住職の独り言

~ご縁に触れて~

他力の一心

2025年02月28日 | 独り言
曇鸞大師は、天親菩薩の「一心」を解釈されるのに、その信心の純粋さに驚かれたのでしょうか。
そして、それに比べて、ご自分の信心の頼りなさを痛感されたのでしょうか。
曇鸞大師は、「一心」でない凡夫の信心を三つに開いて、「不淳の信心」「不一の信心」「不相続の信心」とされました。
これが「三不信」です。

不淳→信心が純粋でなく、あるようにも見えるけれども、実はないに等しい信心です。

不一→淳でないから、その信心は「不一」なのです。自力のはからいが入り混じっていて、徹底していない信心です。

不相続→不淳・不一なる信心は、「不相続」なのです。徹底していないから、信心が持続しないのです。

このような「三不信」でない「三信」が、天親菩薩の「一心」であると、曇鸞大師は教えられたのです。

※誰の文章だったのか不明ですが転記しました。

「信心すなはち一心なり 一心すなはち金剛心
金剛心は菩提心 この心すなはち他力なり」

(高僧和讃~天親菩薩~) 
(天親菩薩)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いのちは借物

2025年02月27日 | 独り言
いのちは借り物
いずれここを出て行かねばならない

私は人生を風船に喩えるんです
だんだん大きく膨らんで
色々積み込み背負い
人生を歩む
積み込んだものは
責任、欲、苛立ち、愚痴…
積み込んだものの
歳と共に名誉も地位も
もう要らないと終活と共に
風船は萎んできた
いつか、この風船も刹那にして終わりを迎えるであろう
でも、終りではありません
浄土に至るいのちと知らされる
南無阿弥陀仏

「なごりおしくおもえども、娑婆の縁つきて、ちからなくしておわるときに、かの土へはまいるべきなり。」
(歎異抄) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然法爾の世界

2025年02月26日 | 独り言
光に依りて闇は破られる。
 …私には闇をの晴らす力はありません

光のはたらきに依り氷は溶ける
 …氷には氷を溶かす力はありません

光にはたらきに依り闇はおのずと晴れ、
氷はおのずと溶かされる。
これ自然法爾の世界

 「自然」といふは、「自」は、おのづからといふ、行者のはからひにあらず。
しからしむといふことばなり。 
「然」といふは、しからしむといふことば、行者のはからひにあらず、如来のちかひにてあるがゆゑに。「法爾」といふは、如来の御ちかひなるがゆゑに、しからしむるを法爾といふ。
この法爾は、御ちかひなりけるゆゑに、すべて行者のはからひなきをもちて、このゆゑに他力には義なきを義とすとしるべきなり。
「自然」といふは、もとよりしからしむるといふことばなり

南無阿弥陀仏

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日々是好日

2025年02月25日 | 独り言
耳を澄まして
聴雨
聴風
聴水
心を澄まして
自然の声を聴く
仏の願いを聴く
南無阿弥陀仏



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大悲の回向によりて

2025年02月25日 | 独り言
願土(がんど)にいたればすみやかに
無上涅槃(むじょうねはん)を証(しょう)してぞ
すなはち大悲(だいひ)をおこすなり
南無阿弥陀仏

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スマホ、忘れた

2025年02月24日 | 独り言
電車に乗る直前、仕事先の事務所にスマホを忘れてしまったことに気づいた。
一瞬引き返そうかと考えたが、面倒だし疲れていたのでのそまま帰路についた。
でも、なんだか落ち着かない。
スマホには仕事上のメモもいっぱい入って常に確認しているのだ。
ラインやショートメッ ッセージのチェックもあるし動画だって見る。
実に実に忙しいのである。

しかし、しばらく乗っているうちに車窓の向こうの街の灯が目に入って てきた。
何年も帰っていない故郷の風景やそこに一人暮らす年老いた姉、3人の孫たち、そしていつもは考えたこともない妻の普段の献身ぶりが脈絡もなく頭に浮かぶ

車内を自渡すと、いつもの自分がそうであるのも棚に上げ、ほとんどの乗客が食い入るようにスマホを見ていることに驚く。

そのうちに地元の駅に着いて下車した。
なんだか、いつもより心落ち着く穏やかな時間を過ごしたょうな気がした。
まにはスマホを持たないのもいいもんだなぁ。
(船橋市 藤原浩 72)

私も経験がありますが、スマホを何処で忘れたか覚えていればいいですが
何処へ置いたのか忘れて大騒ぎしています
スマホ依存症ですね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和生まれ

2025年02月23日 | 独り言
「昭和生まれ」

夫より先に
風呂に入ってはならめ
夫より先に
寝てはならぬ
夫より三歩
下がって歩くように
昭和生まれの私は
そう教えられた
今は夫よりに先に
風呂に入り
寝床に入り本を読み
三歩先を歩いてしまう
許せ
この幸せ者を

(大阪府箕面市 澤田イツ子 74)

今の世の現実か…
落ちがいいですね♡




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仏種

2025年02月22日 | 独り言
善導大師「衆生の貪瞋煩悩のなかに、よく清浄願往生の心を生ぜしむ」

私の中をいくら探しても、出てくるのは煩悩ばかりです。私が助かる種は一つもありません。
そんな虚仮不実の煩悩の渦の中に大悲は満ち入り仏種となって下さる

それが南無阿弥陀仏であります

蓮如上人は南無阿弥陀仏の名号は「われらが往生の定まりたる証拠なり」と示されます
南無阿弥陀仏




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法話会

2025年02月21日 | 独り言
2025年2月20日は定例法話会でした

講師 水杉悟史師
(兵庫県西脇市正圓寺住職)
有り難い法話ご覧下さい。

ユーチューブ
 https://tenshin.or.jp/archives/19691

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積雪

2025年02月20日 | 独り言
「積雪」
雨の粒よりも
ゆっくり降りてくる分
雪の粒たちは
長めに空を旅する

地上に舞い降りて
旅路を終えた雪たちを
土はすぐさまに
溶かしたりしない

もしかすると土は
しばし受け止めながら
雪たちの積もる話に
耳を傾けているのかも
(埼玉県上尾市 関根裕治 52)

視点をかえて雪を見つめると
自然の豊かさに気づきがある
豪雪地方の方には申し訳ないが
雪と語ってみようかな…


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする