あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

袖垣に

2019年04月09日 | 小庭小話

庭そうじを少しだけしました。

ゆっくりと時間をとればいいのですが、

ほんの少しだけの掃除です。

ふと、袖垣に枯れた葉っぱが引っかかっているのに気が付きました。

 

 

我が家の袖垣は格子状ではないが、

葉が引っかかっている様子は似ていると思います。

こんな細かいことに気が付くというのも、

前日に『枕草子』で野分の翌朝の様子を書かれている部分の

解説文を読んでいたからです。

 

   野分のまたの日こそ、いみじう哀れにおぼゆれ。

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   格子の壺などに、颯と、きわを、殊更にしたらむように、

   細々と、吹き入りたるこそ、

   荒かりつる風の仕業とも覚えね。

 

「格子の壺」は、袖垣のひとつひとつの仕切りのことです。

格子の目に木々の葉っぱが吹き入れてある様子が描かれています。

こんな些細なことに、目を向けて清少納言は楽しんでいるのです。

荒々しく吹いた風の仕業と思えぬほどの精巧さに気づいて、

文に表しているのです。

 

私も真似をして、デジカメで遊んでみました。

コメント
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