ザ・ブリザード３D

大荒れの海で遭難した巨大タンカーからの救出劇、『ザ・ブリザード』を観てきました。
★★

真っ二つに折れて遭難したタンカーの乗組員達の目線と、救助隊の両方の目線で物語が描かれるのですが、致命的にバランスがおかしいく、突っ込みどころの連続。
ひとつひとつの展開がことごとく面白くないのも手伝って、終わるのが待ち遠しい映画でした。

珍しくやたら３Dでの上映が多く、２Dの選択肢が無い中での鑑賞でしたが、３D映画ブーム始まって以来の薄っぺらい３D効果だったのにも腹が立った。

ネタバレ
救助隊の方はやたらとラブストーリー要素が強調されてなかなか救助に出かけなくやきもき。
出かけた後は早々に羅針盤を無くし、羅針盤が有ったとしても当初想定してたところとは全く違うところに座礁していたのに、「なんか知らんけどたどり着いた」みたいにいい加減な展開で説得力もクソも無い。これが実話ベースの話であったとしても、どこまで真実なのか、全然感情が入り込む余地が無い。
助け出される側の船内でのドラマはそれなりではあったものの、一番力を入れて描くと感動するはずの救助場面が妙にあっさりと終わってしまい、やみくもに進む真正面に車のライトが光っていて、「なんか知らんけど帰りついた」と言うオチに完全に呆れた。

	2012 [SPE BEST] [Blu-ray]
	ジョン・キューザック,キウェテル・イジョフォー,アマンダ・ピート,オリヴァー・プラット
	ソニー・ピクチャーズエンタテインメント