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クワイエットルームにようこそ

2007-10-24 | 劇場映画れびゅー
今年は俺にとって松尾スズキ元年(謎)。
この3週間はそのピークで、『ヒートアイランド』への出演をチェックし、『クワイエットルームへようこそ』を大いに楽しみ、11月4日のミュージカル『キャバレー』観劇に臨む、みたいなワクワクしたテンションの日々。
つうことで、芥川賞候補にもなった(らしい)自筆小説を、自ら監督した『クワイエットルームへようこそ』を観てきました。
★★★★

完全なる松尾スズキワールドに誘われた感覚。

第一回監督作の『恋の門』では作家性と技術力の差、俳優の力量不足が目立ってとっつき難い感もあったけれど、今回は長編二作目とあって本来の彼のやりたい、描きたかったであろうビジョンがストレートに表現できたと感じさせられるパーフェクトな仕上がり。
それでいて、無理やり力でねじ伏せたようには全く感じない。

満腹です。
『キャバレー』観劇は、もう半年後くらいで良いくらいに。

精神病棟という極めて特殊な空間で、特殊な人々との特殊な時間を過ごす事となる主人公。
松尾スズキの特殊なゆるゆるの笑いがこの空間と似合いすぎ。
というか、舞台上の劇団大人計画という(病んでる人達の集団みたいな)特異な枠を、精神病棟という枠に置き換えて、監督のイメージする外部の俳優(つか趣味)を使ったキャスティングを100%満たした感覚。

内田有紀ってあんなに良い女優だったっけ?
と思いながら観ていたら、他の出演者達もなんだかいつもより輝いている。
全員ハマり過ぎで、でももうやってくれなさそうな事までやって(やらされて)いて、それを観ているだけでもこっちは得した気分。
観る前に個性が目立ちすぎるのでは?と思われた出演者達も、映画の個性の前には普通に観えちゃってます。

中身については何も知らない方が楽しめるので、ここまで。

精力的に仕事してはるけど、肝臓壊して5月の公演休んでたのにもう大丈夫なのかな?

ダンスが気に入った方、DVD『大人計画フェスティバル』で、学際(風)出し物の振り付け作業をしている松尾スズキをチェック出来ますよ。



クワイエットルームにようこそ
松尾 スズキ
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (たいむ)
2007-11-02 18:18:55
>全員ハマり過ぎで
ほんとそのとおりでしたね。
女医さんには度肝を抜かれましたけど(笑)
返信する
女医 (そーれ)
2007-11-05 12:47:59
>たいむさん
監督主導でやりたい事を小ネタも含めて全部やれた映画だったんでしょうね。
昨日見てきた松尾スズキ版ミュージカル『キャバレー』よりもこの映画の方が面白かったです。
返信する