晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

A・J・クィネル 『ブルー・リング』

2012-08-23 | 海外作家 カ
この小説は、クリーシィという凄腕の元傭兵のシリーズ第3弾で、
残念ながら最初と第2作はまだ読んでいません。
ただ、文中のはしばしに、前にどういうことが起こったのか、そして
クリーシィにはマイケルという養子がいるのですが、どういった経緯
で縁組になったのか、ある程度わかるようになっていますので、迷子
になるようなことはありません。

ヨーロッパのあちこちで、若い白人の少女が行方不明になるという事件
が発生していて、デンマークの刑事イェンスは、現地に行って捜査したい
と上司に告げますが、警察は出張を認めてくれません。

そうこうしてるうちに、誘拐された少女たちは、麻薬漬けにされて、今
にも海外に運ばれようと・・・

一方、クリーシィとマイケルは、ベルギーのブリュッセルにある高級娼館
の経営者から、「ブルー・リング」という、謎の組織のことを聞きます。
ところがクリーシィは古傷が傷んで入院することに。そこでマイケルは
前に「ブルー・リング」について聞き込みにきたデンマークの刑事のもとへ
向かいます。

イェンスはマイケルから話を聞いて、デンマーク警察の正式な出張ではなく、
休暇を取って、マルセイユに行くことに。

マイケルは、クリーシィの退院を待つことなく、自分でもやれるんだという
ところを見せたいという気持ちからか、マルセイユで聞いた怪しい組織の
アジトに乗り込もうとしますが、情報は筒抜けになっていて捕らわれてしまい
ます。

それを聞いたクリーシィはすぐさまマルセイユに直行。組織のアジトに乗り
込んで、捕まっていたマイケルとイェンスを、そして2人の少女を救出。

どうやらブルー・リングとは白人少女奴隷組織らしく、ヨーロッパ、北アフ
リカにまたがっていて、その親玉はイタリアにいるようなのです。

デンマーク人の少女はイェンスと武器商人の紹介の男とふたりで家に送る
ことになり、もうひとりの少女ジュリエットは、クリーシィの幼女となり
ます。つまりマイケルにとっては妹。
ジュリエットを家に置いて、いざイタリアへ・・・

しかし、イタリアじゅうのマフィアはクリーシィを目の敵にしていて、のこ
のことイタリアに来た彼は捕まってしまい・・・
そこで、クリーシィは、マフィアのボスにブルー・リングについて訪ねて
みますが、マフィアのネットワークではないとのこと。

クリーシィはどうにかこうにか救出され、マフィアのボスはブルー・リングに
ついて独自でしらべようとした矢先、暗殺されてしまいます。
どうやら、バチカンが絡んでいるのか・・・そして、解散したはずのイタリア
のフリーメイソン「ロッジァ・P2」の残党が絡んでいるのか・・・

そして、マイケルの幼少時代、学校から帰る時に塀に座っていてじっとマイケル
を見つめる謎の女(のちに母とわかる)は、悪いアラブ人に騙されてマイケルを
産むのですが、育てられずに教会に置いてくることに。
その、マイケルの父親?と思しきアラブ人の正体も、のちに明かされることに。

もう、読み始めたら止まりません。

コメント
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