今時M・ナイト・シャマランの映画でもありえないくらいに「この謎を解くことは出来るのか?」と挑戦的な宣伝文句でハードルを上げまくってきたこの映画。
さらに「字幕じゃ大事なシーンを見逃してしまうから」と超日本語吹替版等と銘打ったものまで用意する程の丁寧っぷり。
あんまりしつこく言うもんだから、よっぽど誰にも謎が解けなくてラストで驚かしてくれる映画なのかと思って『シャッター アイランド』を観てきました。
★★★
何も言っちゃいけないらしいので、イキナリネタバレ全開でいきますが、観てない方は読まないように。
ネタバレ
結局いつも通り字幕版を観て何の問題もありませんでした。
実際に映画が始まる前にまで「視線に注意しろ」だのとこの期に及んでまだ注意を喚起するしつこさ。
親切なんだか観客を馬鹿にしてるのか、始まってみると何のことはない想像の範疇のオチ。
でも、この映画で大事なのはラストでビックリするとかじゃなく、途中で早いこと気付いて、気づいた上で自分の推理が間違ってないか訝しがりながら主人公の周囲の人々の行動、反応をじっくり観察する事で楽しむってところ。
気づかせるって事で考えればあれだけしつこく言われてたら映画好きでなくてもじっくり観てたら気付くだろうけど、大半の人はラストで驚きたくて観てるはずだから、途中で気づいてしまった時にがっかりして本質に気づかないんじゃないだろうか。
本来は「犯人は自分でした」的な部分に途中で気付いて、尚の事楽しんで観れる映画なはずなのに。
そういや気づきようがない話がつい最近あったなぁ。あれは反則技過ぎたけどw
超日本語吹替版なんて宣伝してますが、なんて事はない、特に“誰かさん”が監修したから凄いよってだけの話で、普段から一部で評判の悪い“誰かさん”の権威なんて借りず、ベテランの翻訳作家さん複数名に監修してもらう方が本当の意味での超日本語だったんじゃ?
字幕を追うのが精一杯な人ってはじめから吹替版選ぶやろし、そこに戸田奈津子大先生様の名前を出してくるところが鼻に付きまくってほんまに嫌だったので、普段から日本語吹替えは観ないけど今回は特に「絶対観るもんか!」とフツーに字幕版を観てみたら、字幕版もあのオバハンの名前が最初に出てきてイライライラッ!
これだけ注目浴びて念押してやってるから今回字幕の仕事はちゃんとやってはったけど、吹替版を作った上で字幕版を作ったのか、いつもは感じない程丁寧な仕事でした。
普段通りの雑な仕事から想像したら、今回の字幕版は逆に良い結果だったかもw
序盤、行方不明の女性がまるで自分の家に居るかのように病室でふるまってるって会話の中で、「思い込みの世界の中に生きてるからねぇ」的なセリフがあったので、こりゃこれが答えだなと思ったんですが、確信が持てたのは嵐が来て霊廟に閉じ込められた場面。
パラノイア的に熱中して自分の推論を並べ立てる主人公に対し、相棒が諭すような目つきで同調するところは患者と医師そのもの。
そう気付くと、もうその後のC棟での気の使い方と目つきは医者としか見えなくなっていくし、いろいろ推理に説明が付けれる場面が続いて面白くなっていく。
ラストシーンの「悪人として生き続けるか、善人で死ぬか」ってセリフ。
ここに全ての伏線が繋がってる。凄い!
けど、観てない人に面白かったかと聞かれると、「うーん」としか答えられないもどかしさ。
思惑と違う事をしてる芝居をする役者をじっくり観る面白さはあっても、「驚愕の結末」的な面白さはないし、予告編を観てそこに期待してる人には何とも言ってあげられない。
芝居はイイです!芝居はね。
さらに「字幕じゃ大事なシーンを見逃してしまうから」と超日本語吹替版等と銘打ったものまで用意する程の丁寧っぷり。
あんまりしつこく言うもんだから、よっぽど誰にも謎が解けなくてラストで驚かしてくれる映画なのかと思って『シャッター アイランド』を観てきました。
★★★
何も言っちゃいけないらしいので、イキナリネタバレ全開でいきますが、観てない方は読まないように。
ネタバレ
結局いつも通り字幕版を観て何の問題もありませんでした。
実際に映画が始まる前にまで「視線に注意しろ」だのとこの期に及んでまだ注意を喚起するしつこさ。
親切なんだか観客を馬鹿にしてるのか、始まってみると何のことはない想像の範疇のオチ。
でも、この映画で大事なのはラストでビックリするとかじゃなく、途中で早いこと気付いて、気づいた上で自分の推理が間違ってないか訝しがりながら主人公の周囲の人々の行動、反応をじっくり観察する事で楽しむってところ。
気づかせるって事で考えればあれだけしつこく言われてたら映画好きでなくてもじっくり観てたら気付くだろうけど、大半の人はラストで驚きたくて観てるはずだから、途中で気づいてしまった時にがっかりして本質に気づかないんじゃないだろうか。
本来は「犯人は自分でした」的な部分に途中で気付いて、尚の事楽しんで観れる映画なはずなのに。
そういや気づきようがない話がつい最近あったなぁ。あれは反則技過ぎたけどw
超日本語吹替版なんて宣伝してますが、なんて事はない、特に“誰かさん”が監修したから凄いよってだけの話で、普段から一部で評判の悪い“誰かさん”の権威なんて借りず、ベテランの翻訳作家さん複数名に監修してもらう方が本当の意味での超日本語だったんじゃ?
字幕を追うのが精一杯な人ってはじめから吹替版選ぶやろし、そこに戸田奈津子大先生様の名前を出してくるところが鼻に付きまくってほんまに嫌だったので、普段から日本語吹替えは観ないけど今回は特に「絶対観るもんか!」とフツーに字幕版を観てみたら、字幕版もあのオバハンの名前が最初に出てきてイライライラッ!
これだけ注目浴びて念押してやってるから今回字幕の仕事はちゃんとやってはったけど、吹替版を作った上で字幕版を作ったのか、いつもは感じない程丁寧な仕事でした。
普段通りの雑な仕事から想像したら、今回の字幕版は逆に良い結果だったかもw
序盤、行方不明の女性がまるで自分の家に居るかのように病室でふるまってるって会話の中で、「思い込みの世界の中に生きてるからねぇ」的なセリフがあったので、こりゃこれが答えだなと思ったんですが、確信が持てたのは嵐が来て霊廟に閉じ込められた場面。
パラノイア的に熱中して自分の推論を並べ立てる主人公に対し、相棒が諭すような目つきで同調するところは患者と医師そのもの。
そう気付くと、もうその後のC棟での気の使い方と目つきは医者としか見えなくなっていくし、いろいろ推理に説明が付けれる場面が続いて面白くなっていく。
ラストシーンの「悪人として生き続けるか、善人で死ぬか」ってセリフ。
ここに全ての伏線が繋がってる。凄い!
けど、観てない人に面白かったかと聞かれると、「うーん」としか答えられないもどかしさ。
思惑と違う事をしてる芝居をする役者をじっくり観る面白さはあっても、「驚愕の結末」的な面白さはないし、予告編を観てそこに期待してる人には何とも言ってあげられない。
芝居はイイです!芝居はね。
ディパーテッド [Blu-ray]ワーナー・ホーム・ビデオこのアイテムの詳細を見る |
最後の最後までこのまま終わるはずがない!アレだけ煽ってるんだから!って思って観てましたが、そのまま終わりました。(笑)
ほんと、宣伝にのせられたせいで台なしでした。
何も知らずに観たらむちゃくちゃ面白い作りな映画だと思うんですよねぇ…。
最近の挑戦的な宣伝文句は、ほぼ台なしになってるパターンが多いような。
ラストの言葉はこうも解釈できます
「自身が施術された状態のまま生き続けるか、これまで記憶が残っている状態死ぬか」
と・・・・
ってかみなさん、ストーリのままの解釈で判定しすぎ・・・小学生レベルです。
釣りだと思いますが、マジレスします。
芝居カウンセリングによって不幸な記憶が“蘇った”のであって、“洗脳”されたのとは違いますよね。
元々無かったはずの出来事が一連の、それも短期間の施術の間に刷り込まれた描写は一切無く、灯台の場面で医師と話すうちに思い出した描写しかありません。
あの場面では彼の記憶が直接描かれていたので、思い出したのが彼の演技だと解釈するのはおかしい。
あの場面で医師と話す内、「これ以上効果が無ければ脳を物理的にかき回す治療しかない」(的な)台詞がありました。
効果が無ければどうされるのか知っている状況です。
そして灯台の最後の場面で相方だと思い込んでいた医師が登場し、すべてを思い出して理解、快方に向かうか?という展開になります。
それらを加味して考えれば、ラストシーンの解釈を勘違いしないと思います。
記憶が戻り、正気に戻ったと判断されれば妻を殺した業と子供たちを失った悲しみに苛まれながら生き続け無ければならない。
元精神病患者ともなれば、一般の犯罪者と同じように罪を償うチャンスがあるのか、社会復帰の機会も見えず、治ったところで彼には未来が無い。
最後に相方だと思い込んでいる芝居をし、“脳をかき回される”選択をしたのは、文字通り「悪人として生き続けるか、善人で死ぬか」。
「記憶は戻った。でも業も悲しみも全て忘れさせてくれ!」って事でしょう。
思い込みは怖いって映画を観たのに、思い込んで他人の個人ブログに暴言吐くような、思い込みの激しい人って本当に居るんですねぇ。
予告編・OPで煽られすぎて、
絶対裏があるハズ!って思い込んでる方でしょう。
確かに洗脳をしているような描写はないのですが知らないうちに出来ているテディのおでこの絆創膏が気になります。あれは既にロボトミー手術を1度受けているからでは?と観終わった後で考えてしまいました。
また光に過敏に反応→薬物の影響。激しい頭痛→ロボトミー手術の後遺症とは考えられませんか?ようは洗脳されていたんではないかと・・・。
裏があると思いたい気持は分かるんですけどねー
みんなあんな予告編見せ続けられてたわけで、これはある意味不要な先入観を植え付ける洗脳w
興行的には大成功w
騙して客呼ぶとかやめて欲しい
絆創膏は上陸した時点で大きなのが既に有ったと思いますよ?
もっと大きかったのが次第に小さくなっていっていたのを気にしながら観ていました。
船上でもあったのかどうか私自身気付いてなかったので、もしかしたら、船上のシークエンス自体は彼の妄想だったのでは?と思ってます。
あと、ロボトミーは脳を物理的にいじって思考や感情を鈍化させたり、記憶を奪ったりする術式であって、記憶や価値観を植え付ける洗脳とは違いますね。
無い描写に対してあれこれ想像するのは面白いですが、想像の域をだっしませんし、同人誌的に妄想の世界が広がっていくばかりですね。
観た直後は 『テディ患者説』 だったんだけど、
今はどっちかというと『テディまとも説』な気がしてます。
絆創膏がとにかく気になる。
あと「RUN」のメッセージも。
洞窟にいたレイチェルは寝ているテディを起こしたから本物っぽいし。。。
最後にテディがロボトミー手術を受けるのも
洗脳しきられるまでこの島から出られないことを悟ったようにも解釈できるし。
もしかしたらいろいろな解釈ができるような
作品に仕上げているのかも。
スコセッシ恐るべし!
てなことを考えていたら頭が痛くなりました。
まさか自分もロボトミー手術受けてるのか!?