しるべの記し

教会音楽家でクリスチャン・エッセイストのしるべです。
イエスさまの十字架を「道しるべ」として歩んでいます。

神への叫び

2007年01月27日 | 鑑賞・観戦
アムネスティ・インターナショナル主催のチャリティー・コンサートが、横浜のみなとみらいホールでありました。
アムネスティとは、国境を越えて活動している国際的な市民運動で、世界中の人権状況の改善のために貢献しています。
日本の特別顧問は、NHK朝の連続ドラマに出演中の、イーデス・ハンソンさんで、コンサートの進行やアムネスティについての説明をしてくださいました。
出演者の一人チェリストのヴラダン・コチさんは、社会主義時代のチェコスロバキアでチェロ演奏家として活躍中に、徴兵に反対したため投獄されてしまいました。
彼の釈放を求めるアムネスティの働きによって、支えられた証しをされて、チェロの演奏がありましたが、本当に訴える力のある音楽でした。
「深き淵より」という曲は、彼が投獄直後に作曲したもので、彼がクリスチャンであるということは、曲名で分かりましたし、投獄中に「私の魂は神に向かって叫んでいました」という彼の言葉によって確認できました。
パウロがそうであったように、投獄中に彼を支えたのは「神への叫び」だったのです。
パウロはその叫びを書簡という形にしたためましたが、コチさんはチェロ曲として表現したのです。
彼の演奏に神への叫び声を聴いたような思いになりました

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