20日夜、クリスマスマーケットに駆けつけた救急隊員ら(東部マクデブルク)=DPA・AP
【ベルリン=南毅郎】
ドイツ東部マクデブルクで20日夜、クリスマスマーケットに車が突入した。
独メディアによると、少なくとも子どもを含む2人が死亡、60人以上が負傷した。警察は運転していた男を拘束し、無差別攻撃の可能性があるとみて調べを進めている。
現場はマクデブルク中央駅に近い市街地。クリスマスを前に大勢の家族客などでにぎわっていた。警察や救急隊が駆けつけ、あたりは騒然となった。拘束された男はサウジアラビア出身の50代の医師で、2006年からドイツに住んでいたとされる。
ショルツ首相は20日夜、X(旧ツイッター)で「私の思いは被害者やその家族と共にある」と哀悼の意を示した。
ドイツでは16年にも首都ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突入する事件があり、12人が死亡した。当時は過激派組織「イスラム国」(IS)が「イスラム国の戦士」が実行したと主張し、事実上の犯行声明を出した。
【関連記事】
- ドイツは右傾化するのか 極右政党の甘い誘惑
- マスク氏、独極右政党だけが「ドイツを救う」 異例の応援
- ドイツで2月に総選挙 欧州に「失われた2年」の恐れ
- ドイツ解散総選挙へ 政治混乱、「欧州の病人」に追い打ち
日経記事2924.12.21より引用