最近、というかここ2年くらい、お風呂に入るときに必ずと言っていいほど入浴剤を入れてます。全国の有名温泉、名湯が何か所か詰め合わせになってるやつ。といってもその温泉の成分が同じというわけではなく、あくまで「気分」を味わうのですが、「今日はどこの温泉に入ろうかな」と選んでるときが一日の中で一番幸せ。なんて安上がりなんでしょう。
以上、幸せってなんだっけ。
前の巻で、幸の唯一の肉親、妹の結のとんでもない裏切り行為が起きたり、さらに呉服仲間の寄合から除名処分が下されて絹織物が売れなくなってしまったりと、まさに踏んだり蹴ったり、泣きっ面にハチ。というわけでこれからは木綿か麻しか売れず、そこで、木綿の浴衣で新商品を作って起死回生といきたいところですが、これが難しい。
浴衣とは、もともと「湯帷子(ゆかたびら)」といって、蒸し風呂に入る際に着用していたもので、江戸時代のちょっと前くらいに裸でお湯に浸かるという入浴スタイルになり、湯上りに体についた水分を吸収するために着るものになったそうです。今でこそ普通ですが、まだこの当時は浴衣で外を歩くという風習は無かったのですね。現代で考えると、バスローブだけで外を歩いてるといった感じですかね。ここに目を付けたのはいいのですが、はたして出来るのか・・・
この話とは別に、大坂から、幸が女中奉公に入った時の指導係で今でも五鈴屋本店で女中をやっているお梅と、そして、五鈴屋四代目主人の元妻の菊栄もいっしょに江戸に来ます。菊栄は離縁したあと実家に戻ったのですが、実家の商売がうまくいってないのを菊栄の力で盛り返した、のはいいのですが、出戻りにいい顔されてたまるかと主人夫婦が辛く当たるようになって、もういいやと江戸に来た、とうわけ。江戸で新しい商売をはじめようとする菊栄ですが・・・
五鈴屋が寄合から外され意気消沈しているところ、あるお世話になってる人が「三井越後屋ももともと呉服仲間の寄合から外されてから大きくなった」というアドバイスしたのですが、もうちょっと先の話で三井越後屋が出てきたりするんでしょうかね。
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