天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

キンカン

2009-12-20 16:38:46 | 食べ物
うちの小さな畑で実ったキンカン。

今年の収穫を写真に撮ってみました。

さっそく一つ味わってみると……

甘みと酸味のバランスがちょうどよくて、なかなかの美味で
した。

果物屋さんのもののような、よそゆきの味とはちょっと違う
けれど、こんな素朴な味もオツなもの。

農薬を使っていないので、安心して食べられるし。

こんなふうに、年に一度の実りが味わえるのも、自然の恩恵
であることは言うまでもありませんが、それには「人の手」が
加わることも必要なのですね。

うちのキンカンの場合は、母が下草刈りをし、肥料に大豆か
すを撒いています。(私は何もしていないので、申し訳ない
かぎり……。)

それをしなければ、ちゃんとここまで実ったかどうかわかりま
せん。

先回紹介した、りんごの無農薬・無肥料栽培に成功した木村
さんのやり方も、まったくの自然にまかせるというのではない
ようです。

たとえば、春~夏はりんご畑の下草を刈らず、ジャングルの
ような状態にしておくのですが、秋になるとその草を刈ること
にしているそうです。

なぜかというと、りんごの木に、秋が来たことを知らせるため
なのだとか。

つまり、下草を刈ると、それまで雑草におおわれて保温され
ていた土の温度が下がり、それがりんごの木の根っこのセン
サーにとどくというわけです。

その結果、それまで色づきの悪かったりんごが、赤く色づくよ
うになったといいます。

下草が生えたままの状態では暖かすぎて、りんごの木には
季節の移ろいがわからなくなってしまうのですね。

人間にも、出番はあるんだ。

この話を読んだとき、なんだか救われたような気がしました。

というのも、環境の問題が重要視される今、人間の立場は自
然の破壊者でしかない、という罪悪感から逃れられない、そ
んな思いをずっと抱いていたからです。

でも、人間もその自然の一部であることができたら……

つまり、「人の手」を加えるということも、地球の生態系の円環
の中にうまくはめ込まれたなら……

私たち人間も、もっと「宇宙意識」とよく調和した形で存続して
いけるはず。

そういう道を、模索していけばいいのですよね。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


22日の火曜日は、冬至ですね。

冬至には、柚子湯を楽しまれる方もいらっしゃることでしょう。

うちも、母がもう柚子湯用の柚子を調達してきました。

高知の物部産のものだそうですが、これが、すばらしい香り!

大げさなようですが、柚子の香りというものの認識が改まった
といえるほど。

柚子湯に入れるのがもったいないような……

でも、楽しみです。