
原作者奥浩哉の漫画は、『変』の頃から終わらせ方に賛否が有りがちですが、個人的にはツボ。
『GANTZ』映画化の二の舞にだけは…と、嫌な想像をしながら『いぬやしき』を観てきました。
★★
期待はしていなかったけど、想像を絶するダメっぷりにがっかりしたので、今回は全部吐き出します。
とにかくBGMがやかましい。音楽と言うか、ダラダラとボリュームを上げながら音を鳴らして、フッと途切れさせる同じ構成の使い回し。
ペットを捨てざるを得ない状況だろうが、身内が死にそうであろうが、クライマックスで一番盛り上がるところだろうが、同じトーンで劇場中に鳴り響くアホの一つ覚え具合が最悪。
直後に『レディ・プレイヤー1』のアラン・シルベストリによる職人芸を体験して、余計にそう感じた。
見所として宣伝されている空を飛ぶシーンでは、やたらと顔を中心とした全身のアップばかりで、敢えて背景を殺してしまっているよう。
無駄にブレさせ過ぎる映像も手伝って、なんの臨場感も感じられない最悪なパターン。
ハリウッド映画ではとっくにやり尽くされている空を飛ぶ場面を目玉に持って来るのなら、もっと他の映画を研究して欲しいところです。
原作と比べて、獅子神がただのサイコパス脳になり下がっているところは、この脚本を書いた人何もわかっていないと感じた。
無機質な芝居の佐藤健自体は良かった。
ただ、出番の少ない二階堂ふみの怪演が上書きしてしまっている。
木梨憲武はテレビから映画に転向しようと考えているのでしょう。子供の頃からとんねるずは苦手でも木梨憲武は好きだったので、応援したいのですが、おふざけ無しの本気モードの演技は、これまであの方法でコントをやってきたイメージが強くて、どうも脳裏にその姿がチラついてしまう。
これを払拭するのは、今後大変だと思う。
しかめっ面で偉そうな役ばかりの本郷奏多演じる安堂が、犬屋敷さんに対して超偉そうな態度に見えるところとか、もっと映し方にやりようがあるだろうと言うところをそのまま使ってしまっている。
基本的に、決戦場面以降はツッコミどころの連続ですが、特に気になったところだけネタバレで。
ネタバレ
ヘリコプターから落ちる女子アナを放置で、なぜかヘリコプターにしがみ付いてカメラマンだけを助けようとする犬屋敷さん。
この人、基本的に自分が助けようと思った目の前の人にしか興味がない様で、都庁の中では重傷者が大勢いるはずなのに、娘を助けた後も周りを気にすることなく、獅子神からの攻撃がクリーンヒット。
決着後も都庁舎の中に飛んでいくのかと思ったら、通り過ぎてどこかへ飛んで行ってしまう。
以下、原作から劣化しているところ。
安堂が娘を蘇らせる場面がかなり雑に省略されている理由がわからない。
政府が獅子神を死んだ事にして誤魔化せた方法が全く理解できない。
ネットで何もかも拡散されるの世の中なのに、まだテレビが報道の主導を握っていると思っているのか。
ラストシーンで安堂が獅子神を怖がらないとこに、この映画化への恐怖を感じた。
家に来てくれただけで大量殺人鬼を許すのか?原作では猛烈に突き放して、後に…と言う真っ当な精神構造の展開でした。
『GANTZ』映画化の二の舞にだけは…と、嫌な想像をしながら『いぬやしき』を観てきました。
★★
期待はしていなかったけど、想像を絶するダメっぷりにがっかりしたので、今回は全部吐き出します。
とにかくBGMがやかましい。音楽と言うか、ダラダラとボリュームを上げながら音を鳴らして、フッと途切れさせる同じ構成の使い回し。
ペットを捨てざるを得ない状況だろうが、身内が死にそうであろうが、クライマックスで一番盛り上がるところだろうが、同じトーンで劇場中に鳴り響くアホの一つ覚え具合が最悪。
直後に『レディ・プレイヤー1』のアラン・シルベストリによる職人芸を体験して、余計にそう感じた。
見所として宣伝されている空を飛ぶシーンでは、やたらと顔を中心とした全身のアップばかりで、敢えて背景を殺してしまっているよう。
無駄にブレさせ過ぎる映像も手伝って、なんの臨場感も感じられない最悪なパターン。
ハリウッド映画ではとっくにやり尽くされている空を飛ぶ場面を目玉に持って来るのなら、もっと他の映画を研究して欲しいところです。
原作と比べて、獅子神がただのサイコパス脳になり下がっているところは、この脚本を書いた人何もわかっていないと感じた。
無機質な芝居の佐藤健自体は良かった。
ただ、出番の少ない二階堂ふみの怪演が上書きしてしまっている。
木梨憲武はテレビから映画に転向しようと考えているのでしょう。子供の頃からとんねるずは苦手でも木梨憲武は好きだったので、応援したいのですが、おふざけ無しの本気モードの演技は、これまであの方法でコントをやってきたイメージが強くて、どうも脳裏にその姿がチラついてしまう。
これを払拭するのは、今後大変だと思う。
しかめっ面で偉そうな役ばかりの本郷奏多演じる安堂が、犬屋敷さんに対して超偉そうな態度に見えるところとか、もっと映し方にやりようがあるだろうと言うところをそのまま使ってしまっている。
基本的に、決戦場面以降はツッコミどころの連続ですが、特に気になったところだけネタバレで。
ネタバレ
ヘリコプターから落ちる女子アナを放置で、なぜかヘリコプターにしがみ付いてカメラマンだけを助けようとする犬屋敷さん。
この人、基本的に自分が助けようと思った目の前の人にしか興味がない様で、都庁の中では重傷者が大勢いるはずなのに、娘を助けた後も周りを気にすることなく、獅子神からの攻撃がクリーンヒット。
決着後も都庁舎の中に飛んでいくのかと思ったら、通り過ぎてどこかへ飛んで行ってしまう。
以下、原作から劣化しているところ。
安堂が娘を蘇らせる場面がかなり雑に省略されている理由がわからない。
政府が獅子神を死んだ事にして誤魔化せた方法が全く理解できない。
ネットで何もかも拡散されるの世の中なのに、まだテレビが報道の主導を握っていると思っているのか。
ラストシーンで安堂が獅子神を怖がらないとこに、この映画化への恐怖を感じた。
家に来てくれただけで大量殺人鬼を許すのか?原作では猛烈に突き放して、後に…と言う真っ当な精神構造の展開でした。
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