東野圭吾さんの著作「カッコウの卵はだれのもの」「パラドックス13」読了。
夫がブックライト、本にはさんで手元を照らすライトをプレゼントしてくれたので、ついつい本を読んで寝不足に最近夫のプレゼントは外さないな~
この前はエコタンポといって、充電20分で朝まであたたかい湯たんぽみたいなのをくれたが、これが大活躍で一冬あったかく過ごせた
なんか実用的なものばかりですが
さて「カッコウ」の方は才能と遺伝子の関係、乳児誘拐にからめた謎で、犯人が意外すぎてふうんなるほど、と面白いけど・・・「パラドックス13」がインパクトが強くて
なんか難しいことは分からないけど、とにかくブラックホールの影響で13秒時間が飛ぶ。
その失われた13秒間にある条件を満たした人のみ、パラレルワールドに存在することになってしまう・・・というストーリー。
そのパラレルワールドは、ある条件を満たした12人以外は生き物がすべて消えた世界
車も電車も飛行機さえも、マリーセレスト号事件のように、ついさっきまで人がいたのに消えてしまった。
運転者を失った車が事故を起こして道路をふさぎ、調理されたものがそのまま発火して火災があちこちで起こり、さらに台風と激しい地震が12人を襲う。
地下鉄が走っている道路は陥没し、排水されない雨水が濁流となって流れている・・・。
なんかリアルに感じられる今、読むと違う
東京の街は廃墟となり、脱出することさえも難しくなる。
食べ物は底をつき、缶詰やレトルト食品を求めて街を彷徨う。
一人、また一人と、普段の生活をしていれば助かる人たちが亡くなっていく。
それでも生きることを諦めない一人の男性がいる。
この男性は、わたしに映画「ポセイドン・アドベンチャー」の牧師を思い起こさせた。
古い映画なのだけど、タイタニックさながらのポセイドン号が転覆し、徐々に浸水していく。
たくさんの人が生存を諦めて、浸水する船尾に向かおうとするのだが、その牧師は生きることを諦めず、数人の生存者を率いて船首に向かう。
途中で一人一人仲間を失っていくのだが、やっぱり彼を責める人もいる。文句を言ったり励ましあったりして救出を待つ。
そして牧師は神に祈って「犠牲者は私を最後にしてくれ」と自分を犠牲にして階下に落ちていく。その直後、船底を叩く救出隊の声が聴こえる・・・。
牧師は亡くなったが、この本の彼はどうなるのか。
「生きることを諦めなかった人」にはある結果が訪れる。
疑問だったのがヤクザの人がどうなったのか、いまいち分からない点。彼はどうなったのだろう?
人物描写や、人が究極の状況で善悪がどう変わるか、今この時、とても考えさせられるものがあった。
出版されたのは2009年。
電車が高架のカーブで止まったまま、道路はひび割れていた神戸の地震を実際目の当たりにした私にはとてもリアルであった。
わたしは本を読むと、映像が頭に浮かぶので、この本を読んだときにはとても疲れた
東京に住んでいたので首相官邸前も実際歩いたことがあるし、リアルに感じた。
この本は、3.11あとに違う意味を持ったのではないだろうか。
「平清盛」観ました
おさわがせの待賢門院、最後までなお美しく
得子は「あれだけ憎かったのに今は安らかにと思う」みたいなことを言ってましたね。
どうしても勝てない相手、というのはいるものです。「勝ちたい」と思っている時点でもう負けているわけです。
でも死んでしまえばすべては恩讐の彼方に。
鳥羽法皇はもう目が離せませんね・・・たまらんです。つるっつるです最愛のたまこを亡くして彼はどうなるのか?
清盛は疫病で亡くした妻のことを忘れられずいまだになにかというと「明子が明子が」言ってます
久々に東国より帰京した源氏の若大将、もてまくり、「好いた男の役に立つのが女子の喜びであろう」なんてまるで平安のキムタクのようです
今のところ、モテも器も源氏の若大将の方が上手でしょうか。
しかし源氏物語の若紫の段を上手く使った演出、良かったですね
そう、つい少し前は雅な平安時代であったわけですよ。
台頭してきた武士の時代は、近代の少し前、江戸時代まで連綿と主役を張り続けるわけで。
そのあたり、よく観てみたいですね。
今は連ドラが終わったので、大河に集中できます
さて、次は清盛にやっと(毎回毎回言ってますが)スポットライトが当たりそうですね