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米軍、シリアのイラン関連施設を空爆 「自衛目的」

2023-10-27 17:47:26 | 安全保障、戦争・軍事・テロ・ハニトラ、マフィア、スパイ・犯罪・詐欺


米軍はイランや親イラン組織が使う施設を攻撃した(写真はオースティン米国防長官)

 

【ワシントン=中村亮】

オースティン米国防長官は26日、米軍がシリア東部で2カ所のイラン関連施設を空爆したと発表した

。シリアやイラク駐留米軍に対する親イラン勢力の攻撃に反撃した。イランが反発すれば中東情勢が一段と緊迫する。


イスラム組織ハマスが7日にイスラエルを奇襲攻撃してから、米軍が中東地域で軍事攻撃を実施するのは初めて。

れまでは空母をイスラエル周辺に送ったり戦闘機の配備を中東で増やしたりするのにとどめていた。

オースティン氏は声明で、バイデン大統領が空爆を命じたと明らかにした。攻撃対象はイランの最高指導者ハメネイ師に直属するイラン革命防衛隊や、親イラン武装勢力が使っていたものだという。

米軍高官は26日、記者団に複数の戦闘機F16で兵器や弾薬の貯蔵施設を対象に攻撃を実行したと説明した。米軍によるシリアでの空爆は7カ月ぶり。

オースティン氏は「自衛を目的として対象を絞った攻撃は純粋にイラクやシリアの米兵を守る目的だ」と言及した。

米軍高官は26日、イラクやシリア駐留米軍の拠点は17日以降に計19回攻撃を受けたと公表した。バイデン政権はイランが支援する武装勢力がロケット弾や無人機で攻撃を仕掛けていると非難している。

バイデン氏は25日の記者会見で「イランが行動を続けるなら我々は反撃する」と警告していた。

反撃を実行に移し、中東での米軍拠点に対する攻撃を控えるようにイランや親イラン武装勢力にメッセージを送った。

オースティン氏は「親イラン勢力による米軍への攻撃が続けばためらわずに必要な追加措置を講じる」と断言した。追加の空爆を辞さない構えをみせるものだ。

一方で空爆に関し「イスラエルとハマスの戦闘とは切り離されたものだ」と指摘した。「イスラエルとハマスの戦闘への我々のアプローチの変更を意味しない」とも説明し、米軍が戦闘に直接関与していないと重ねて訴えた。

オースティン氏は「全ての国家や国家に属さない者が(イスラエルとハマスの戦闘を)地域紛争に発展させる行動を取らないように引き続き求める」と言及した。



日経平均反発、終値389円高の3万991円

2023-10-27 17:41:40 | 日本経済・金融・給料・年金制度




27日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、大引けは前日比389円91銭(1.27%)高の3万0991円69銭だった。

前日の米株式相場は下落したが、前日の日経平均が668円安と大きく下げていたこともあり、自律反発を狙った海外短期筋による株価指数先物への買いが優勢だった。


米長期金利の上昇一服のほか、半導体関連株やアジア株式相場の上昇も追い風となり、終日高い水準で推移した。

日経平均の上げ幅は470円を超え、節目の3万1000円を上回る場面があった。日本時間27日の取引でハイテク株が多い米ナスダック100株価指数の先物が堅調に推移し、東エレクアドテストなど東京市場の半導体関連株も軒並み高となった。



米半導体大手のインテルが米国時間26日の取引終了後に発表した決算内容が好感され、時間外取引で大幅高となったことが連想買いを誘った。

来週は日米で金融政策決定会合が開かれる。結果次第で相場が急変する可能性があるため、結果を見極めたいとの雰囲気は一段の上値を抑えた。

日経平均は前引けにかけて一方的に上げ幅を拡大したが、午後は高い水準での一進一退が続いた。3万1000円を下回る水準では国内勢の押し目買い意欲が強いとの見方が聞かれた一方、3万1000円を上回る水準では戻り待ちの売りも出やすかった。

東証株価指数(TOPIX)は反発し、30.40ポイント(1.37%)高の2254.65で終えた。JPXプライム150指数も反発し、9.86ポイント(1.02%)高の977.70で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で3兆5383億円。売買高は13億8026万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1555と、全体の9割強を占めた。値下がりは92、変わらずは12銘柄だった。

富士通が大幅高。ファストリソフトバンクグループ(SBG)、京セラなど値がさ株が上昇した。信越化スクリン日東電も買われた。一方、武田が大幅安。キヤノン日立建機の下げも目立った。ソニーGエーザイが売られた。



〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 
 
 
日経記事 2023.10.27より引用
 
 

ガザ侵攻巡るサウジの本音 「カムバック、アメリカ!」

2023-10-27 17:20:48 | 中東情勢・基礎知識・歴史・問題・真実

ガザ侵攻巡るサウジの本音 「カムバック、アメリカ!」

 

     投資会議FIIの雰囲気はサウジアラビアの微妙な立場を映していた


イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への地上侵攻が迫っている。暴力の拡大を食い止め、和平への話し合いを始めるうえでカギをにぎるのがアラブの大国であるサウジアラビアだ。

緊迫する情勢下で不可解な動きをみせるサウジは何を求めているのか。

    

「中東リスク以外」が話題の奇妙な会議

24日から26日までサウジの首都リヤドで開かれた国際投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」は奇妙な空気に包まれていた。

進行中の危機について、サウジ関係者のみならず国際企業の経営者や政治家も多くを語ろうとしない。不自然なことに、気候変動や金利上昇、人工知能(AI)など「中東リスク以外」のテーマが終始、話題の中心だった。

例年、内外の主要メディアと実施している閣僚インタビューはほぼすべてキャンセルが通告された。公の場でうかつな発言を記録されることに神経をとがらせるサウジの微妙な状況が映る。

不可解なのはサウジの米国への対応だった。イスラエルによるガザ侵攻前の緊張を緩和しようと10月半ばに中東でシャトル外交を繰り広げたブリンケン米国務長官はサウジで実力者ムハンマド皇太子に会った。

会談の予定時刻は夜だったが、皇太子が姿を現したのは翌日の早朝。異例の対応には「言いなりにはならない」というブリンケン氏への政治的メッセージが込められたとみられる。


サウジアラビアのムハンマド皇太子と会談するブリンケン米国務長官㊧(10月15日、リヤド)=ロイター

一方、FIIの会場にはトランプ前政権の大統領上級顧問だったジャレッド・クシュナー氏の姿があった。米ウォール街の金融機関の大物たちも顔をそろえた。サウジは波長が合わないバイデン政権の関係者を冷遇する一方、2024年の大統領選挙での野党・共和党の政権復帰に期待しているかもしれない。


「英雄はいない。いるのは犠牲者だけ」

ブリンケン氏のサウジへの要求に無理なところはなかった。明確にイスラム組織ハマスを批判し、イスラエルの攻撃がパレスチナ全体を標的にしたものではないことを示そうとしたのだ。しかし、皇太子はこれを受け入れなかった。

イスラエルとの国交正常化交渉を進め、投資誘致のため地域の安定をアピールしたいサウジにとって、ハマスのテロは大きな痛手だったにちがいない。トルキ・ファイサル王子(元駐米大使)は最近の講演で「英雄はいない。いるのは犠牲者だけだ」と述べ、イスラエル民間人を狙ったハマスの手口への批判をにじませた。

サウジがおそれているのは、衝突がライバルである非アラブのシーア派大国イランを刺激し、地域全体を巻き込むような紛争に発展してしまうことだ。レバノン南部にはイランの支援を受け、ハマスよりも強力な軍事力を誇るイスラム教シーア派組織ヒズボラの存在があり、イスラエルとの散発的な衝突も伝えられる。

次の「中東戦争」が「イスラエル対アラブ」という過去4回の戦争とおなじ構図をなぞるとは限らない。


米国に求めた安全保障協力の枠組み

サウジは今年3月、中国の仲介でイランとの和解を果たした。シェール革命でエネルギーの自立を果たし中東から撤退する米国に代わって、中国がその穴を埋めようとしている。

問題は米国と異なり、中国にはサウジの安全を守る意図も能力もないということだ。イスラエルとの国交正常化交渉の過程では、サウジが米国に対し、日米や米韓と同様の強力な安全保障協力の枠組みづくりを求めたとされる。表面的な米国離れの動きとは裏腹の、サウジの切実な本音が垣間見える。

 

皇太子時代に「土地と平和の交換」による中東和平案を示したサウジアラビアの故アブドラ国王(2007年12月)

中国との覇権争いを進め、ウクライナを支援しなくてはならない米国は、いま再び中東情勢にも対応せざるを得なくなった。しかし、これが米国の本格的な中東回帰につながる保証はない。

アジア、ウクライナ、中東の「3正面」に力が分散し、米国の世界戦略全体が漂流するおそれもある。

パレスチナ問題解決の最終段階ではサウジアラビアが重大な役割を果たす必要がある。

サウジはメッカ、メディナという「イスラム教二大聖地の守護者」であり、アラブの事実上のリーダーである。サウジの故アブドラ国王がおよそ20年前に示した「土地と平和の交換」は、中東和平の最終的な着地点として多くの関係者に意識されているはずだ。

イスラエルとパレスチナの「2国家解決」のためにはサウジと米国の緊密な協力が欠かせない。残念ながら衝突の初期段階では両者は関係を修復するどころか、亀裂を深めてしまったようにみえる。


 


声明の「誤った解釈」に「ショック」 国連事務総長、イスラエルの反発に

2023-10-27 16:48:53 | 安全保障、戦争・軍事・テロ・ハニトラ、マフィア、スパイ・犯罪・詐欺

国連総会で演説する国連のグテーレス事務総長=9月19日、米ニューヨーク市/Brendan McDermid/Reuters 
 国連総会で演説する国連のグテーレス事務総長=9月19日、米ニューヨーク市

 

(CNN) 国連のグテーレス事務総長は25日、前日の安全保障理事会での自身の声明にイスラエルが反発したことについて、「誤った解釈」に「ショックを受けている」と述べた。

グテーレス氏は25日、国連本部にいる記者団の前に予告なく現れ、前日の声明を再度読み、「誤解解き」を図った。

グテーレス氏は24日の声明で「ハマスによる攻撃は他と無関係で起こったのではないことを認識することも重要だ」と指摘。

「パレスチナの人々は56年間、息の詰まるような占領下に置かれてきた。入植によって土地がどんどん奪われ、暴力に悩まされ、経済は抑圧され、人々は家を追われ、そして家屋は取り壊されてきた」とこれまでの経緯に言及した。

 

「だがパレスチナの人々が恨みを抱えているからといって、ハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない。また、そのような恐ろしい攻撃によって、パレスチナ人に対する集団的懲罰を正当化することはできない。戦争にもルールがある」とも述べた。

グテーレス氏は25日、「7日にイスラエルで起きたハマスによる恐るべき前代未聞のテロ行為」を明確に非難したと繰り返した。

同氏は「パレスチナの人々の恨みについて語った」ことを認めた一方で、「ハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない」と述べたことを強調した。

グテーレス氏の声明に対してはイスラエルが強く反発し、同国の政府関係者はグテーレス氏の辞任を要求したほか、国連職員への査証(ビザ)発行を停止している。

 

 

CNN記事  2023.10.26より引用

 

 

 

 


中国・李克強前首相が死去 68歳、休養中に心臓発作

2023-10-27 16:32:07 | 国際政治・財閥


全人代の開幕式で政府活動報告を読み上げる李克強首相(3月5日、北京の人民大会堂)
=比奈田悠佑撮影

 

【北京=田島如生】中国の李克強(リー・クォーチャン)前首相が27日未明、上海で死去した。68歳だった。死因は心臓発作だった。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。習近平(シー・ジンピン)指導部で経済政策などを担った。


CCTVによると、李氏は上海で休養していた。26日になって容体が急変したという。

李氏は安徽省生まれで、幼少時に「神童」と呼ばれたエピソードをもつ。難関の北京大で法律を学び、経済学博士号も取得した。共産党の青年組織である共産主義青年団(共青団)で胡錦濤(フー・ジンタオ)前国家主席の側近として仕えた。

河南省と遼寧省の党委員会書記を経て、2007年から最高指導部の党政治局常務委員に就いた。首相は13年から2期10年間、務めた。

 

中国では国家主席が政治と外交、首相が経済政策という役割分担をする。李氏は高度成長から安定型経済への発展を提唱し「リコノミクス(李経済学)」ともてはやされた。

もっとも、16年ごろから習氏が経済政策への関与を強め、存在感が徐々に低下した。習氏は側近の劉鶴(リュウ・ハァ)氏を副首相に登用し、マクロ経済政策の司令塔として米中貿易摩擦への対応などにあたらせた。

李氏が首相在任中の13〜22年の平均経済成長率は6.2%だった。期間中は新型コロナウイルス禍や不動産不況など、中国経済に多くの逆風が吹き荒れた。

今年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で引退した。後任の首相は習氏に近い李強(リー・チャン)氏が就任した。

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日経記事 2023.10.27より引用

 

 

滝田洋一のアバター
滝田洋一日本経済新聞社 特任編集委員

ひとこと解説

①現役の外相と国防相の失脚(国防相は現在空席)に続いて、李克強前首相の死去。そして誰もいなくなった、の展開です。死因をめぐる詮索は置くとして、これで習近平氏を遮るものはなくなりました。

②李克強氏のリコノミクスは経済改革路線でした。それを退け、高成長にこだわった結果が、不動産バブルと地方政府の隠れ借金の膨張です。共同富裕の名の下に民間企業への国家統制を強めたことと相まって、今日の経済苦境の主因でしょう。

③思えば1年前。習氏の3期目入りに際しての共産党大会。胡錦濤前国家主席が閉会式を途中退席する一部始終、つまり習氏への抗議のそぶりが想起されます。個人崇拝を強める現体制の行方が危ぶまれます。