庭そうじを少しだけしました。
ゆっくりと時間をとればいいのですが、
ほんの少しだけの掃除です。
ふと、袖垣に枯れた葉っぱが引っかかっているのに気が付きました。
我が家の袖垣は格子状ではないが、
葉が引っかかっている様子は似ていると思います。
こんな細かいことに気が付くというのも、
前日に『枕草子』で野分の翌朝の様子を書かれている部分の
解説文を読んでいたからです。
野分のまたの日こそ、いみじう哀れにおぼゆれ。
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格子の壺などに、颯と、きわを、殊更にしたらむように、
細々と、吹き入りたるこそ、
荒かりつる風の仕業とも覚えね。
「格子の壺」は、袖垣のひとつひとつの仕切りのことです。
格子の目に木々の葉っぱが吹き入れてある様子が描かれています。
こんな些細なことに、目を向けて清少納言は楽しんでいるのです。
荒々しく吹いた風の仕業と思えぬほどの精巧さに気づいて、
文に表しているのです。
私も真似をして、デジカメで遊んでみました。