この人の作品も「読まずぎらい」でした。というか警察小説と呼ばれる
もの全般的に。
というのも、実社会において、警察機構があまりに小説的といいますか。
こうなっちゃうとフィクションとしてのエンタテインメントが素直に
楽しめないんですよね。
札幌大通署の刑事、佐伯は、小樽まで出張ってある犯人の逮捕に苦労させ
られます。というのも、先月まで稚内署の地域課にいた警官と組まされた
ので、あやうく犯人が不法所持していた銃で撃たれるところだったのです。
刑事経験のない警官が、北海道一の歓楽街ススキノを抱える大通署の刑事課
に配属されることになったのか。それにはある事件が原因になっています。
道警本部生活安全部の郡司という警部が、拳銃の不法所持ならびに覚せい剤
の密売をしていたのが発覚、道警はこれの対策として、部署や地域に長く
いさせないように頻繁に人事異動させるという方針に。
佐伯も去年までは釧路署の地域課に勤務していました。長くいれば癒着が
生まれるから異動させるというの郡司事件の解決策ではありますが、現場には
刑事経験のない人が不慣れな捜査をしなければならないという弊害も。
羽幌署の交番勤務の笠井が、駐在所で死んでいたのが発見されたという一報が。
銃の暴発事故だったのか、自殺か。
この笠井は、元道警総務で、郡司の件をリークしたと噂される人物で、異動と
称して”飛ばされた”のでした。
そんな中、事件が発生。円山のマンションで女性の変死体が発見。
首を絞められて殺された女性の身元確認をしたら大変、現役の女性警官だった
のです・・・
被害者は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査。しかも現場のマンションは、
道警本部が借りていた、いわば”隠れ家”だったのです。
この事件は、管轄の大通署から、本部に捜査の引き渡しが。そして、生前に水村
と交際していた生活安全部の上司の津久井が重要参考人に。
この津久井という人物、郡司の部下だった男で、郡司事件は彼のスタンドプレー
でできるわけはなく、絶対に片腕がいたはずで、それが津久井だったと噂された
のですが証拠不十分で地方に飛ばされることはなかったのです。
佐伯は、津久井がそんなことするはずないと信じますが、被疑者は津久井と断定、
しかも覚せい剤吸引で幻覚症状が出ていて、拳銃の所持も可能性大ということで、
射殺命令が出されたのです。
すると、その津久井から佐伯に電話が。今日は非番で、同僚から水村殺害の指名
手配と聞かされた、と。佐伯は、津久井の「僕はやってません」という言葉を信じます。
しかも津久井は、翌日の道議会特別委員会に出席することになっていて、警察の
不正経理問題の委員会で証人として呼ばれていたのですが、誰を証人で呼ぶかは
道警には知らされていないはず。
この話はどう考えてもおかしい、と佐伯の意見に同調する数人が津久井をかくまい、
なんとしても翌日の委員会に出席させなければならず、それと同時に水村殺害の
真犯人探しも行うのですが・・・
アメリカのドラマ「24」を見ているかのようなスピード感。そしてドキドキ感。
警察において「うたう」つまり組織を売ることは何よりも重罪とみなされていて、
まあ閉鎖的な組織に陥りがちなことですね。
もの全般的に。
というのも、実社会において、警察機構があまりに小説的といいますか。
こうなっちゃうとフィクションとしてのエンタテインメントが素直に
楽しめないんですよね。
札幌大通署の刑事、佐伯は、小樽まで出張ってある犯人の逮捕に苦労させ
られます。というのも、先月まで稚内署の地域課にいた警官と組まされた
ので、あやうく犯人が不法所持していた銃で撃たれるところだったのです。
刑事経験のない警官が、北海道一の歓楽街ススキノを抱える大通署の刑事課
に配属されることになったのか。それにはある事件が原因になっています。
道警本部生活安全部の郡司という警部が、拳銃の不法所持ならびに覚せい剤
の密売をしていたのが発覚、道警はこれの対策として、部署や地域に長く
いさせないように頻繁に人事異動させるという方針に。
佐伯も去年までは釧路署の地域課に勤務していました。長くいれば癒着が
生まれるから異動させるというの郡司事件の解決策ではありますが、現場には
刑事経験のない人が不慣れな捜査をしなければならないという弊害も。
羽幌署の交番勤務の笠井が、駐在所で死んでいたのが発見されたという一報が。
銃の暴発事故だったのか、自殺か。
この笠井は、元道警総務で、郡司の件をリークしたと噂される人物で、異動と
称して”飛ばされた”のでした。
そんな中、事件が発生。円山のマンションで女性の変死体が発見。
首を絞められて殺された女性の身元確認をしたら大変、現役の女性警官だった
のです・・・
被害者は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査。しかも現場のマンションは、
道警本部が借りていた、いわば”隠れ家”だったのです。
この事件は、管轄の大通署から、本部に捜査の引き渡しが。そして、生前に水村
と交際していた生活安全部の上司の津久井が重要参考人に。
この津久井という人物、郡司の部下だった男で、郡司事件は彼のスタンドプレー
でできるわけはなく、絶対に片腕がいたはずで、それが津久井だったと噂された
のですが証拠不十分で地方に飛ばされることはなかったのです。
佐伯は、津久井がそんなことするはずないと信じますが、被疑者は津久井と断定、
しかも覚せい剤吸引で幻覚症状が出ていて、拳銃の所持も可能性大ということで、
射殺命令が出されたのです。
すると、その津久井から佐伯に電話が。今日は非番で、同僚から水村殺害の指名
手配と聞かされた、と。佐伯は、津久井の「僕はやってません」という言葉を信じます。
しかも津久井は、翌日の道議会特別委員会に出席することになっていて、警察の
不正経理問題の委員会で証人として呼ばれていたのですが、誰を証人で呼ぶかは
道警には知らされていないはず。
この話はどう考えてもおかしい、と佐伯の意見に同調する数人が津久井をかくまい、
なんとしても翌日の委員会に出席させなければならず、それと同時に水村殺害の
真犯人探しも行うのですが・・・
アメリカのドラマ「24」を見ているかのようなスピード感。そしてドキドキ感。
警察において「うたう」つまり組織を売ることは何よりも重罪とみなされていて、
まあ閉鎖的な組織に陥りがちなことですね。
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