~月明かり~
おろかなる
喜怒哀楽を
包みける
弥陀の大悲に
これ似たりけり
今日、10月20日(月)午後1時30分より
定例法話会です。
講師 本願寺布教使 牧野悠水師(兵庫県)
どなたでもご自由にお聴聞下さい。
「明日ありと思ふ心のあだ桜、
夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは」
おとうさんのかえりが おそかったので
おかあさんはおこって
いえじゅうのかぎを
ぜんぶしめてしまいました
それやのに あさになったら
おとうさんはねていました
(やなぎ ますみ 小1)
子どもの詩から
ありのままの家庭様子や
心模様が見ててくる
この詩にしても
お母さんが家中の鍵を閉めたから
入れないはずなのに…??
《細川巌》
我々は卵の殻の中にいるような存在である。
自己中心の思いという殻の中にいるのです。
親鳥に抱かれて温められて殻が破れてひよこになる。
ひよこになると殻を超えた世界(仏の世界)があることと、
自分が今まで自己中心の思いに囚われていたことに気づく。
日光浴は知っているけど
月光浴とは
…月の光を浴びながらもの思いにふける
…月の光に浮かび上がる風景を愉しむ
秋らしくていいですね。
一つの月を世界の人がめでながら
共に語り合ったり共感したり…
宇宙に思いをはせる…
仏の世界に思いをはせる…
「月影の至らぬところはなけれどながむる人の心にぞすむ」
(法然聖人)
月光浴いいですね…
大型の台風19号が
日本列島を吹き吹き荒れています。
親鸞聖人はご自身の心を
暴風駛雨(ぼうふうしう)のごとしと言われます。
まさに如来さまの真実心と対比しての
洞察力でしょうね!
あるお寺の掲示板に
「怒り」
怒鳴り声で
相手を威圧し
自分の主張を
押し通す
とありましたが、
まさに「暴風駛雨」ですね。
縁い触れたら何をしでかすか分からない
可能性を含んで知る私であります。
【入出二門偈】
「今の時、悪を起し衆罪を造る、恒常なること暴風駛雨のごとし」
【高僧和讃】
「濁世の起悪造罪は 暴風駛雨(ぼうふうしう)にことならず
諸仏これらをあわれみて すすめて浄土に帰せしめり」
葬儀に伺った折
故人の遺品コーナーに
お別れの挨拶文が掲示板されていました。
(原文にて紹介)
前略 様にはご健勝にてお過ごしの事とお喜び申し上げます
さて私儀お迎えが参りまして旅立つ事となりました
西の方角億万浄土とも申しますが
遠方にもかかわらず
旅費が三途の川の渡し賃六文のみにて安く
今まで行った人達が帰って来た試しがないので
随分と住みやすい所でしょう
何しろ遠方の事故二度とお目にかかる事もないと思います
今迄一方ならぬお世話になり乍ら
ご挨拶もせずご無礼何卒お許し下さい
お幸せにおすごしなさるよう心からお祈り致します。