一休禅師作と伝えられる「一休骸骨」より
一休さんは、阿弥陀経に極楽が 「従是西方過十万億仏土」(これより西方に、十万億の仏土を過ぎて)と説かれていることについて
「極楽は、十万億土と説くならば 足腰の立たぬ 婆は行けまじ」
と詠み蓮如上人に送ったところ
「極楽は 十万億土と説くなれど 近道すれば 南無の一声」
と返されたとか…南無阿弥陀仏
〈追記~蓮如上人御文章より~〉
八万の法蔵章
それ、八万の法蔵をしるといふとも、後世をしらざる人を愚者とす。
たとひ一文不知の尼入道なりといふとも、後世をしるを智者とすといへり。
しかれば当流のこころは、あながちにもろもろの聖教をよみ、ものをしりたりといふとも、一念の信心のいはれをしらざる人は、いたづらごとなりとしるべし。
されば聖人(親鸞)の御ことばにも、
「一切の男女たらん身は、弥陀の本願を信ぜずしては、ふつとたすかるといふことあるべからず」と仰せられたり。