とりあえず前回からの続き。
初めはジャンヌダルクの補足を入れつつ書くつもりだったのですが、恐ろしく長文になることに気がついたので別記事にまとめました。
ジャンヌが何者なのか、興味のある方はそちらからどうぞ。
【2日目出発】
朝7時起床、ジャンヌの生まれ故郷であるドンレミ目指して出発。
ルート:
07:30 出発
09:05 パリ東駅 発(電車)
10:35 ナンシー 着
10:45 ナンシー 発(バス)
11:50 ヌフシャトー 着
11:55 ヌフシャトー 発(バス)
12:06 ドンレミ 着
切符は全て事前に購入してもらってました。感謝。
【パリ東駅】
発車時間までに15分ほど時間があったので散歩してみた。
旅行全体を通じ、待ち時間が数分あったら動き回ってました。
だってせっかくフランスにいるのに、ただ立ってるなんてもったいない!
かなり落ち着きのない子です。
同行してくれてた知人もそう思ったらしく、この辺りから放置され始めた。
15分では別にさしたるものが見れるわけでもないですが、パリというだけで私は楽しい。
上の画像、見えにくいですが、バスが2台分連結されてる。ちょっと斬新。
【ナンシー】
憧れの!ナンシー!
「名前は聞いたことがあるが行ったことがない場所」に行くのはどきどきします。
正直なところナンシーは、「ドンレミに行く途中にある町。TGVが止まる最果て」くらいのことしか知らないのですけれど(失礼で申し訳ない)、胸が高鳴ったのは本当。
道中、列車到着から次に乗り換えるバスの発車時間まで10分しかなく、着いたら急がなきゃといった話をしていました。
が、急ぐどころか謎の事故で列車が10分停止。
周囲のお客さんも困惑気味です。
とはいえどうしようもないのでぼんやりしてたところ、同行してた知人が近くの優雅なおばちゃんと話し始めました。
この国の人たちは実におしゃべり好きです。
仏語は分からないが、事故のことやら何やら盛り上がってるのは分かる。
私を指差し「この仏語も分からんアホがジャンヌフェチなんで、今からドンレミに行くところだ」といった会話もしてたようです。
おばちゃんの私を見る目に「なるほど変質者ね」の文字が踊る。でも凄く優しく微笑んでくれた。
無事に列車が再開した後。
「バスも列車遅延を分かって待っててくれるはずだ」「私が案内してあげますよ」とおばちゃんは優しく申し出てくれました。(訳してもらった)
彼女に連れられたおかげで、バス停にはすんなり到着。
まぁ駅の改札を出た目の前にあったので、案内してもらうまでもなかったのですが、優しさが嬉しい。
この国の人たちはいい人ばっかりだ。
この時は上述の通り時間がなかったので、バスの中からのみ。
【ヌフシャトー】
ナンシー発ヌフシャトー着のバスは、列車の遅延を受けて発車時間を遅らせてくれていました。
ダイヤに拘らない素晴らしい国です。こういうフレキシブルな精神は大事なのですよ。
そして何より、「他に客がいないので出発しても無意味だ」という正確な判断をなさった運転手さんが素晴らしい。
乗客は私・知人の他に1名のみ。広い車内はがんらりしてました。
平日の昼間とはいえ…。
客がゼロの時はどうするのだろう。
ヌフシャトーまでの車窓から。
あいかわらず無駄に地平線が見える。
日本と違い、ちょっと街の外に出るとすぐにゴブリンが出そうな雰囲気になるのは流石。
ヌフシャトーに到着。画像はヌフシャトー駅とその正面。
時間がなかったので街中は見れなかったのが残念でしたが、とうとうやってきた感がひしひしと。
この街は「列車でいけるドンレミ最寄りの街」として有名なんですよ。(今回はナンシーからバスで来ましたけど)
ここからは超有名な「ヌフシャトー=ドンレミ間のバス」の出番です。
『週に4本しか走ってない』という素敵なダイヤに多くの旅行客が絶望。
ドンレミまではわずか10キロなので、「だったら走る」と決断し、自転車や徒歩で行くのがポピュラーな移動手段になってます。
ちなみに旅行記としては「ジャンヌを旅する」(2004年)が有名。
何はともあれバス発着場に行かないといけません。
ナンシーから乗ってきたバスの運転手さんにお礼を言いつつ、「ドンレミ行きのバスはどこか?」と聞いてみました。
運転手さん:
「それならこのバスだ。黙って乗っておけ」
これかよ。
もっと田舎のバス的な分かりにくいところにあるのかと。
おまけに時刻表までくれました。
現代的な冊子だ。
いや別におかしくないんですけど、もっとどうしようもなく不可解で入手困難だと思ってた。
人通りがないような所にバス停があって、そこにしか時刻表が書かれてないとか、そんなイメージだったのに。
■2009年5月現在の時刻表
(ドンレミ行き)
月曜または水曜
11:55 ヌフシャトー駅
12:02 Coussey
12:06 ドンレミ・ラピュセル
月曜または水曜
17:00 ヌフシャトー駅
17:04 ヌフシャトー病院前
17:08 Soulosse-sous-St-Elophe
17:13 Coussey
17:17 ドンレミ・ラピュセル
(ヌフシャトー行き)
月曜または水曜
12:47 ドンレミ・ラピュセル
12:51 Coussey
12:56 Soulosse-sous-St-Elophe
13:01 ヌフシャトー病院前
13:06 ヌフシャトー駅
月曜または水曜
17:59 ドンレミ・ラピュセル
18:03 Coussey
18:08 Soulosse-sous-St-Elophe
18:13 ヌフシャトー病院前
18:18 ヌフシャトー駅
本気で週に4本だった。しかも月水のみ。
ついで書けば、この時点でナンシーから同行してたお客さんも降りてしまい、乗ってる客は私と知人の二人のみ。
商売が成り立ってるんだろうかこの路線。4本でも多すぎる。
とはいえ乗り換えに苦労することはなく、バスはドンレミ目指して発車。
ドンレミに行こうという方には朗報です。
何の問題もなく、バスが使える。
今やネットで乗車券も買えてしまいます。
ナンシーからバスに乗り、黙ってそのまま座ってればドンレミまで連れてってくれる。
【ドンレミまで】
それでも「バスに乗るのが嫌だ」という方へ。
大丈夫です。ドンレミまでは歩いて行けます。
自転車なんかなくっても、バスのダイヤと合わなくても、人には2本の足がある!
■歩き方:
1. ヌフシャトー駅を背に左側に向かって進む。
2. 上画像のような「ドンレミ・ラピュセルはあっち」の標識があちこちにあるので、それに従い街を離れる。
3. 線路沿いにうねうねした道が続くので、そこを進む。歩道はないですが、歩けないレベルじゃない。
4. 道なりに行くとCousseyという町に入りますが気にせず進む。
5. 教会っぽいものが突きあたりにあるので、そこで左折。画像は左折してしばらく行ってから振り返って撮ったもの。
6. やがて町を出ると道が二又になってるので、右。
7. しばらく行くと、小高いところに教会が立ってる。
8. 更に道なりに進めば、道路右に「ヤドリギだらけの木」が見える。
ここまで来れば後少し。
右手奥に見える村がドンレミ。
入口には謎のキリスト像(画像右の車の横に見える茶色と白のもの。でかい)が置いてあり、とことん謎な雰囲気を出してますが、とりあえずそこです。
やった!着いた!
こんな情報だけで分かるか!と思われるかもしれませんが、分かります。
それくらい単純なルートです。道も平坦です。
明かりがないので夜は無理そうですが、これは歩ける。
【ドンレミ】
バス停。
もはや「ドンレミにある」というだけでバス停すら小一時間は語れるほどにネタに満ちている。
そんな高揚しきった調子なので、最初から最後まで発狂しそうなほど小躍りです。ドンレミ!ドンレミ!
まぁ何もない村なのですが。
バス停から左を見て、正面を見て、右を見たのが上の画像。
運転手さんにホテルまでの行き方を聞いたのですが、「大通りをまっすぐ行け」「というか、ここしか通りはないから迷いようがない」と言われました。
その唯一の大通りがこれ。ドンレミは大変小さな村です。
そこまでは事前情報通りでしたが、歩き始めてすぐに違いが見えてきます。
物の本には20戸程度と書かれてましたが、30戸位はありそうです。
今、「それがどうした」という声が聞こえた気がしますが、20年近く前からこの村の存在を知って話を聞いてた身としては、そんなことでも大発見。
泊まることになった村はずれのホテル。
ジャンヌダルク・ホテルではない。
この2つの文章から異様なことを嗅ぎ取った方はマニアさん。私もそうですけど。
「ドンレミにはホテルが1軒しかない」「そのホテルの名前はジャンヌダルク・ホテル」というのを長らく聞いてきました。
来る途中にあった教会の近くにも泊まれるのですが、「ドンレミに宿泊」しようと思ったらジャンヌダルク・ホテルしかないと思い込んでいました。
違った。確かに10年前には選択肢はそれだけでしたが、今は増えてる。
Le Clos Domremy
というかネットで予約できる。ド、ドンレミにまで電子世界が…!
宿の人は上半身たくましい気のいいおっちゃんと、嫁のナディアさんにおばあちゃんでした。
おっちゃん曰く、ホテルができたのは2002年だそう。
別の村の人によれば、数年前から列車の便が良くなったそうなので、観光客が増えたのかもしれません。
ここ以外にも更にもう1軒ホテルがあり、確認した限りドンレミ内に3軒も宿が。
近代化の波が押し寄せている。
宿内装。可愛いです。宿というか、民家の空き部屋を使ってるノリ。
建物入口も民家なので、最初本当にここでいいのか悩みました。
呼びかけたら、いたって普通に隣の家の人が出てきたし。
そんなわけでホテルホテルしたところではなく、「シングル2部屋」でとったのですが、もう一部屋は物置にベッドを置いた感じのところでした。
私のドンレミ好きを慮って部屋を譲ってくれた知人に感謝。
あれはあれで雰囲気あって良かったですけれど。
なお、ドンレミですが上画像の通りテレビはあります。
しかもDVDつきです。挙句、ネットもできます。
意味が分からない。ここは一体、どこなんだ。
それと宿の親父は「前にも日本人の漫画家が来た」と言ってました。
反射的に「神風怪盗」を連想しましたが、時期が合いません。
「純潔のマリア」の方でしょうか。まぁ取材とかとは関係ない個人旅行の人かもしれない。
以上、ドンレミ着まで。日時で言えば2日目の正午まで。ここから先は、更に長い。
初めはジャンヌダルクの補足を入れつつ書くつもりだったのですが、恐ろしく長文になることに気がついたので別記事にまとめました。
ジャンヌが何者なのか、興味のある方はそちらからどうぞ。
【2日目出発】
朝7時起床、ジャンヌの生まれ故郷であるドンレミ目指して出発。
ルート:
07:30 出発
09:05 パリ東駅 発(電車)
10:35 ナンシー 着
10:45 ナンシー 発(バス)
11:50 ヌフシャトー 着
11:55 ヌフシャトー 発(バス)
12:06 ドンレミ 着
切符は全て事前に購入してもらってました。感謝。
【パリ東駅】
発車時間までに15分ほど時間があったので散歩してみた。
旅行全体を通じ、待ち時間が数分あったら動き回ってました。
だってせっかくフランスにいるのに、ただ立ってるなんてもったいない!
かなり落ち着きのない子です。
同行してくれてた知人もそう思ったらしく、この辺りから放置され始めた。
15分では別にさしたるものが見れるわけでもないですが、パリというだけで私は楽しい。
上の画像、見えにくいですが、バスが2台分連結されてる。ちょっと斬新。
【ナンシー】
憧れの!ナンシー!
「名前は聞いたことがあるが行ったことがない場所」に行くのはどきどきします。
正直なところナンシーは、「ドンレミに行く途中にある町。TGVが止まる最果て」くらいのことしか知らないのですけれど(失礼で申し訳ない)、胸が高鳴ったのは本当。
道中、列車到着から次に乗り換えるバスの発車時間まで10分しかなく、着いたら急がなきゃといった話をしていました。
が、急ぐどころか謎の事故で列車が10分停止。
周囲のお客さんも困惑気味です。
とはいえどうしようもないのでぼんやりしてたところ、同行してた知人が近くの優雅なおばちゃんと話し始めました。
この国の人たちは実におしゃべり好きです。
仏語は分からないが、事故のことやら何やら盛り上がってるのは分かる。
私を指差し「この仏語も分からんアホがジャンヌフェチなんで、今からドンレミに行くところだ」といった会話もしてたようです。
おばちゃんの私を見る目に「なるほど変質者ね」の文字が踊る。でも凄く優しく微笑んでくれた。
無事に列車が再開した後。
「バスも列車遅延を分かって待っててくれるはずだ」「私が案内してあげますよ」とおばちゃんは優しく申し出てくれました。(訳してもらった)
彼女に連れられたおかげで、バス停にはすんなり到着。
まぁ駅の改札を出た目の前にあったので、案内してもらうまでもなかったのですが、優しさが嬉しい。
この国の人たちはいい人ばっかりだ。
この時は上述の通り時間がなかったので、バスの中からのみ。
【ヌフシャトー】
ナンシー発ヌフシャトー着のバスは、列車の遅延を受けて発車時間を遅らせてくれていました。
ダイヤに拘らない素晴らしい国です。こういうフレキシブルな精神は大事なのですよ。
そして何より、「他に客がいないので出発しても無意味だ」という正確な判断をなさった運転手さんが素晴らしい。
乗客は私・知人の他に1名のみ。広い車内はがんらりしてました。
平日の昼間とはいえ…。
客がゼロの時はどうするのだろう。
ヌフシャトーまでの車窓から。
あいかわらず無駄に地平線が見える。
日本と違い、ちょっと街の外に出るとすぐにゴブリンが出そうな雰囲気になるのは流石。
ヌフシャトーに到着。画像はヌフシャトー駅とその正面。
時間がなかったので街中は見れなかったのが残念でしたが、とうとうやってきた感がひしひしと。
この街は「列車でいけるドンレミ最寄りの街」として有名なんですよ。(今回はナンシーからバスで来ましたけど)
ここからは超有名な「ヌフシャトー=ドンレミ間のバス」の出番です。
『週に4本しか走ってない』という素敵なダイヤに多くの旅行客が絶望。
ドンレミまではわずか10キロなので、「だったら走る」と決断し、自転車や徒歩で行くのがポピュラーな移動手段になってます。
ちなみに旅行記としては「ジャンヌを旅する」(2004年)が有名。
何はともあれバス発着場に行かないといけません。
ナンシーから乗ってきたバスの運転手さんにお礼を言いつつ、「ドンレミ行きのバスはどこか?」と聞いてみました。
運転手さん:
「それならこのバスだ。黙って乗っておけ」
これかよ。
もっと田舎のバス的な分かりにくいところにあるのかと。
おまけに時刻表までくれました。
現代的な冊子だ。
いや別におかしくないんですけど、もっとどうしようもなく不可解で入手困難だと思ってた。
人通りがないような所にバス停があって、そこにしか時刻表が書かれてないとか、そんなイメージだったのに。
■2009年5月現在の時刻表
(ドンレミ行き)
月曜または水曜
11:55 ヌフシャトー駅
12:02 Coussey
12:06 ドンレミ・ラピュセル
月曜または水曜
17:00 ヌフシャトー駅
17:04 ヌフシャトー病院前
17:08 Soulosse-sous-St-Elophe
17:13 Coussey
17:17 ドンレミ・ラピュセル
(ヌフシャトー行き)
月曜または水曜
12:47 ドンレミ・ラピュセル
12:51 Coussey
12:56 Soulosse-sous-St-Elophe
13:01 ヌフシャトー病院前
13:06 ヌフシャトー駅
月曜または水曜
17:59 ドンレミ・ラピュセル
18:03 Coussey
18:08 Soulosse-sous-St-Elophe
18:13 ヌフシャトー病院前
18:18 ヌフシャトー駅
本気で週に4本だった。しかも月水のみ。
ついで書けば、この時点でナンシーから同行してたお客さんも降りてしまい、乗ってる客は私と知人の二人のみ。
商売が成り立ってるんだろうかこの路線。4本でも多すぎる。
とはいえ乗り換えに苦労することはなく、バスはドンレミ目指して発車。
ドンレミに行こうという方には朗報です。
何の問題もなく、バスが使える。
今やネットで乗車券も買えてしまいます。
ナンシーからバスに乗り、黙ってそのまま座ってればドンレミまで連れてってくれる。
【ドンレミまで】
それでも「バスに乗るのが嫌だ」という方へ。
大丈夫です。ドンレミまでは歩いて行けます。
自転車なんかなくっても、バスのダイヤと合わなくても、人には2本の足がある!
■歩き方:
1. ヌフシャトー駅を背に左側に向かって進む。
2. 上画像のような「ドンレミ・ラピュセルはあっち」の標識があちこちにあるので、それに従い街を離れる。
3. 線路沿いにうねうねした道が続くので、そこを進む。歩道はないですが、歩けないレベルじゃない。
4. 道なりに行くとCousseyという町に入りますが気にせず進む。
5. 教会っぽいものが突きあたりにあるので、そこで左折。画像は左折してしばらく行ってから振り返って撮ったもの。
6. やがて町を出ると道が二又になってるので、右。
7. しばらく行くと、小高いところに教会が立ってる。
8. 更に道なりに進めば、道路右に「ヤドリギだらけの木」が見える。
ここまで来れば後少し。
右手奥に見える村がドンレミ。
入口には謎のキリスト像(画像右の車の横に見える茶色と白のもの。でかい)が置いてあり、とことん謎な雰囲気を出してますが、とりあえずそこです。
やった!着いた!
こんな情報だけで分かるか!と思われるかもしれませんが、分かります。
それくらい単純なルートです。道も平坦です。
明かりがないので夜は無理そうですが、これは歩ける。
【ドンレミ】
バス停。
もはや「ドンレミにある」というだけでバス停すら小一時間は語れるほどにネタに満ちている。
そんな高揚しきった調子なので、最初から最後まで発狂しそうなほど小躍りです。ドンレミ!ドンレミ!
まぁ何もない村なのですが。
バス停から左を見て、正面を見て、右を見たのが上の画像。
運転手さんにホテルまでの行き方を聞いたのですが、「大通りをまっすぐ行け」「というか、ここしか通りはないから迷いようがない」と言われました。
その唯一の大通りがこれ。ドンレミは大変小さな村です。
そこまでは事前情報通りでしたが、歩き始めてすぐに違いが見えてきます。
物の本には20戸程度と書かれてましたが、30戸位はありそうです。
今、「それがどうした」という声が聞こえた気がしますが、20年近く前からこの村の存在を知って話を聞いてた身としては、そんなことでも大発見。
泊まることになった村はずれのホテル。
ジャンヌダルク・ホテルではない。
この2つの文章から異様なことを嗅ぎ取った方はマニアさん。私もそうですけど。
「ドンレミにはホテルが1軒しかない」「そのホテルの名前はジャンヌダルク・ホテル」というのを長らく聞いてきました。
来る途中にあった教会の近くにも泊まれるのですが、「ドンレミに宿泊」しようと思ったらジャンヌダルク・ホテルしかないと思い込んでいました。
違った。確かに10年前には選択肢はそれだけでしたが、今は増えてる。
Le Clos Domremy
というかネットで予約できる。ド、ドンレミにまで電子世界が…!
宿の人は上半身たくましい気のいいおっちゃんと、嫁のナディアさんにおばあちゃんでした。
おっちゃん曰く、ホテルができたのは2002年だそう。
別の村の人によれば、数年前から列車の便が良くなったそうなので、観光客が増えたのかもしれません。
ここ以外にも更にもう1軒ホテルがあり、確認した限りドンレミ内に3軒も宿が。
近代化の波が押し寄せている。
宿内装。可愛いです。宿というか、民家の空き部屋を使ってるノリ。
建物入口も民家なので、最初本当にここでいいのか悩みました。
呼びかけたら、いたって普通に隣の家の人が出てきたし。
そんなわけでホテルホテルしたところではなく、「シングル2部屋」でとったのですが、もう一部屋は物置にベッドを置いた感じのところでした。
私のドンレミ好きを慮って部屋を譲ってくれた知人に感謝。
あれはあれで雰囲気あって良かったですけれど。
なお、ドンレミですが上画像の通りテレビはあります。
しかもDVDつきです。挙句、ネットもできます。
意味が分からない。ここは一体、どこなんだ。
それと宿の親父は「前にも日本人の漫画家が来た」と言ってました。
反射的に「神風怪盗」を連想しましたが、時期が合いません。
「純潔のマリア」の方でしょうか。まぁ取材とかとは関係ない個人旅行の人かもしれない。
以上、ドンレミ着まで。日時で言えば2日目の正午まで。ここから先は、更に長い。