タイフーン

またまた「シュリ」を凌ぐ！という宣伝を鵜呑みにして、「タイフーン」を観て来ました。
★★★

アジア各国からロシアにかけての一大ロケ、ラストの船での場面など、邦画ではまだ出来ないようなハリウッドバリの大作っぷり。
なかなか邦画もやるようになったと関心したばかりの「亡国のイージス」が、早くも霞んで感じて悲しくなるくらいです。

韓国スター俳優達にもハリウッドスターと同じようにスターのオーラが有る。
ハリウッドを真似て“映画俳優”と“ドラマ俳優”で箔が違うような環境が韓国には有るから、この映画のチャン・ドンゴンやイ・ジョンジェのように役を完全に自分のものに出来る俳優がたくさん育つんでしょうね。

しかし、だからと言ってこの映画を手放しで楽しめたかというと、そうではありませんでした。
一つ言えるのは「シュリ」の足元にも及びません。

脚本が完全に韓国国内向けな内容なため、対日米プロパガンダ映画に感じてしまったのは私だけでしょうか。これを日本で配給するにあたって何の問題も無かったんだろうか。

ネタバレ
アメリカが極秘で日本と結託して日本国内に核ミサイルを設置しようとしているという時点で絶対有り得ない。
この部分は拉致問題と合わせてこの映画の中核を成している点なので、観ている間ずっとモヤモヤしたものが有りました。
後になって考えてみると腹立たしい。

クライマックスで、ヘリウムガスが充填された風船が爆発するのには笑ってしまいました。

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