大人は彼女の周りには居ない。
あまりに危なすぎてグロすぎて、何度も吐き気をもよおしました。
でも斬新で面白いんですよねぇ。
昔のおとぎ話は、その時代を風刺するような内容が盛り込まれていて、今原作を読むと結構グロい表現も多かったりするわけですが、そのテイストで現代を舞台に新しく作るとこうなるんだ。と言われればなんとなく説得力がある気がしますが、「ローズ・イン・タイドランド」には“子供を楽しませる”要素なんか皆無で、むしろ児童虐待や児童淫行などに通じる表現や、腐っていく死体などの恐ろしい映像がてんこ盛りなので、分別の付く大人用の映画に仕上がっている。
表現方法こそファンタジーではあるけれど、子供に見せては良いものではありません。
本作でジェライザ=ローズにリスペクトされている「不思議の国のアリス」と比べるとギャップが天と地ほどあるので、未見で「ワンダーランド」を想像している方は違うものだという覚悟が必要です。
父親役のジェフ・ブリッジスは老けたせいか汚いメイクのせいか、昔の写真が映るまで似た人だなぁと思っていました(笑)
むしろ「ブレイド」のクリス・クリストファーソンに似ていた気が。
ネタバレ
やっぱりジョデル・フェルランド。
「サイレント・ヒル」であんな演技をしていたわけですが、こちらでは4体のバービー人形(の首)に人格を与え、時に不思議の国のアリスのように、時に往年のハリウッド女優のように劇中で一人演技をする無垢で空想がちな少女ジェライザ=ローズを完全に自分のものに。この時10歳ですよこの子。
その10歳の子が、一般常識的に考えたら明らかにおかしい事を親に教えられて育ち、両親が死んでも涙ひとつ見せず、普通の子供らしい反応もできず、死体に話しかけている…。
婆さんに性的虐待をされていたディケンズとこのままどうなってしまうのか、「やめてー!」って何度も叫びたくなりました。
最後は…めでたしめでたし。かな?
マトモな人と接する機会が出来ただけでも(笑)
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彼女の現実を整然とした物語にしたら悲惨すぎますもの。
幻想の世界で遊ばせておき、ラストで”普通の人”(現実)に
巡り合わせて・・・これから彼女は現実の世界で生きていけるのだろうか・・と余韻を残すラストシーンでした。
少女の潤んだ瞳にカメラがズームインして・・少し不安が^^
言えてますねー。
ちょっとトリップした感覚の映像と音楽が…ってやっぱり麻薬やって幻想見ている感じですかね(笑)
ラストは私もちょっとどきどきしました。
キラキラした目だけが最後まで残って、「これはなんか考えてる目だ!」みたいな感じで。
それが開けた将来への夢なら良いんですけど
なかなかギリアムワールドマンセーというわけにはいきませんが、それなりに面白かったです。
やっぱりラストの瞳の煌めきは何かありますよね?
あの子が現実世界で普通に生きていけるなんて思えない~~。
怖い怖い~~。
ジェライザ=ローズがあんなパンチの無いおばさんのもとで大人しくしていれるなんて有りえないですよね(笑)