![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3a/c766adaa927e78bdeab22cc2e677f82a.jpg)
4月の話になりますが、生徒がコンクールに出ました。
初出場で二位を受賞。
昨年も、一昨年も1位、2位の該当者なし、最高位は3位というコンクールだったので、それなりに評価をいただいたのではないかと思います。
私のピアノ教室は、一生音楽を楽しめる生徒を育てることがメイン。
専門的に勉強したい生徒ばかりを教えているわけではありません。
コンクールも向き不向きがありますし、私も別にそういうことがしたいというわけではなく、ピアノと音楽が好きな生徒を育てたい。
専門に進むにしろ、進まないにしろ、音楽に妥協はありません。
妥協するのは成長のペース。
そこは人それぞれ。
でも、求めるものが本物であることは絶対に変わらない。
今回、本当に嬉しかったのは、生徒が本番後にすぐ
「音が響いて気持ちよかった!ピアノ弾くのが楽しい!」
と、言ってくれたこと。
もちろん緊張はするでしょうし、そこに至るまでの練習で嫌なこと、辛いこともたくさんあったと思うのですが、ちゃんと音楽の本質、演奏の喜びを感じてくれました。
そして、努力と結果、本物は何か、ということを、もう全身で感じ取ってくれたことに、ただただ、よかったなぁ〜と思うのです。
そして入賞者演奏会のあと、その子は、
コンクールより発表会が緊張する。
(お客さんがいっぱいいるから)
先生がいるのも緊張する。
(ダメ出しされるから)
コンサートは、ピアノがよく響いて気持ちよかったけど、拍手が少なくてさみしいな。
発表会で弾く方が嬉しい。
(緊張するけど、たくさんの拍手がもらえるから)
と言いました。
私は職業ピアニストです。
人前でピアノを演奏するということについて、何よりもこだわりがあります。
生徒たちにも、当然のように、その意味を伝えたいと思ってきました。
喜び、感動、苦労することも、努力することも、感謝することも。
小石川の教室で1回目の発表会を開いた時、生徒は3家族4人くらいしかいなかったので、それこそ友人から、昔の生徒の保護者の方にもお願いして客席が満席になるように準備しました。
毎回、会場もこだわって探しています。
そういう諸々について、言わずとも、ちゃんと伝わっていた…と、本当に嬉しかった。
今年は久しぶりに音大受験生も教えることになったので、また頑張っていきたいと思います。