久々に公園通りを行くと、
『茜』が団地の一階のとあるお宅のベランダに居るのに気づいた。
いや、『茜』だけではない。
もう一匹、以前この近くで出会ったキジとサビの混じったような子が
こっちを心配そうな顔で見ている。
お腹の辺りに小さな乳飲み子が二匹見えたと思ったら
私の視線に気が付いて慌ててカーテンの後ろに隠れてしまった。
暫く夢中でシャッターを切った。
すると、ベランダから人が現れ、声を掛けて来た。
「アニュ、アニュハセヨー」
「ん?」
相手は日本人(に見えるが)なのか、外国人なのか、
私は何を言われているか解からず、立ち上がった。
怪訝な私の表情に不思議なイントネーションの日本語で
「アンタ、韓国の人ジャないと?」
「こんにちは、日本人です」
「動物が好キトね?動物が好きなら動物園で撮れば良いノニ…」
「(駄猫は動物園にはおらんがなぁ)はぁ…猫撮ってます」
トンチンカンな会話が続いたが、
相手が日本人なのかはかりかねた私は曖昧な笑顔で挨拶をし、
その場を後にした。
どうやら、私は韓国人に間違われたようだ。
被っていた帽子が中国人っぽいと言えばそうなのだが、
まさか韓国人と間違われるとは思ってもみなかった。
それにしても、
僅かばかり知っている異国の言葉で話し掛けるとは、かなりの勇気だと思う。
…いや、相手が韓国人だったのか?…頭をひねりながら帰る私は
ふと、友人から聞いたノルウェージャンの話を思い出した。
その子はそれはそれはよく喋る猫らしいのだが、
何と言っているか解かりかねた飼い主さんは本気で
ノルウェー語を勉強しようかと悩んでいると言う。
良く話し掛けるタイプの飼い主さんに対する、
単なる「鳴き返し」という奴かも知れないが…。
一つ言える事は、異国の挨拶をするのなら
相手を良く観て(知って)からにした方が良い。
人を理解するには言葉が邪魔で、
猫を理解するには常識が邪魔だからだ。
昨日は42位
←異国の挨拶に、クリック一つ。
昨日は12位
←外人に間違えられない貴方も、クリックもう一つ。
>猫を理解するには常識が邪魔だからだ。
やー深イイ名言ですね。
昨日も友人宅の猫ちゃんは発声練習を続けていたらしく、もしや目指せブロードウェイではなかろうか?と言う結論に達しました。笑。
「猫キャラ最高峰の舞台」…。