住職の独り言

~ご縁に触れて~

上から目線

2011年06月05日 | Weblog

Aさんの子どもは小さい頃

神童と言われるくらい頭が良かった。

まさに自慢の息子であり、親も鼻高々…

他家で登校拒否や家庭内暴力を見るにつけ、

 育て方が悪いんじゃないの…

 と、上から目線で見ていた。

 

 しかし、我が子が中学に入った頃から

 登校拒否になり、家庭内で暴れる状態になった。

今は、その子も落ち着き

平穏な家庭生活に戻ったという。

 

Aさん曰く、

今にして思えば

あの頃の自分は鼻高々で

人を、上から目線で人を見ていた

自分を反省するという…

 

我が子によって

自分の愚かさに出遇うですね…

まさに子は善知識であります。

 

「あの家は問題があるんだよね!」

この言葉は裏を返せば

自分の家には問題がないけど、

あの家は…問題がある!

まさに上から目線であります。

今、自分の家に問題なくても

問題が起きるのであります。

何故なら…

縁が整ったら何をするか分からない

可能性を含んだ私なんだから…

「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」(歎異抄)

コメント
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