穴にハマったアリスたち

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(第30話)わんだふるぷりきゅあ!「わんだふるなキャッスル!」感想

2024年08月31日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第30話)わんだふるぷりきゅあ!「わんだふるなキャッスル!」感想

初めての敵。初めての敗戦。
大きな転機となる今回の話。遂にわんぷりさんの方向性がはっきりする…と思いきや意味不明なまでに不可解な渦に叩き落されてしまった。

【オオカミさんの絶滅】
ニコ様によれば、かつて鏡石の力を独占しようとした欲深い人間が、動物たちを追い払ったそうです。
そしてオオカミも絶滅した。

16話で犬飼父母が語った鏡石の逸話とは、大事な部分がずれています。
犬飼父母によれば、鏡石の奇跡は動物と会話できること。ところが動物同士で仲たがいが起き、悲しんだ神様(ニコ様)により石が無力化された。

鏡石の力が動物との会話であるなら、独占して動物を追い払うのは意味不明です。聴き耳頭巾を手に入れたぞ!動物を追い払おう!

「欲深い人間が動物を追い払った」と「動物同士の仲たがい」も大きく違う。
伝承が不正確でも全くおかしくないのですが、何でそんな混乱を招く演出をするのか。
鏡石の逸話を何度も引用して物語を展開していたのであれば、驚きのどんでん返しとも言えますが、16話で触れられた後は放置されてたことを、急にひっくり返されても…。

しかも、いずれにせよオオカミさんの絶滅は鏡石関連です。環境破壊等ではない。
(一応「欲深い人間」のせいかは断言できない、絶妙な喋り方をしていますが)

何せ日本ではリアルに絶滅しているオオカミな上に、前回のトラメ達の言葉などからも、いかにも環境破壊とかを連想しそうになるのに、実は無関係。紛らわしい…。

ここしばらく、「あなたの声を聞かせて」を繰り返す犬飼さんに「人間が滅ぼしたのに無責任、無神経」といった批判もみました。
が、昔の「欲深い人間」のせいでしかないなら、「事情を聞かせろ」から始めるしかない。オオカミ絶滅の原因は、自明の環境破壊等ではない。

【何も知らない犬飼さん】
不可解なことに、上記の事実を当事者たる犬飼さん達は知りません。
少なくともカメラの回ってるところでは、情報を受け取った様子はないです。

作劇上の都合は推察できる。
犬飼さんがニコ様と会話すると、「プリキュア能力を返上して、ニコ様が殴って解決する」プランが提示されてしまう。
そうすると論点が「オオカミさんとどう向き合うか」ではなく、「こむぎと会話できなくなる」ことに変わってしまう。
だからニコ様とのコミュニケーションを避けた…のではないかな。

丁寧といえば丁寧ですが、おかげで犬飼さんは無策でオオカミさんに「聞かせて」する変な子にも見えてしまう。何て不憫な。
聞く相手が違うんだ犬飼さん。ニコ様に聞け。

兎山くんもとばっちりです。惚れたあの子のために必死にネットを検索していましたが、何故「ニコ様が復活してるんだから、ニコ様に聞けばよい」と気が回らなかったのか。
ニコ様が全然無関係の可能性はありますけど、長生きしてそうな生き物で、プリキュア能力と関係あるのは分かってるんですから、「この町の歴史を知りませんか」「力を貸してくれませんか」ぐらいは自然な発想だったはずなのに、作劇の都合で(?)空回ってしまった。

ついでにいえば、メエメエも巻き込まれてる。
プリキュアたちは上記の事情を知るわけにはいかない。でもニコ様を止める役目は居る。よってメエメエ。
しかしながら彼には、プリキュア能力の維持を直訴する動機が薄すぎる。またそれ以前に、兎山くんに状況を知らせても良さそうなのに。

こんな面倒なことになるくらいなら、「ニコ様が殴る」プランを描写しなければよい…とも言えない。
従来シリーズだと、この手の神様的切り札は封印されたり行方不明だったりで、頼ることができません。
ニコ様は違う。復活してここにいる。それなのに戦闘に関与しなかったら、物凄く不自然です。だから頼れない理由をつけた。
いやもう本当に丁寧といえば丁寧なんですけど、泥縄の気配がしてならない。。

【敗戦。そして敗戦】
謎を抱えたままの戦闘は、更なる謎でした。
ワンダルフルとニャンダフルの2組ではなく、今回ついに1組に。
更にはキラリンアニマルの大盤振る舞い。敗戦を越えて、一回りも二回りも強くなった!

…と思いきや、普通に押し負けました。
まぁそれはそうです。攻撃しないので、守っていてもじり貧になる。
結局、ニコ様からの追加玩具での即死攻撃で決着をつけました。

何でこんな展開にしたんだろう?
素直に考えるなら、4人で1組の名乗りからのキラリンアニマル展開、圧倒した描写のまま追加玩具からの止めで良かったはずです。
次回以降の戦闘を考えても、カタルシスの面でも、そっちの方がずっと良さそう。
それでもあえてこうしたんだから、何か理由がありそうですが、よく分からない。

戦闘終了後、トラメは悔しがるでもなく、面白がって去っていきました。
「全力でじゃれ合っている内に仲良くなり、過去の恨みは一旦横に置く」の方向かなと思えるので、積極的に殴り倒すのではなく、攻撃を全部受け止める的流れでしょうか。
もしそうなら、相手を圧倒するより、むしろ相手の方が優勢な状況でそれでも堪える方が、説得力はあるのかもしれない。
つまり、犬飼さんはサンドバック状態で耐えしのぎ、最後の一発逆転に賭ける戦闘スタイルになる。普通の殴り合いよりきつい絵面になりかねないな…。
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