【メッセージ文について】
私たちは、ひとりぼっちでいる時、孤独を感じます。
また、たくさんの人に囲まれていても、孤独感にさいなまれることもあります。
私たちは、心のどこかに孤独を抱えて生きているのかもしれません。
私が、一人で悩み苦しんでいるとき、もし私の気持ちを100パーセントわかってくれる人がいれば、孤独感がやわらぐことでしょう。
阿弥陀さまという仏さまは、つねに生きとし生けるものすべてに対して、「必ず救う、われにまかせよ」と呼び続けてくださっています。
そのような仏さまに出あわれた親鸞聖人は、「四海のうちみな兄弟なり」と示され、仏さまの前で手を合わせる人は、お念仏を通して、すべての人びととつながっていることをよろこばれています。
仏さまの前で手を合わせると、なぜか、ほっとします。
それは、仏さまを通して、つながりのなかに生かされている温もりを感じているからではないでしょうか。
だから、一人でも、決して独りではないのです。
(西本願寺)