穴にハマったアリスたち

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(第40話)ひろがるスカイ!プリキュア「なかよち♡ エルちゃんけっこんしき☆」感想

2023年11月16日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第40話)ひろがるスカイ!プリキュア「なかよち♡ エルちゃんけっこんしき☆」感想

率直に感想を述べるなら、今作の男子プリキュアの問題点が如実に表れた回だと思った。

前提として今回の「結婚」は恋愛の情ではなく、「一緒にいたい」という寂しさから出てきたものです。だから「みんな仲良し、みんな一緒」というラストになる。

…のですけれど、ツバサくんが男子なせいでまるで男女の恋愛かのように誤認しかねず、「1歳児相手に…?」と無意味に株を下げてしまっている。
いっそ本気で恋愛ネタをしたかったのであればまだしも、これでは丸損です。

ツバサくんは「男子であることが活かされていない」「男子であることのデメリットは存在している」ので、かなり辛い立ち位置になってしまってる。

「男子であることが活かされていない」については「男女の違いはない、というのが番組コンセプトだ。男子に意味を見出そうとすること自体がおかしい」との反論もあるかと思いますが、残念ながら見当違いだと思う。

第一に、男女に違いはある。
「男子なのにプリキュアになるの!?」や「男は仕事、女は家事」のような『違い』はない。そんな話をしているのではなく、「他人同士の男女は一緒にお風呂に入らないよね」といった話です。物語的には、自然と別行動をとらせることができるなど、変化をつけるのに役立ちます。

デパプリのブラぺが正にそれで、和実さん達と別れて行動したり、「プリキュア」とは異なる「クックファイター」の系譜なのも違和感がない(デパプリはルーツがテーマなので、プリキュア以外の縦軸がいる)。
もしも彼が女子だったら「どうして一緒にいないの?仲が悪いの?」とか「どうしてプリキュアじゃないの?可哀そう」になりかねません。だから男子であることに意味がある。

もう一つはデメリットの存在です。
メリットはないのに「男子であることのデメリット」はあるなら、それはただ単にマイナスです。
最初に書いたように、彼が男子なせいで恋愛ネタかのような誤解が発生しています。

但しこれらは「だから男子は絶対にダメ」といったことではなく、今作での扱いの問題だと思う。

エルちゃんはよそのお家の女児なわけで、無関係の異性であるツバサくんは(はぐたんとハリーのような特殊な関係とは違い)養育にかなりの制限がかかります。
現実での男性保育士の問題等、かなり厄介なことがよぎってしまう。保育士志望のあげはさんがいるので猶更。

しかもマジェスティに成長しますから、常識的な判断をするなら、ツバサくんはエルちゃんの身の回りの世話から外れるはず。
つまり「エルちゃんと距離を置いて勉学に励む」あの行動そのものは、かなり自然でおかしくありません。

したがってラストが「僕は少し距離を置くけれど、嫌いになったのではない」の形で着地していれば、問題の大部分は解決していました。

(1) 「ずっと一緒にいること」だけが愛情ではない。これは「保育園に預けて働く父母」「下の子が生まれて、上の子との触れ合いが減った」など、現役視聴者にも刺さるテーマ。実際にましろさんの父母等は離れて暮らしていますから、全体の構成としても自然です。

(2) 「娘との入浴をやめる父」などに通じる。嫌いになったのでも、疚しい感情があるのでもないけど、それでも避ける。これも小学校入学前後の女児に当てはまる身近な話題。男児にとっても「そういうものなんだ」と知るのは大事。母との入浴や、温泉での別行動など関連する機会は色々とある。

女子プリキュアでも(1)は表現できますが、(2)は男子ならではです。
(1)の側面もあるので、わざわざ大袈裟に「男子だから離れます」と言わせる必要もない。(2)は自然と読み取れます。

こういう「男子であることを活かす」展開にもできたのに、「男子であることを目立たせない」方針で避けた結果、「1歳児相手にマジになるおかしな人」というデメリットを抱え込んでしまった。
男子プリキュアだから全部ダメなのではなく、公式側の取り扱いの失敗に思えます。

(「これがベストのシナリオだ!そうじゃなかったからダメだ!」と言いたいのではない。「男子であることを活かす」をイメージしやすいように、容易に可能な具体例を出したいだけ)

更に付け加えると、先日かなり唐突に降ってわいてきた「賢者」のことを考えても「勉学に励む」の方が一貫性があります。
(故に「男子だから世話をできない」とわさわざ性差に言及しなくても成り立つ)

今回はまたナイトに戻ってきてしまい、「賢者」と「ナイト」は理屈としては両立はするものの、フラフラと行き当たりばったりに見えてしまう。
「男子であること」を活かせないどころか、「男子であること」を描写するのを避けたせいで物語的にも不自然になったのだとしたら、もう「失敗」としか言えないように思う。

公式インタビューを見ていると、男子であることの抵抗を減らすために、「毒抜き」に腐心したようです。
「男児に人気が出るように」ではなく「女児から嫌われないこと」を重視していたらしい。
それが裏目に出たのか、「男子」はかなり特徴的な性質で活かそうと思えば大いに活かせたはずなのに、残念な結果になってしまったように見えてならない。

【蛇足1】
なお仮に「恋愛ネタを意識してやった」のであれば、事態はもっと悪い。
最後の「みんな一緒」の位置付けが、「1歳児相手に…?」を誤魔化すためになってしまう。

誤魔化さないとまずいと承知のネタを、男子だからついやってしまったとなると、設定の失敗どころではなくなると思う。

【蛇足2】
「女子であること」の意味は明確です。
「女の子だって暴れたい」のキャッチコピーの通り、「女の子は手がかからなくて大人しい」の偏見へのカウンターが核となって始まった番組だからです。
プリキュアに変身して戦っている(大人しいとの偏見を破って暴れている)時点で、「女子であること」に意味が出ている。

このキャッチコピーとセットになるのは「男の子だって大人しくしていたい」ですから、「戦わないプリキュア」「戦闘力は低いが、別のことで解決するプリキュア」であれば男子の意味があるとも言えるのですが、ツバサくんはこの面でもブレてしまっている。
(ちなみに例の舞台の方は、この点はちゃんとクリアしていて、男子であることに意味を持たせられている)
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(第39話)ひろがるスカイ!プリキュア「大魔女ヨヨとハロウィンパーティー!」感想

2023年11月11日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第39話)ひろがるスカイ!プリキュア「大魔女ヨヨとハロウィンパーティー!」感想

ソラさんが子供向けイベントを楽しんでいらっしゃる。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第39話より)

いつもと違う自分になりきって、いつもなら制限されること(お菓子要求)をしながら楽しく遊ぶ。
ハロウィンのこのギミックは、「女の子だって暴れたい」のプリキュアのなりきり遊びをするのに通じるものがあります。

そしてそんな子供のキラキラした楽しみを守るのがプリキュア。
キュアパンプキンが「キュア」を名乗り、それっぽい変身シーンを披露しようとも、考える余地すらなく「プリキュアではない」と断じられるのも当然です。

「プリキュアとは何か」の最上位概念は、おそらくはこの「子供の憧れであると同時に、子供の憧れを守るもの」なんだろうと思います。
これを分解していくと「変身願望」や「玩具」や「繋ぐ」にも派生していく(「憧れ」なのだから、それへの「変身願望」を抱く、といった具合に)。

今回特に印象に残ったのは、ソラさん自身もハロウィンを楽しみにしていたこと。
子供の憧れを守るだけじゃない。自分もまた童心に返り、楽しむ。

子供のために企画したイベントで、親も全力で楽しむのはよくある光景。大人だって変身願望は持っている。
大人と子供は全く違う異生物ではなく、大人の中には子供だったかつての自分がいる。

ソラさんは幼少時の思い出が希薄な方で、いわば「プリキュア(子供時代のキラキラ)を知らないプリキュア」です。
「F」の序盤パートと同様に、無邪気に自身も楽しんでヒーローが何を守っていたのかを知るのはとても良い変化だと思う。
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(第38話)ひろがるスカイ!プリキュア「大空を救え!浮き島のひみつ」感想

2023年10月22日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第38話)ひろがるスカイ!プリキュア「大空を救え!浮き島のひみつ」感想

未知の危機に対し、咄嗟に変身ではなく構えを取ったのは長年の鍛錬の賜物か。
変身後もこの構えを多用してたりするんだろうか。今更ながらに意識して見てみよう。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第38話より)

終始不可解すぎて、さすがに私が何かを勘違いしていると思いたいので、とりあえず書き連ねてみる。

●少年の夢その1
ツバサくんの夢は「空を飛ぶこと」。原点は、自分を助けるために飛んだ父親の姿。
そこから「子を守ることが夢の根底だ」となり、エルちゃんのナイトを自称するようになった。
彼の夢の主眼は「子を守る」なので、プリキュアに変身して飛んだことは妥協ではないし、自力飛行に拘らなくてもおかしくはない。

さて今回、飛べない竜族が出てきますが、殊更にツバサくんが反応する描写はなし。
しかも竜族の面々は、知恵と工夫での飛行に失敗した後、自力飛行を果たします。
何故にこんな経緯をわざわざ入れたんだろう…?

●竜族の夢
竜族の皆様は、スカイランドに戻りたいといった欲求は口にしていません。
あの島が地獄の様相ならともかく、スキアヘッドを撃退した後は移住する動機がないように思う。
ツタが一体化したとかおっしゃっていたけど、通例であれば浄化したら元通りになりますし。

ハレバレジュエルはメンテナンスが必要なので、島に残る動機は大いにある。
島への飛行が困難なのは敵の仕業とかではなく、ただの自然現象ですから、今後は相当苦労するはず。

ツバサくんにより航路が確立された…のかもしれませんが、現地に住まう鳥たちが断念していた難所がそんなに簡単に攻略されていいんだろうか…。
また、簡単に行き来できるようになったのなら、スカイランド人が訪問すればよいのでは。伝説の地なんだから需要はあるだろうし。

「周りから怖い生き物だと恐れられた」を、「飛べない鳥だと笑われた」自分に重ねたにしても、プニバードのままではツバサくんは飛べておらず、笑われたのも事実です。ソラさんたちが笑っていないので、「受け入れる人もいる」を実感として語ってもおかしくないのかもしれませんが、それならもうちょっと描写があっても良いのでは…。

●少年の夢その2
ツバサくんが賢者になられた。何故にそんなややこしいことを…?

彼は「空を飛ぶ」「ナイト」と夢がブレているように見えてしまっています。
先ほど書いたように、この二つは繋がっているのでおかしくはないのですが、分かりにくいのも確かです。
そこに更に賢者が加わった。

空を飛ぶために勉強したことが別の形で実ったのだ…と言えなくもないのですが、ヨヨさんが補足している通り最も評価されているのは「竜族を連れてきたこと」です。航路を切り開いたことでも、葉っぱ飛行のアイデア等々でもない。直接には知識が絡んでいない。そもそもツバサくんの知識は飛行関連が中心で、広範に何でも知ってる博学キャラでもない。

飛べない種族として気持ちを理解した、といった理由づけも出来なくはないものの、そこは劇中でたいして触れていません。同じ境遇なことが理解の理由なら、勉学による知識とは遠ざかり「賢者」とは違う性質な気がする。
あまりに唐突すぎて、何かヨヨさんからの「ナイトは諦めろ」的な意図があったんじゃないかと勘繰りたくなる。

●その他
マジェスティを放置して竜族を助けるのに躍起になるのは、絵として奇妙に見える。
到達困難な島だったはずなのに、スキアヘッドはあっさりやってきてしまった。
ずっと飛べなかった初心者の竜族が、極めて危険な空域をさっくりと突破できた。

これらは「そういうものだ」「細かな部分はカットしただけ」と言われてしまえばそれまでなので、上述の疑問点と比べれば些細なのですが、話の運び方としてどうなんだろう。

まぁ勝手に深読みするのなら、竜族を男子プリキュアに引っ掛けて、「男子でもプリキュアになれる。批判する人もいるが受け入れてくれる人もいる」的なことをやりたかったのかな。
そんなつまんないことを疑いたくなるほど、よく分からない回だったように思う。
これがツバサ君の総決算回だったなら、制作サイドで彼の扱いが定まっていなかっただけかもしれない…。
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(第37話)ひろがるスカイ!プリキュア「ふたりは仲良し♡思い出の木!」感想

2023年10月15日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第37話)ひろがるスカイ!プリキュア「ふたりは仲良し♡思い出の木!」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第37話より)

ちょっとミラクルリープも想起した、あげはさんとましろさんの幼少時のお話。

あげはさんにとっては、帽子を取るのに失敗したのに、成果とは無関係に優しく認めて貰えた思い出。
ましろさんにとっては、我が身を危険に晒してまで助けようとしてくれた人との思い出。

2人とも詳細は忘れてしまっていたけれど、現在の2人の根幹を象徴するかのようなエピソードです。

さて一緒に行動していたソラさん。彼女は幼少時の子供らしい思い出が希薄です。
今回は2人がメインだったからか、ソラさんの心情は特には描かれず。
そのせいで先日のバッタモンダーの脳内図のような、いまいち内面の見えない不思議な生き物のよう。

ソラさんは特には嫉妬だとか後悔だとかはせず、純粋に探索を楽しんでいたと思う。
新たな思い出作りや、今日一日が楽しかったのも間違いない。

のだけれど、何か根本のところを実体験として分かってらっしゃらないような気がする。

他者2人だけの思い出は、ただでさえ言葉だけでは伝わらない要素もあるのに、ソラさん自身が幼少時の経験に乏しいので、表面的な部分しか認識できていないような。
冒頭に引用した画像のシーンも、おそらくソラさんは本心から楽しんでいてそれを感情豊かに語っているのに、何か「大事なところを分かってない」感がしてならない。
多分、ソラさん自身には理解する背景がないにも関わらず、過剰にはしゃいでいるように見えるので不自然に感じるんだろうか?

それが悪いとかではなく、今後に関わるかも分かりませんが、子供時代が薄いソラさんの不思議な特徴が妙に印象に残りました。

【その他】
オトナプリキュアを見て思いましたが、ソラさんは大人との思い出は強い。
仮に彼女がオトナプリキュアをした場合、「シャララ隊長。あげはさん。貴方達はこんなにも厳しい重責の中で笑っていたのですね…」と噛みしめ、次は私の番だと立ち上がりそう。
歴代のプリキュアと随分と毛色が違う、特殊なプリキュアだなと思う。

一方で、変身を起動すると中学生に戻る描写を見ると、あげはさんの立ち位置が何とも微妙な感じです。
今後何かネタが隠されていそうなのであまり踏み込んだ書き方をするのは時期尚早だとは思うのですが、若返りは「子供時代の自分を思い出して、大人の今の力に変えた」といった理解でいます(オールスターズメモリーズやハピネスチャージでも描かれた文脈)。
その理屈でいうと、あげはさんがそのままの姿なのは奇妙といえば奇妙。
大人であることにストーリー上の意義がある夢原先生に対し、初の成人プリキュアの意義が怪しいあげはさんは、ちょっと厳しい環境が続きそう。

厳しいといえば、スキアヘッドの立つ瀬がありません。
ほぼ無言で出てきて、怪物を召喚して倒されて去っていくだけ。
そういうキャラクターだと言ってしまえばそれまでですが、あまりに戦闘ノルマ要員然としていて、もう少し何とかしてあげられないかしら。
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(第36話)ひろがるスカイ!プリキュア「あげは、最強の保育士失格!?」感想

2023年10月13日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第36話)ひろがるスカイ!プリキュア「あげは、最強の保育士失格!?」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第36話より)

美翔さんがお若い…。
オトナプリキュアの余波で「過去の話」と認識されていくのだろうか。

●あげはさん
初の成人プリキュアの触れ込みで登場した、あげはさん。
今回は園児の引っ越しネタで、奇しくも同じく成人のオトナプリキュアの引っ越しネタと被ってしまった。

大前提として、引っ越しは悪いことではない。
オトナプリキュアのるみちゃんも前向きに捉えています。そちらで描写されたような金銭問題や離婚などの負の要素の言及すらありません。

保育園の事情もある。
一般に、学区選びや小学校入学後の転校は不利との判断から、保育園の内にマイホームを購入し引っ越す方は多いです。
転勤も未就学児なら単身赴任より帯同を選ぶ人が増えるだろうし、2人目の出産での働き方の変化など、保育園児は入園から卒園まで、必ずしもずっと通い続ける性質のものではない。

あげはさんが引っ越しを悲しむのは人間心理としては普通の感情ですが、上記を踏まえると保育士としてズレているように見えてしまう。
実際、彼女が悩んでいたのは「引っ越しを悲しむたけるくんの気持ちをケアできないこと」であって、「引っ越すから悲しい」といった単純なものではなかったとは思います。その点に本編描写も触れてはいる。
ただこの状況は説明が難しく、伝えることを放棄していたように思う。

あげはさんが高校生だったら「別れが悲しい」でも全く問題ないのですが、「初の成人」を謳ってしまっているとどうしてもプロとしての未熟さが強調されてしまう。

間が悪いことに、オトナプリキュアの夢原先生は、不発だったとはいえ事態を解決するための案を携えて具体的に動きはした。
その上で「どうにもままならない」ことを描写していました。

オトナプリキュアは想定年齢が高いので、そこまで踏み込むことができ、成人の意味がある。
本編プリキュアは、小さな子がメインなのでややこしいことは省略するので、成人設定が足を引っ張る。

だったら本編プリキュアには成人はそぐわないのでは?

課題を浮き彫りにしてしまったように思う。

●ツバサくん
「ナイトなのにプリンセスに守られるなんて」。

この台詞は正直厳しい。

(1) プリンセスプリキュアやキュアプリンセスがいるのに不用意。
特に彼の場合、映画「F」で特別にフローラと共演しています。

(2) これまでマジェスティが戦うことに反対していない。
プリズムは反対していましたから、その機会はあったのに、今まで気にせず戦わせています。しかもマジェスティの方が強い。

(3) 「男なのに女に守られるなんて」の意味に取れてしまう。
男子プリキュア故に余計な要素が含まれてしまい、上記二つも悪化させています。女子だったら(1)(2)もさほど気にならなかったかもしれない。

ツバサくんがナイトを自称しているのは、「子を助けるために飛んだ父鳥」に憧れたことの派生で「子(エルちゃん)を守る」からだと思います。
それが「ナイト」だけが独り歩きし、「F」の影響でただのナイトに憧れる少年かのようになってしまっている。

「F」は他にも「スカイたちを逃がすために玉砕特攻する」シーンも問題です。
あのシーンはとても格好よく、まさに「男を見せた」といえる名シーンなのですけど、名シーンであるがために「結局は男子に求めるのはこういうのだよね」が可視化されてしまっています。
ひらひらと飛んで、危なくなった女子を助けてまわるのではなく、身を捨てて拳で戦え。ただこれは「結局は荒事は男頼りなのか」「男は力強さが評価ポイントなのか」となってしまい、反転すると「女子はおしとやかに守られているのが一番なのか」に至ってしまう。

しかもこの問題は、間もなく公演の「ぼくプリ」からも降りかかってきそうで、ひろプリさん的には悪材料が続きそう。
「F」「オトナプリキュア」「ぼくプリ」と、立て続けに包囲されてる感がある。
ちゃんと着地してくれると信じたいですが、何せ「今のところ本編に直接は関係しなさそう」「あげはさん高校生、ツバサくん女子であっさり改善」な要素なのでかなり苦しく見えます。大丈夫だろうか…。
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(第35話)ひろがるスカイ!プリキュア「助っ人ソラ!エースとヒーロー」感想

2023年10月06日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第35話)ひろがるスカイ!プリキュア「助っ人ソラ!エースとヒーロー」感想

映画宣伝EDに風月キュアさん登場。
風月なのにスパイラルハートらしきものを撃ってるのは、「花鳥で戦ってスパイラルハートを撃ち、間髪入れずに風月にチェンジして追撃している」熱いシーンだからだと勝手に思い込んでる。
そんな無茶をしなきゃいけないくらい、今回の敵は強かった。あと多分、そこまでやっても倒しきれてない。本当に強かった。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第35話より)

時期的にソラさん個人回の総決算回、かしら。
自分一人で重責を背負い、身を壊しても期待を全うしようとする野球部エース様は、シャララ隊長やソラさんのバッドルート。その彼女を、自身の体験を踏まえてソラさんが支えた。

綺麗に着地したとは思うのですが、これをやるならもっとあちこちに顔を出し、「色んな場所に色んなヒーローがいる(ヒーローとは戦う人のことだけではない)」を描写した方が分かりやすかったような気はする。
何せ「まだ学校に行ってたのか」とすら思いましたし。今回の話、草野球チームとかでやった方が一貫性はあったかもしれない。

蛇足ながら、ちょっとドキプリのマナさんを思い出した。
彼女は何でもできる方ですが、他者の指導はやっていなかった。かなり特徴的に。
モチーフの「幸福の王子」も、直接的な金銭支援を重視し、教育のような先々を見据えた動きはしなかった。
「教えている時間の余裕はない(危機は待ってくれない)」ので、間違っているわけではないのですが、そのままだといずれ破綻してしまう。

この「幸福の王子」のバッドエンドルートをどう回避するかがドキプリのテーマの一つになってましたが、ひろプリさんにも似たことが言えそう。
ヒーローが一人で戦う必要はない。
「F」で描かれた「繋ぐ」にも通じることで、ましろさんのような友人や、青の護衛隊のような同僚や、野球部のメンバーなどなどがいる。
ヒーローの頑張りは周囲にも伝わり、ヒーローその人が一人で頑張らなくてもいい。

思えば、シャララ隊長を見てソラさんが、ツバサ父を見てツバサくんが、そしてましろさんやマジェスティへと連鎖しています。一人ひとりがそうやって繋いでいくのが、ひろプリさんの中心なのかも。
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(第34話)ひろがるスカイ!プリキュア「もんもん!ましろと帰ってきたアイツ」感想

2023年09月24日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第34話)ひろがるスカイ!プリキュア「もんもん!ましろと帰ってきたアイツ」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第34話より)

先日退場なされたバッタモンダーさんの再登場回。安否が確認されました。

彼は歴代敵幹部の中でもずば抜けて卑劣・卑小・卑屈で実に嫌な奴なのですが、それ故に「ひろプリ」では最も印象的なお方だと思ってます。正直、プリキュアサイドより魅力的にすら見える。

そんなこんなを証明するかの如く、今回のお話はとても面白い上に、よくまとまってた。

バッタモンダーの思考ではネガティブに思えることが、ましろさんにとってはポジティブに響いた。
彼の思考(もしくはアンダーグの思考)の特徴を説明しつつ、ましろさんの成長を描写し、もちろんネタとしても面白い。
全くのギャグを通じて、カバトンの生存や現在の生活状況も示されました。僅かこの1話で、ひろプリのストーリーが進んだ気すらする。

バッタモンダーが語った「覚悟」は、来週の野球回でも出てきそうなフレーズですので、最終クールの肝になるのかもしれない。
これまで「トロプリ」「デパプリ」「スタプリ」っぽい展開だったので、次は「ヒープリ」だと予想しているのですが、確かに花寺さん達とビョーゲンズを分かつものは覚悟の違いのようにも。

「あ、ちょうちょですよ!」「ちょうちょ!」「あれはガだよ」も地味にとても好き。
こういう、聞きようによっては攻撃的で傷つけるかもしれない小ネタを、ひろプリさんは避けてたのかもしれませんけど、あるととても生き生きして素晴らしい。

「真っ白ですね!全然わかりません!」も同様。
この時のソラさん、よく見ると冷や汗をかいています。彼女なりに必死に理解しようとして、本気で分からず困っていらっしゃる。
だけどバッタモンダーの心象風景では、ソラさんは無機質・無感情な異常生物として映ってる。彼の価値観では、ソラさんのこの台詞は批判や嘲笑と認識されたんだと思う。
ソラさんの正直さや素直さを描きつつ、バッタモンダーの背景も伝わってくる。

一応は「飛び道具」的な変則回…ではあるのですが、ひろプリ的には珍しくても、従来のプリキュアシリーズでは頻繁に見かけるパターンな気もする。
こういうのをもっとやって欲しい。
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(第33話)ひろがるスカイ!プリキュア「究極のちから!マジェスティクルニクルン」感想

2023年09月20日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第33話)ひろがるスカイ!プリキュア「究極のちから!マジェスティクルニクルン」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第33話より)

美翔さんがブラウン管に帰ってきた!(本年度n回目)

映画「プリキュアオールスターズF」にて。
どうにもならない絶望的な戦況下で、美翔さん達が思い出していたのは、モエルンバ&キントレスキーとの地獄のようなバトルでした。
あの時も再生が関わり、プリキュア外の生き物との共闘でしたから、Fのそれと似通ってる部分はある(ダークフォールの思想は、Fの敵とは真逆ですが)。
絶望の走馬灯でよぎったのがあのシーンだったのは、何かとても納得できて嬉しかったです。

※以下、「オールスターズF」の深刻なネタバレを含みます。

【ひろプリ】
秋映画は例年、その年のシリーズを象徴した内容になっています。
実際、ひろプリ本編はFとの共通点が多い。

第一に「カイゼリンとマジェスティ」と「シュプリームとプーカ」。
映画の前から、マジェスティはカイゼリンの関係者か?と推察されていました。
どちらも雷を操り、謎のトゲトゲが大好き。

プーカがシュプリームの一部だったことを思うと、マジェスティ(エルちゃん)もカイゼリンの一部のように思われます。
当初は手元に置こうとしたが、見限って抹殺に走るところも同じ。
カイゼリンの急な心変わりも、「エルちゃんがプリキュアに染まってしまったから」だとすれば説明できる。

他には「プリキュアしかいないヨヨ邸の日々」。
定番の学校生活や悪役会議すら省略し、プリキュアだけの日常を中心に物語が進んでいます。

Fの舞台は「プリキュアしかいない世界」です。
住人もいるにはいますが、人格のないモブばかり。敵もまたプリキュアと見るや襲い掛かってくるだけの、目的不明の存在です。

この二つはあまりにも酷似しています。
映画と同じギミックなのだとしたら、「ヨヨ邸の今の生活は、何かの仮想世界や偽りの世界」の可能性が出てくる。

例えばこんな感じ。
クライマックスで、ソラさんがハッと我に返ると、仲間たちがバッタリと倒れ全滅寸前。
目前には、ヒーロー手帳を手に見下ろすカイゼリンの姿。

カイゼリン:
「お前たちがヒーローヒーローと煩いから経験してみたが、何にも分からなかったな」

焼き捨てられるヒーロー手帳。歯を食いしばり立ち上がるソラ。

ソラ:
「当然です。あなたは全然理解できていない」
「あなたが無駄だと切り捨てた〇〇の思い出や××の記憶」
「それこそがヒーローに必要なことだからです…!」

視聴者が全く知らないクラスメイトの名前や、放送されていない学校行事の回想を背にソラさんが奮起、最終決戦が始まる…みたいな感じ。

滅茶苦茶ではあるものの、オールスターズFで実際に似たことをやっていますから、展開そのものはあってもおかしくはない。
しかもひろプリの特徴(特に、しばしば欠点だと批判される)がひっくり返ります。

・学校描写が薄い
・悪役会議がない
・不手際が目立つ育児
・人助けイベントが少ない
・家族描写が薄い
・試練が単純

等々。
シュプリームと同様に「再創造したカイゼリンの理解度が低かったから」で説明がついてしまい、伏線として強烈に機能してしまいます。
「知識の宮殿」なる謎のアーカイブの存在も怪しい。今の世界は、既に経験済のことを再現しているのでは?

※余計なことにまで踏み込むなら、成人プリキュアや男子プリキュアも組み込める。
あげはさんは実は小学生で、カイゼリンとの決戦の際に「私が大人だったら…!」と足掻いたので、面白がって大人の姿で再生された。
ツバサくんも本当はプリキュアではなく妖精枠。「僕がプリキュアだったら…!」と抗ったので「じゃあ見せてもらおうか、ナイト様」と弄ばれた。
シュプリームが悪辣すぎるので、こういった滅茶苦茶な展開も「もしかしたら…?」と思えてくる。

もちろん、こんな大どんでん返しが本当にあると真面目に主張したいのではなく。
肝心なのは「こういったことが予想の一つとしてありえてしまう」ことです。

繰り返しになりますが、「プリキュアオールスターズF」でやっていて、その「F」と幾つも類似点があり、仮にそういう展開ならこれまでの疑問符を説明できてしまう。そのため「これぐらいのことは起きるのでは?」と予想できてしまう。
予想できるなら、実際にはそうでなかった時に肩透かしを感じる恐れが出てきます。

少なくともエルちゃんの正体は何某か言及されるでしょうし、カイゼリンの目的も語られるはず。
それがもし「光の存在(エルちゃん)と闇の存在(カイゼリン)に分かれたのだ…!」程度のことだったら、かなりのガッカリです。
MHのルミナスと少年のオマージュといえばそうですが、それと比べても安っぽく見えてしまう。

「実は仮初の世界でした」と同等以上の何かを仕込めるのか。「F」の衝撃に応えられるのか。
「F」が素晴らしすぎて、ひろプリさんのハードルが理不尽なまでに上がってしまったように思います。どうするんだ、これ。

【第3クール】
幾度も書いているように、第3クールは「スタプリ」っぽさを感じます。
今回の展開も、子供が親の価値観を継承している。プリズムとエルちゃんのエピソードは、スタプリ本編でいうところの12星座のプリンセスと人類。スタプリ映画のララとユーマを連想します。
ミノトンとの決着の仕方もそこはかとなくスタプリっぽい。

この分だと第4はヒープリなのかなとは思うのですが、先ほども書いた通り、ひろプリさんには大きな期待が寄せられています。
直近4年をオマージュしました程度では、意外性は特にはない。気が付けば残り10数話ですから、ここから大きく動くのに期待したい。
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(第32話)ひろがるスカイ!プリキュア「大変身!キュアマジェスティ!!」感想

2023年09月11日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第32話)ひろがるスカイ!プリキュア「大変身!キュアマジェスティ!!」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第32話より)

マジェスティさんが降臨なされました。そしてエルちゃんが「それは私だ」と自白した。

【疑うことと信じること】
突然の発言に驚きはしたものの、一同は素直に信じました。赤ちゃんの戯言だと一蹴せず、信じてあげるのは大事。

なのだけど。
現実として、勢いで嘘をついてしまったとか、何かを勘違いしているケースもある。
あまりに無条件に信じてしまうと、引っ込みがつかなくなってかえって傷つけてしまいます。
これでツッコミ待ちの冗談だった日には目も当てられません。黄瀬さんの引っ越し嘘の悲劇を思い出そう。

そしておそらくは、あげはさんはちゃんとそこまで考えていたっぽい。
「エルちゃんには自分だけのペンがある」のくだりは、エルちゃんが本当にマジェスティだったなら既にペンを持っているはずですから、少々不自然です。
「実はマジェスティではないのでは」を踏まえたフォローに思えます。

他、エルちゃんが転んだ時の支え方(手の平ではなく腕で受ける)とか、今回はさりげなく丁寧な描写が多かった気がする。誤食は怖かったけど…!

【固定観念と基盤】
マジェスティになってみせるため、スカイさんを初め、歴代プリキュアのポーズをとって変身の模索をなされていた。
身近の頼れる先輩を真似するのは当然のこと。親の振る舞いを見て、子は育つ。

だけどそれは悪し様に言うなら固定観念の刷り込みです。だから変身できなかった。
「プリキュアの変身とはこういうもの」の固定観念のままでは、先に進めない。

一方、変身の直接のきっかけとなったのは、ソラさん達と同じく、誰かを守りたいとの想いでした。

親世代から受け継いだ大事な信念を胸に、親世代の固定観念を打ち破り、先に進む。
この辺り、スタプリを想起します。やっぱり第3クールはスタプリを意識してるんだろうか。
第1はトロプリ(今は目的に拘らず目の前のことに全力になろう)、第2はデパプリ(自分は如何にして今の自分になったのか。ルーツを振り返る)要素を感じたので、次の第4クールはヒープリなのかもしれない。

【幼い最強】
エルちゃんがマジェスティに変身し、4人合わせたよりも強大な力でミノトンを撃破。
ソラさん達はやんややんやと大喜び。これからは一緒に戦いましょう!

盛り上がる一行の中、ましろさんだけは何やら思うところがあるようで。
次回予告を見るに「赤ちゃんを戦わせていいんだろうか」かと思われます。正論すぎる。

はーちゃんのように段階を踏んで成長したならまだしも、常識的に考えて1歳児を戦闘に放り込むのは間違っています。
ただそれを言うなら、女子中学生に怪物と戦闘させるのも間違ってる。

「赤ちゃんを戦わせるのはおかしい」
→「女子中学生を戦わせるのはおかしい」
→「だから成人や男子プリキュアが必要」

「女子中学生も自立して戦ってきた」
→「それを赤ちゃんにも拡張するだけ」
→「だから赤ちゃんが戦うのはプリキュアに即している」

どっちも理屈は通ってます。
面倒なことに、操られて強制的に戦わされているミノトンは、「戦いを強制される赤ちゃん」と被る側面がある。エルちゃんは自発的に戦ってはいるものの、1歳児に「自分から望んだことだよね?」を迫るのは酷すぎる。

(ついでに言えば、マジェスティさんが耳につけてる凶悪なトゲトゲは、アンダーグの皆様のトゲトゲに似通ってる。素直に考えるならアンダーグ関係者(もしくはアンダーグがエルちゃんの関係者)?)

マジェスティさんがいきなり在庫倉庫行きになるとは思えないので「一緒に戦う」方向で行くのでしょうけれど、どんな筋道を立てるんだろう?

【オールスターズF】
いよいよ後1週間。
予告がキナ臭く、良い感じに不審が高まります。

「プリキュアしかいない世界」はヨヨ邸での日々そのもの。
プリキュアとは何なのかを問いかけながら、そこからの脱出を目指すようです。
まるで「プリキュア」に関する記憶を失っているかのような様子もあり(それとも単に虚を突かれたのか)、まっさらな状態で「プリキュア」に向き合おうとしてるのかも。

ひろプリ本編は、良くも悪くもかなり「奇妙」なことになってる。
例年通りなら、秋映画で何かが分かるはず。震えながら期待して待ってる。
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(第31話)ひろがるスカイ!プリキュア「新たな脅威!エルちゃんを取り戻せ!」感想

2023年09月03日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第31話)ひろがるスカイ!プリキュア「新たな脅威!エルちゃんを取り戻せ!」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第31話より)

開始早々から矢継ぎ早に繰り出される奇妙な行動。さすがにこれは演出意図あってのことと思いたい。

●赤ちゃん(1歳児)の前に鉛筆を置いて目をはなす
落書きなら遥かにマシで、目や喉を突いて死ぬ恐れすらある重大ミスです。
目の前で鉛筆を使うことすら怖い(真似したり横から不意に飛びかかってきたりするので)のに、ましてやその場を離れるとは。

●イヤイヤ期のあやし方
あげはさんの語りかけは、1歳児には通用しません(する子もいるでしょうけど)。「他人が悲しむ」を理解するのは困難。
時間も経っているので、そもそも何を怒られているのかすら分かってない可能性が高い。

●写真館に着いてから衣装を選ぶ
現地で決めようとすると(劇中でもそうだったように)迷ってしまって時間がかかります。
赤ちゃんの集中力や、空腹やオムツなど時間との戦いなので、かなりの悪手。
また、人気の衣装は貸し出し中で、せっかくウキウキで選んでも着られなかったりする。

●ウィング衣装
メタ的な話ですが、つい先日に炎上して騒ぎになったあの件。
おそろしくセンシティブなネタをぶっこんできました。これを見越して販売に踏み切ったのか、たまたま偶然なのか…。

●一番を選ばせる
本物のプリキュア故の特殊な事情とはいえ、「パパとママとどっちが好き」に似たキツイ質問に結果的になっています。

新たな敵に襲われて「さっきまで楽しかったのに」とましろさんはおっしゃっていました。
が、「たまたま偶然」「今まで運が良かっただけ」に見えます。親目線だと、起こるべくして破綻した印象を受ける。

「平和に思えた日常も、実は紙一重でたまたま不幸を避けていただけ。いつ崩壊してもおかしくなかった」の意図なのかしら。
アンダーグの思想とも親和性がありそうだし、「ひろプリは新社会人(最初期の視聴者の現年齢)を意識している」説とも一致しそう。

そんなこんなの果て、新しいプリキュアさんも登場なされた。キュアマジェスティさん。威厳ある陛下様。
素直に見れば、成長だか覚醒だかをしたエルちゃんです。
ただ「成長(未来の先取り)」なのか「覚醒(元々の本体がこれ)」なのかで受け止め方がかなり変わってくる。

前述のとおりソラさんたちの育児はかなり未熟なので、エルちゃんから「今まで黙ってたけど、ちょっとそこ座れ」的に立場が逆転しても面白そう。
それはともかく「子に教えられる」は、テーマ的に割とありそうな気がする。ソラとシャララ隊長の関係にも通じます。
「第3期はスタプリを意識しているのでは?」説の面でも、育てた子との関係は興味深い。

ハグプリ脳としてはトゥモローさんを想起します。エルちゃんは未来からやってきてる可能性もあるし、何ならトゥモローチームの1人だと強弁もできかねない。
オールスターズ映画を目前とした今、かなり唐突な登場ですけれど、気になるところが色々ある。

今回の戦闘を見てると、ひろプリチームはかなり「弱い」。
一人一人の戦闘力が地味で応用力も低く、連携やお互いのシナジーもあまりなし。多少ガチ目の敵が現れると、確かに勝てる気がしません。今までの戦闘も、あまり印象に残ってないものな…。
これも「(未熟な)ヒーローごっこ」「たまたま上手く行っていただけ」的な演出意図があるのかも。
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