清風宝樹(しょうふうほうじゅ)をふくときは
いつつの音声(おんじょう)いだしつつ
宮商和(きゅうしょうわ)して自然(じねん)なり
清浄薫(しょうじょうくん)を礼(らい)すべし
(浄土和讃)
雅楽(がかく)やお経(きょう)では東洋音階を用います。
宮(きゅう)・商(しょう)・角(かく)・微(ち)・羽(う)という五つの音階があり
その中でも、宮と商の二つの音は、不協和音の関係でうまく合わない。
ですが阿弥陀さまのお浄土の世界では、その不協和音が調和する世界と示されます。
私たちの世界には意見も違うし、考え方も違い、争うことが多々あります。
お浄土の世界は、全てが調和する世界であります。
本願寺派の元総長であった池田行信師は
「それぞれ音階があるように様々な意見や見解を出し合い、深め合い、最後には相和し美しいメロディーとなっていくことこそ、宗祖親鸞聖人の遺弟たる念仏者の姿でありましょう」と言われていた。
南無阿弥陀仏
私たちの住む世界もお浄土のようになったらいいですね。