きっと明日は雨のち晴れ

六甲道診療所での仕事は忙しいけど、それなりに楽しい。ちょっとくじけそうなことがあっても、雨のち晴れです

ACPは プロセス

2022-06-05 21:38:34 | 診療
今日、土曜日なのに、ハード
最後に、人生会議?でした

関本せんせいの、DVDをみながら、今日を反省

ひとりぐらしのターミナル、先週あたりから固形物がのどをとおらず、飲んでももどす、昼夜逆転、臥床時間が長くなり、痛み止めがはいって薬がのめない状態で、さてこれからどうするか
 約束の3時にうかがうと、男性訪看護師さんが、浸出液のでだしている左乳房のガーゼ交換をやってる最中、しかと、拝見させていただきました。物腰のやわらかい(まあ、ここの所長には縁のない表現でしょうな、、)声がけと処置さばきで、創面をあらい、軟膏塗布して、穴あきセロファンかぶせて、「胸帯」巻き付けて終了まで、、前回訪問者からうけついだ看護師だったようですが、巻き方はiPadに写真をのこしているのでよくわかりましたが、とまどいますよね、、
 そのあと、息子さんと、かなりやつれた本人(食卓の椅子にすわって処置をうけたままで、しっかり受け答えもできる状態)、訪問看護師、そして私が、これからのことについて話すことに、、
 訪問看護師さんは誘導せずとも、みずから、この場をとりしきる任務を自覚されていたようで、今後の話をしましょうという感じで話をもっていってくれました。もちろん、そういうことにならなかったとしても、私が彼にどうぞとお願いするつもりではありましたが

 そこで話がはじまった内容が
 最後を過ごす場所を どこにするかというくだりからはじまりました、、
 自宅か、病院かというような方向性を確認するような
 ACPの文書なんでしょう、用意されていた、文書3枚をおもむろにだして、きてました。
 まあ、訪問看護ステーションさんからも、そこと同じ法人のケアプランセンターからもいわれてきたような印象ですが、ACPの文書を完成させるべく、話し合いをしていくような感じでした、

息子さんも同席する、関係者もいる、本人もしっかり意思表示ができる状態での話し合いとしては、貴重なタイミングですと、彼もいうし、私もそう思いました。
がしかし、なんとか一人暮らしで、息子さんもせいぜい週末にあえる状態はかわってなくて、でも1週間ぐらいまえから食べれなくなった、、そこで、「看取りの場」をどうするかのきりだされた本人はどうなのか?と思ってしまい、ちょっと、口をはさんで

小さくなっている本人に、「この1週間ほどのできごとをどんなふうに感じてますか?」というふうに、話をさえぎって本人にしゃべってもらうようにしむけてしまいました。

そんなこといわれても、、という気分でしょうが、これからどうなっていくのか不安な気持ちをだしてほしいと思ったのですが、まあそうおもったようにはいかなくて、よくある「周囲に迷惑かけてばっかりやなあ」とか「病院にいったほうが、安心」というより、病院にいったほうが みんなに面倒かけないんやろなあ」という遠慮がはいった雰囲気でした。
 いくら訪問看護が毎日はいっても、1人の時間のほうがはるかに長い、、、そんな一人をすごすことはすごく不安なのではないかと周りはおもう、、それでも、家でひとりででもいたいと思うのか?
その答えは今出さなくてもいいか?まてるか?

しばらくは余談ゆるされず、準備をしておかないといけませんね、、


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