『栗坊』が姿を消したのは、つい最近の事だ。
いつもの場所に遊びに行っても
とっつきにくい『きつね』が車の下から顔を出すくらいで、
たまに『白石さん』にも出会う。
薄暗い時間帯だと、
白猫だと解かるが顔がはっきり見えないと
見分けが付かなかったりする。
あの白猫希望の女性との会話を聞いていたのか
家猫になるにはここにいても不利だと悟ったのかも知れない。
そうじゃないにしても、
『栗坊』はこの場所を去った様だ。
体は小さいけれど、雄猫なので
いつかは遠くに去っていくと思っていたが、
こんなに早くに居なくなるとは。
いつも屋根の上で仲良く眠る姿が、
寂しそうな『きつね』の姿だけになり、
その内、急に冬型の寒気が押し寄せて
屋根の上では日差しのある日中でも寒い様子で
その白い背中も見えなくなった。
思えば最近、『きつね』に夜道で出会わない事に気が付いた。
彼女は雌猫だし、そう縄張りも広くはない筈なのに。
一度、誰かの温もりを知ってしまうと、
この冬の寒さと寂しさはとてつもなく、辛い。
『きつね』も、『栗坊』を追って
ココでないドコカへ
旅立ったのかも知れない。
昨日は47位
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昨日は17位
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この写真の白猫は「きつね」ですか。
その後も「きつね」と「栗坊」は現れませんか。
困ったな~、涙が止まりません。
そして『灰縞さん・白石さん・栗坊』のシリーズをまとめて読み返しました。
どこかで、たくましく元気に成長していると信じたいですね。
その後、数度『きつね』は現われましたが、
『栗坊』はさっぱりです。
『白石さん』と『灰縞さん』は(強いので)結構コミカルな描写になってしまいますが、
『栗坊』と『きつね』は(弱い存在なだけに)
何も出来なかった自分が悔しいのです。