天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

「場」のオーラ~ベーカリーでの一件

2009-04-08 23:29:17 | Weblog
おとといの月曜日、仕事の前に軽食をとろうと、勤務先の近く
のベーカリー・ショップに入りました。

そこはいわゆるカフェテリア方式で、レジで会計を済ませてか
ら、注文したものを載せたトレーを自分で席まで運ぶようにな
っているお店です。

私は黒パンのサンドイッチを選び、飲み物は何にしよう、とち
ょっと迷いましたが、喉が乾いていたのでグレープフルーツ・
ジュースを注文。トレーを持って席のほうへ移動しました。

その日はショルダーバッグとトートバッグ、それに日傘を持っ
ていたので、トレーを傾けないように注意しながらそろそろ歩
いていたつもりだったのですが……

「ゴツン」という軽い音がしたかと思うと、トレーが斜めになり、
あれよあれよという間にサンドイッチが床に落下!グレープ
フルーツ・ジュースのグラスがトレーの上にひっくり返ってし
まっていました。

トレーはもちろん、床もびしょぬれ。着ていたコートもびしょび
しょ!

その一瞬、周りの空気が変化したのがわかりました。そう、
何かのアクシデントを目撃した瞬間、誰もが「固まる」、あの
感じです。

私は濡れた床を何とかするために、急いで店員さんを呼びに
行き、店員さんはすぐに床を雑巾で拭いてくれました。

自分の不注意でこんな迷惑をと、穴にでも入りたい気持ちで
立っていると、何だか周りの空気がさっきとは違って和やか
なのです。

何となく温かい、というか、柔らかいというか、そんな雰囲気
でした。

私の座ろうとした席のすぐそばに、60代くらいの女性ばかり
5~6人のグループのお客さんがいたのですが、彼女たちが
中心になって、この和やかな雰囲気はつくり出されているよ
うでした。

そのグループの中の一人が私に向かって、ジュースをこぼ
してしまうのも無理はない、というような言葉をかけてくれま
した。それはお店のつくりに問題があるからだというのです。

その人が言っていた問題というのは、席と席の間仕切りの
ことだったのです。そういえば、よく見ると、テーブルとテー
ブルを仕切っている板が、透明で模様も何もない素材でで
きていて、その高さがちょうど、トレーを持ったときの高さと
同じくらいではありませんか。

なるほど。きっと私もこの間仕切りをよけそこねて、トレーを
ひっかけてしまったのだ、と思われました。(しかも、私の少
し前に来た人も、同じような粗相をしたらしいのです。)

床そうじをしているお店の人に、「この間仕切りは見えない
からどうにかしたほうがいい」とアドバイスしているお客さん
もいました。

さらに、別の女性が、私がてんやわんやの最中に床に落と
したお気に入りのブレスレットを拾い、そっと手渡してくれま
した。

そうして、失敗して惨めな心境の私から見ると、まるで頼も
しい共同体のような場の空気がすっかり出来上がっていて、
おかげで私はずいぶん救われた思いがしました。

実際、こういう類の話は、日常の中にあふれていて、誰もが
よく経験することではないでしょうか。

ただ、この出来事も、オーラということに注目してみると、今
までなかなか気付かれなかった新しい見方ができるかもし
れません。

つまり、多くの人が感じる「場」の空気とか、雰囲気とかいう
ものは、その場にいる人々のオーラがつくり出しているという
考え方です。

あるいは私たちは、日々自分では気付かないうちに、周りの
人々がその感情につれて刻々と変化させているオーラを感じ
取っているのではないかと思われるのです。

『引き寄せの法則 オーラ篇』(4月5日付ブログ参照)の著者、
アトキンソンも、場所というものには明らかな「精神的空気」
が存在すると述べていますが、その原因はもちろん、人の発
する念の微粒子であり、商店にもその店独特の「精神的空気」
があると彼はいいます。

そう考えると、私がジュースをこぼしたそのお店の「精神的空気」
は相当に快いものだったと言っていいでしょう。濡れた床を嫌な顔
もせず拭いてくれる店員さんの態度、こぼしたジュースのおかわり
を差し出してくれたときの店員さんの笑顔……。

そして、そんなお店の魅力にひかれてやって来るお客さんたちの
発するオーラこそが、何よりの決め手になっているのは間違いな
さそうです。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


私の住んでいる地域では、今がまさにソメイヨシノの満開です。
みなさんのお住まいの近くは、いかがですか?

今日の写真は、ソメイヨシノでは多分ないと思いますが、桜の
仲間でしょうか。花の名前もわからず、どこで撮ったのかも、
もう忘れてしまいました。

でも、桜と同じバラ科の花であることは確かです。これだけは
自信があるんです。(何の自慢にもなりませんが……。)

コメント
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