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罪の余白

2015-10-06 | 劇場映画れびゅー
告白』以降、『乾き』『ソロモンの偽証前後編』と、学園や学生をテーマにしたサスペンスが流行りつつあるように思うこのごろ。
罪の余白』を観てきました。
★★★★

増えてきてる理由は、『告白』が大いにタブーに触れた映画であったにも関わらず、問題視される以上に評価が高かったことだろうと勝手に想像してるんですけど。
タブー視されるテーマだからこそ、有能な小説家が深く掘り下げて描かないテーマであったり、触れていても映画化されないまま残っていたりするので、受け入れられている現状を鑑みるとこの先この手の映画はまだまだ増えるんじゃないかな。
特に、映画会社としては、これから売り出す子役達を一堂に会し、スクリーンで深く印象に残る演技を映せる機会にもなるわけで、ただ暴力的で有ればよかった『バトルロワイヤル』や『リアル鬼ごっこ』なんかと比べると、出す甲斐のある映画なのには間違い無いようにも思う。
個人的には面白いから大歓迎ですが、子供たち自身が観てしまうといろんな影響が有りそうで怖い。

で、この映画の中身について。

予告編を浅く見ていた程度だったので、ほぼ中身については知らない状態での鑑賞。

冒頭の女子高生三人組のいびつな人間関係から、死亡事故に至るまでのなんとも居心地の悪い流れが秀逸で、どうなるか予測はつくのに何にも手を差し伸べてあげられない感覚にさせられる。
掴みが上手いから、ここから少しずつ明らかになっていく咲の無関心さと知略に腹を立てながら、ある意味才能になるほどーと頷きながら、最後まで楽しませて貰えました。

演じている吉本実憂自身の表情の演技には、美人と言うには時々ムラが観られたように思いますが、対する内野聖陽の狼狽する演技がかなりの場面を引っ張っていて、上手くバランスを取っていたように感じた。

ネタバレ
咲の弱点を突いて陥れるラストシーンが面白いのですが、それに至る面接の場面自体は要らなかった。
吉本実憂の売り込みに付き合わされた感覚。



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役所広司,小松菜奈,妻夫木聡,清水尋也,二階堂ふみ
ギャガ

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