きっと明日は雨のち晴れ

六甲道診療所での仕事は忙しいけど、それなりに楽しい。ちょっとくじけそうなことがあっても、雨のち晴れです

「トロイ戦争はおこらない」を今更にふりかえり

2017-11-19 20:49:11 | 日記・エッセイ・コラム
春のハムレットにつづく、芸文センター 中ホールでの観劇でした。
一か月前のことではありますが、
ちょっと、おもいおこしながら、
大きすぎない、舞台が間近なのがいいです。

どんな内容かわからないながら、 地元鈴木亮平にひかれて、わりと近い座席ゲット


ストーリーはあやふやですが、あとで、パンフレットみながら

 ジャン・ジロドゥがこの作品を発表したのが1935年 第一次世界大戦の記憶が残る中、さらなる新たな火種が生み出され、国際情勢が危うくなっていた。
 この地上から、「戦争」がなくなることのない人間の歴史の愚かさを怜悧に、そして詩的に描いた作品。
 なぜ人間は、何千年も同じような愚行を繰り返すのか、
永遠につづく、この問いに、怒り続けるしかなのか
 こんな今こそ、「人間の可能性」「人間の力」を信じたくなります
 と、宮田慶子さんはパンフレットの冒頭で述べておられます。

  演出の 栗山さんは
 井上ひさしさんが、自身の創作指針として、掲げていた「難しいことをやさしく」からはじまる一連の言葉で、「真面目なことをだらしなく」という一節をあげている
 「日本のへそ」には、この「トロイ戦争は起こらない」と二重写しとなっているところがあり、ほくそ笑んでいると、
ジロドゥは 「世界情勢を戯曲に描こうとしたのではない。戦争と平和を描いたのだ」という
 現実には、ジロドゥは第二次世界大戦終結前になくなってしまったが、それは、幸か不幸か

 龍馬伝の脚本家 福田靖さんがいっている
 僕には、座右の銘があると、
 井上ひさしさんの「むずかいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」という言葉だと
どんなこともやさしくかみ砕き、それを深く深く考えて、最終的には徹底したエンターテインメントとして表現することが大切なんだと
 だから、今回(龍馬伝でも)も、面白くみているうちに、「何か学んだ気がするな」「考えさせらた気がするな」と感じてもらえればいちばんだと、、

 それにしても、この トロイ戦争はおこらないは
決して、やさしくはなく、なかなかいっぺんではりかいできないものがありましたが、
 あの、第二次世界大戦のただなかで、今に通じる戯曲がつくられたことに感動ではありますが、

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