プロジェクトBB

ポスターのジャッキーの顔がコラージュ臭いのは置いといて。
ジャッキー・チェン最新作は復活した『ポリス・ストーリー/香港国際警察』シリーズに続き、なんと今度は復活『プロジェクトＡ』シリーズ！？とも思わせるタイトル『プロジェクトＢＢ』という事で、「ランラランラランララー♪ラララランララー♪」のテーマソングも期待しつつ観てきました。
★★★

結論。
水上警察官が主人公の『プロジェクトＡ』シリーズとは何の関係もない。
ましてや冒険家が主人公の『サンダーアーム/龍兄虎弟』の続編『プロジェクト・イーグル』とも、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』シリーズ４作目の『ファイナル・プロジェクト』とも全く関係の無い、泥棒が主人公の新作アクションコメディー。

でも、懐かしいユン・ピョウの格闘姿や、マイケル・ホイのトボケた演技がまとめて観れるという特大ボーナス付。
加えて、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』にも登場していたアイドル役者達や、他の香港映画で見覚えの有る俳優が脇役として次々に登場するという贅沢な映画なのです。（京都の兄ちゃんも良い役もらってはります）

ジャッキーの体を酷使しすぎな危ないアクションは、いつも通りのハイレベル。
もうね、いつか死ぬよジャッキー、マジで。っていつも思うわけだけど。
こんなにやっても死なないなんて、メフィストと怪しげな契約でもしてるんじゃないかと、夜になったら頭から火噴いてガイコツ姿でチェン振り回してそうな（＠『ゴーストライダー』）感じ。

ですが、いつも通りストーリーの部分が弱い。
赤ちゃんとの絡みは半分位で良いくらい。
『香港国際警察/NEW POLICE STORY』が、いつもに無くストーリー性が高かったので、今回久しぶりのコメディーという事でかえって反動が来たような感じてしまった。

キャラクターメイキングや演技はいつものジャッキー映画と同じく誇張しまくりです。
この誇張を“香港映画”だと勘違いして香港映画に拒否反応を示す人も居るけど、“ジャッキー映画”ですからお間違えの無いようｗ

コメディーとしてユル過ぎてくだらないのはいつも通りなので、アクションに特化して期待をするべきかな。
というか、アクションを観てください。

赤ちゃんに翻弄される男達の姿を描いているのは、どこかのハリウッド映画で散々観た気がするんですが、文化の違いからか赤ちゃんの扱いが酷くて虐待してるようにも見えてしまう…。
実際、最初に出てきた頃と後半の赤ちゃんの顔を見比べると、目の下に皺が出てきていて、赤ちゃん自身もお疲れのご様子。

ネタバレ
今回もアクションはスゲーです。
エアコンの室外機を飛び移る場面は背筋がゾクゾク。
高層階でもワイヤー消して無さそうな感じだったけど、エンドロールのNG集では３階から降りてくる場面も命綱無しだったから、高層階でもほんとに命綱無かったのかもしれない。２階からでも滑ったら命無いよ（泣）ジャッキー頭陥没してるのに。

目玉はローラーコースターの線路内での命知らずなチェイス、っていうか突進してくるローラーコースターをギリギリで何度も避けまくる（驚愕）
落ちたら死ぬし、轢かれたら死ぬし、何やってんのジャッキー！もういいよ、もういいから引退してｗ
って、これは流石にVFXかな？そうは全く見えなかったけど、合成で有りますように。
もうこんな無茶しないでｗ

結局ＢＢ計画のＢＢの意味は、ラストシーンでチラッと“ベイビー”と語られる程度だから、深い意味は無くて続編に繋げる事の出来る柔軟なタイトル。
でも、ルイス・クーやらダニエル・ウーによるゲイネタが多かった本作。本当に『ブロークバック・マウンテン』のＢＢなんじゃ？ｗ



↓以下、本作と何の接点も有りません。

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