穴にハマったアリスたち

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(第6話)トロピカル~ジュ!プリキュア「今はじまる!その名は、トロピカる部!」感想

2021年04月04日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第6話)トロピカル~ジュ!プリキュア「今はじまる!その名は、トロピカる部!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第6話より)

部室を手に入れた夏海さん、活動内容を考える運びになりました。具体的には何もない。

●案1「とりあえず何でもやる」

即座に却下されました。時間は有限です。それに夏海さん自身がそうだったように、「何でもやる」は迷って「何もできない」に陥ってしまう。
何気に「あとまわし」と対になる大事な部分に踏み込んできた感。

●案2「計画を立ててやる」

綿密に予定を作り、何をやるかを可視化しました。フリーハンドで書いたとは信じ固い精密さで。
しかも杓子定規に決めるのではなく、「この日は母の誕生日」「じゃあサプライズで料理しよう」等の柔軟さも組み込みました。

しかしながらこれも却下。ダメなのか。「あとまわし」へのカウンターは「計画」ではないらしい。
「夏海さんやローラは、実現までのプロセスを妙に丁寧に語る」等からキーかと思ったのだけど。

●案3「好きなことをやる」

計画に縛られるのがダメなら、各自が今一番やりたいことをやろう。読書、コスメ、ゲーム、女王さまレッスン。

だけどこれも却下。理由は納得できる。
多人数でやるのに向かない、学校の場にそぐわない、個人の事情に依存しすぎる、etc。
なんてこった、「やりたいことをやる」も違うのか。

どん詰まり。
頭を抱えていると卒業生を名乗る謎のお姉さんたちと遭遇。先日処分したペンギン像を探しているらしい。中にタイムカプセル的なのを仕込んでいたそうで。
それはトロピカってる!と夏海さんらも探索に協力。まぁ処分したのは彼女らですし。事態は一刻を争う!

この過程を通じ、部活内容が決まりました。

●確定「今一番大事なことをやる」

「あとまわし」と「今一番大事なことをやる」は表裏一体。「宿題」と「遊び」のどちらを先にやるのが「あとまわし」で「大事なこと」なのか。
と思っていたのですが、今回かなり丁寧に描写してくれた。

卒業生のやったことは中学時代でないと意味がない。また、卒業後のつながりをもたらしてくれる。
こういった「タイミングが限定され」「先々に活きること」が大事なのか。
漠然と全部やるのではなく、事前に計画するのでもなく、やりたいことをやるのでもない。
将来を見据えた上で、優先順位や機会損失や適切さや妥当性を、適時判断して行動せよ。

納得感ある。確かにそれは大事だ。めちゃくちゃハードル高いけど。
リアルでいえば(初代を現役で見ていた子供たちの今の年齢である)20代後半とか、顕著に突き刺さる。結婚、転職、昇進その他さまざまなことが、それを目指す・目指さないの判断も含めて、今この時の行動にかかってる。
私自身、育児とかで痛感します。今この瞬間でないと意味がなく、やったかどうかが将来に影響を及ぼすことが多々ある。

劇中でいえば、あとまわしの魔女様が既にやらかしています。
第1話でプリキュアを叩いていれば勝てたものを…。あとまわしにしたばっかりに、わらわら新しいのが湧いて出て態勢を整えられてしまった。

前回の話を見て「コラボするならスマプリがテーマ的に近いのか」と思いましたが、今回のを見ると「フレッシュ」な気がする。
人生山あり谷あり。されどたどり着く先はひとつ。
この「フレッシュ」のテーマ(およびその回答「終わった後もやり直せる」)に対し、「辿る道のりにより経験が違う。その経験の差が、ゴールの後を変える」と補強できそう。
定年退職しての老後は避けられなくても、そこまでに得た知識や趣味や人脈等の如何によって、老後の第二の人生が変わるような感じ。

そう思うとローラがメロンパンをムシャムシャ食べてるのもそれっぽい。
海の中にはパンはない。
故に地上にいる今の内に堪能する。
意味もなくムシャムシャしているのではないのです。今ここでしか得られない体験が、彼女の統治する王国にて役立つかもしれない。
現女王様はそこまで見越して彼女を地上に派遣し、ローラはローラでやるべきことを心得ていたりするのかしら。人魚王国、あなどれない。やる気のない連中に蹂躙されてる割に、先々を見越した代替わり政策をやってるじゃないか。

【蛇足】

メロンパンといえばSplashStar。昨今では違うような気もしますが、何はともあれSplashStarです。
あと劇中の重要アイテムとして「海」も登場する。多分、歴代の中で最も「パン」と「海」に関係があるのが美翔さんたちのはず。
小難しいことを色々とさておくならば、美翔さんたちにもチャンスはある…んだろうか。
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(第5話)トロピカル~ジュ!プリキュア「先輩参上!燃えろ!キュアフラミンゴ!」感想

2021年03月28日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■トロピカル~ジュ!プリキュア「先輩参上!燃えろ!キュアフラミンゴ!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第5話より)

夏海さんが街をのし歩いていたところ、一概には言いがかりとも言えないトラブルに巻き込まれ、それを通りすがりの娘さんが肉弾戦で解決してくれました。
ローラの目の色が変わる。あれよ!ああいうのをプリキュアにするのよ!

翌日。居場所をすぐに突き止めて、会うや否やすぐに人魚姿を晒して積極スカウト。2人目や3人目の時との温度差すごい。まぁサカナ的にはハズレだったんだろう…。

生臭いサカナにいきなり抱きつかれた娘さん、とりあえず拒否。冷静です。ますます逸材だ。そうそう!そういうのを求めてたのよ!ローラの求愛が止まらない。

女王になるため云々も隠しません。「あんたが偉くなるのに利用するのか」と追及されても動じない。そうよ、それの何が悪いの?利害は一致してるのよ。
4人目こと滝沢先輩は断固拒否しますが、ローラは諦めない。

その後成り行きで部室整理に協力してもらいますが、アプローチは止まりません。
やっぱり力持ちね!それ最高!プリキュアよプリキュア!

ところで掃除の際、「埃は上にたまる」「同時に持つとよい」等の指示をしていましたが、海の中はどうなんだろう。

海中でも上から降っては来るでしょうけど、綿埃のようなものはなく、魚の死骸や糞とかですよね。
水流の影響も大きそうなので、我々のイメージする「掃除」とはかなり違う。

持ち方も、浮力とかバランスとかのが大事そう。水の中なら「上から引っ張りあげる」が使えるので、ノウハウが全く違うはず。

つまりローラのあれは、サカナ的には地上という地獄の環境下で役立つ特殊知識であり、ローラの勉強熱心さの現れじゃないかしら。
積極的に指示を出せる優秀な指揮官様です。滝沢さんへのアピールもあったのかも。いや舞い上がってただけな気もしますが。

とにもかくにも部室の片付けは終わり、先輩とも一旦さようなら。
ですが先輩は来てくれました。勃発した戦場に自ら。
おサカナさんの喜びようが素晴らしい。やっぱり見込んだとおりよ!

そのご期待に違わず4人目・フラミンゴさんは頼もしかった。
プリキュア18年の歴史で、ついに登場した「実在する動物」の名を冠する2人目のプリキュアです(厳密にはコーラルさんが先ですが、珊瑚は鉱物寄りなので)。
美翔さんから実に15年。孤独がついに終わった。おめでとう美翔さん…!しかもこんなに優秀な後輩なんて。

小躍りするローラを背景に、戦闘は無事に勝利。4人目ゲット。
ふらふらと部活にうつつを抜かしそうだった夏海さんを誘導し、プリキュア部もとい謎の新部活にも誘導できた。拠点も確保した。
おぉ、勝ちが見えてきた。このサカナ、本当に優秀だ。着々と前に進んでる。

【後回しと先回し】

ローラの優秀さがやたらに光ってます。
第2話で「まなつが思うように動かない」と気づいた後、双方のやりたいことを上手く融合させて事を進めています。
「お互いにとって得」の言葉そのまま。利害の一致ってすばらしい。

ただ気になるのは、「後回し」の方々にも同じことが言える。「後で食べるために伸びない麺を開発」とか「休みたいから代理を立てる」とか、ただのサボりではなく前向きです。みんな得だからそれでいいじゃないか。

今後どうなるかさっぱり分かりませんが、「やりたくないことを、それでもやらないといけない」(あるいは「やらせないといけない」)問題にぶち当たったりするのかもしれない。

【時計の針】

ヒープリ映画での、プリキュア5のテーマとの融合・昇華ぶりを見るに、トロプリがコラボするならスマイルプリキュアが合ってるのかも。
(映画感想:ヒープリ編プリキュア5編

スマプリの「楽しいことも必ず終わる」(小説版感想)は、「今一番大事なことは何か」に絡む。夏休みに優先すべきは遊びか宿題か。
ギミック的にも「メルヘン」なので人魚さんと相性良さそう。プリ5世代が20代に対し、スマプリ世代は今、中学生・高校生なので掘り起こしの意義もでそう。

放送順番どおりにコラボするより、飛び飛びでやった方が幅が広がるんじゃないかしら。
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(第4話)トロピカル~ジュ!プリキュア「はじけるキュアパパイア!これが私の物語!」感想

2021年03月21日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■トロピカル~ジュ!プリキュア第4話「はじけるキュアパパイア!これが私の物語!」


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第4話より)

夏海さんはいまだに部活を決めあぐねていました。「今一番やりたいこと」を考えるあまり、時間をどんどん失っていく…。
そこにローラから一言。じゃあプリキュア部はどうかしら?
頓狂な提案で気を引き、「そんなバカな」と否定させて巧みに話題を誘導し、いつの間にか人魚伝説を調べることになりました。部活はどこいった。ローラの誘導術、すごい。

調べものをしに図書館にいったところ、人魚が好きっぽい先輩と遭遇。ローラに報告。返ってきた反応は「で、プリキュア向きか」。首尾一貫してる。当初の名目「人魚伝説の調査」はきっかけ作りに過ぎない。

件の一之瀬先輩は、創作題材に人魚を選ぶほどの筋金入り。だけど「非実在だから」と否定されたらしく、少々こじらせていました。適切な人魚成分が供給されないと、ヒトはこうして病んでしまう。これでは到底プリキュアは務まらない…。

折しも近隣で人魚展が開かれており、先輩もふらふらとそこへ。そしてやたらに生臭いオブジェの前にたむろしてる夏海さんらを見つけた。

なお夏海さんがここに来たのは、水族館の館長さんから「相変わらず人魚が好きみたいだから行ってきたら」とチケットを貰ったから。「夏海さんは人魚好き」だと、なぜ館長さんは思ったんだろう。ローラ絡みで何かやらかしてないか、夏海さん。

妙に生臭いオブジェの前で、先輩は童話「人魚姫」を語る。しかしながらその結末にオブジェが激怒。なんだそのニンゲン本位な話は!
かくして人魚さんの実在が証明された。

だっぱだっぱと泳ぎながら、とりあえずプリキュアに勧誘してみたものの不発。せっかくだから尾ひれを触らせてあげようとしたものの、これも拒否。ダメだこのニンゲン。
そうこうする内に敵が襲来。サマー&コーラルさんが迎撃に出るもピンチ。
立ち尽くす一之瀬先輩にローラは檄を飛ばす。救えるのはあんただけだ。人魚姫が願ったその足は、何のためにある!

とても良い演説です。ローラには足がないだけに、妙な説得力がある。あ、うん、あなたサカナだから助けに行けないよね。

足りない勇気はメイクで埋めて、何か色々とはっちゃけながら3人目のパパイアさんが加入なされた。柑橘系で目潰しするとか、ヒトとしてあるまじき戦い方で。
せっかく一歩を踏み出したので、せっかくなので尾ひれをもう一度。感想は「すごくリアル」。ぬめぬめしてたんだと思う。

【暗躍するサカナたち】

いつもの後回しの幹部は、調理中の怪我が原因で今日はお休み。しかも本人からの申請ではなく、職場管理からの休み。随分と優しい職場です。「後回し」が徹底されると、ホワイトになる皮肉。
これが負の方向に働くと「本人が嫌がってるからやらなくていい」になり、いつまでも殻に閉じこもる一之瀬さんが出来上がるのかしら。

一方ローラは「プリキュア探し」を後回しにせず、夏海さんの部活に割り込んで優先させ、「無理だ」と言う一之瀬さんを戦線に引っ張りだしてる。ただこれらは夏海さんや一之瀬さんと利害は対立していない。うまく誘導・融合している。

ローラは従来の謎生物のように「お世話される」要素がない(地上を歩けないけれど)。ハリーやココナツのように小動物にもならないので、「プリキュアを引っ張っていく存在」感が強い気がする。ハリーを「ハグプリチームのリーダー」とはあまり認識しないけど、「ローラとその仲間達」感はかなりあるというか。

今年は組織VS組織の構造が強いのかもしれない。今のところ、ローラを抜擢した女王様の判断は正しそうです。さすがは次期女王候補。口だけでなく本当に実力あるのは凄く好感。

【重なる3つの花】

例年の映画宣伝OPは、徹底したトロプリパート。
花寺さんの配慮がありがたいです。ヒープリなのかGoGoなのかトロプリなのか何だか分からん事態は避けられた。
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トロピカル~ジュ!プリキュア第3話「自分を信じて!キュートいっぱい!キュアコーラル!」感想

2021年03月14日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■トロピカル~ジュ!プリキュア第3話「自分を信じて!キュートいっぱい!キュアコーラル!」感想

前回、「プリキュアになれる人間は存外少ない」とローラさんは気づきました。
なのでもっと積極的に探さないと…!となるかと思っていたのですが、完全に逆だった。
どうせ見つからないから根を詰めるのはやめよう。サマーがいればどうにかなるし。

夏海さんは夏海さんで頭の中は部活やら新しいご友人やらでいっぱい。あれやこれやをやりたくて、どれもこれもをやろうとして、楽しく悩んでいらっしゃる。
この様子を後に涼村さんは「好きなことを自分で決められてうらやましい」と評しましたが、描写的には「決められない」側面が多々描かれてる。後々何かテーマ的に発展することなのかしら。

「自分で決める」といえば、今年はプリキュアさんと謎生物が主体的に別行動をとっています。
ご学友と遊びに行くことになった夏海さんはローラを誘いますが、その過剰なる上から目線にローラは拒否。
一方の夏海さんも特にはこだわらない。じゃ!別行動で!お互いに良い週末を!
何かあるたびに鞄に潜り込んだり、頭の上に乗っけたりしていた時代は終わった。ヒトとサカナは住む世界が違う。

お友達と水族館に遊びに行った夏海さん。それとは特には関係なく先日教えてもらったプールにローラはどぶん。どうやってそこまでたどり着いたのかはわかりません。下水を泳いだのだろうか。
なんにせよ「羨ましかったから」とか「寂しかったから」ではなく、自分の基準で動いているのが心地よいです。
私のかわいいは私が決めるのだ。それでこそ自称・次期女王。

そのローラを涼村さんは発見。かわいい!人魚だ!
これにはローラもにんまり。よろしい、素直なニンゲンだ。どうせならプリキュアになってみる?
しかしながらアイテムは光らず。残念。じゃ!そういうことで!
割り切りが早くてとても良い。意志決定は己れでするのだ。

水族館にプリキュアと次期プリキュア候補と謎生物が会しているのに、特には何も起こらずその日は解散。
地味に驚きました。普通ならここは敵の襲撃→初変身の流れなのに。
今年の敵は、プリキュアの持つ何かを狙っているわけではなく、面倒くさがりなのでイベント事を狙うといった策も立てないので、まったくリンクしないのか。これはこれで厄介だ。いつどこに出てくるのかさっぱり読めない。

翌週。涼村さんは夏海さんに打ち明ける。実は私、自分の好きを口に出せない。
横で聞いていたローラは憤慨。自分のかわいいは自分で決めろ!私はかわいい!
夏海さんも追従します。そうだ自分で決めよう!あとせっかくだし一緒にプリキュアやろう!
あ、それは無理。ローラのテンションが素に返る。そのニンゲンはプリキュアになれない。じゃ!そういうことで!
割り切りが早くてとても良い。

その後、何の脈絡もなく敵襲来。パニックに陥るニンゲンども。
また怪物が出た。そういえば以前の騒ぎのときに近くに人魚もいたらしい。なんてこと、人魚が黒幕か!

しかしながらこの風説の流布に、涼村さんは勇気を出してNoを提示した。
他人の意見に合わせる処世術で生きてきた彼女が、自分の意見を口にした。
そして駆け出して行った夏海さんを追いかけ、自分も戦地へ。

夏海さんことキュアサマーは劣勢に陥っていました。
新人らしからぬ戦闘力とアグレッシブさで見ていて頼もしいのですが、近くの水場に浮かんでる人魚さんが足手まといすぎる。
走って逃げたり隠れたりもできず。手に抱えて戦えるサイズでもなし。収納アイテムには重力制御機能がないので、隔離しても目を回す。結果、適当な水場に放つしかなく、そこを狙い打たれたら庇うしかない。なんてこった。

そんな現場に駆けつけた涼村さん。メイクで勇気に灯をともし、思いのままに動いてみたところ、めでたくプリキュアになれました。キュアコーラル。本名「さんご」ですから、そのまんま。もしかして初?

ありがたいことにコーラルさんは防御技を持っていた。戦線を押し返しさえすれば、水場の塹壕に立て籠るのは利点だ。人魚さんが後方から狙撃し、無事にビクトリーなされました。

なお人魚悪玉説を唱えたご学友も悪意があったわけではない。彼女たちの視点では当然の反応です。
そして駆けて行った夏海さんらを心配して、危険地帯ギリギリで待っていてくれた。

涼村さんの幼少時の思い出でも、友人たちが否定してきたとかではない。「自分の意見を言えない空気がある」のではなく、「勝手に自分で思い詰めた」。往々にしてあることだと思う。これを抑圧されたと誤解すると悲劇に発展する。気を付けたい。

【夢がある】

EDが映画仕様。来週のOPはどうなるんだろう?トロプリ歌に合わせてヒープリ映画が宣伝される稀有な事態になるんだろうか。

いざこうなってみると、ヒープリとプリキュア5がコラボしたのは、テーマ的に納得いきます。考え方が近いし、相互に補完しあうシナジーもある。

じゃあトロプリはといえば、「後回し」はフレッシュに親和性があると思う。
山あり谷あり、されどたどり着く先はひとつ。
後回しにしても、それはやがてやってくる。順番がどうあれ、行き着く先はひとつ。

ただ今回の話はハートキャッチ的だった。外見を変えると中身も影響を受ける。メイクすること自体は直接的な解決にはなってないけど、それで気持ちが変わるならいいじゃないか。

何年か前の投票をみるに、ターゲット層として大きいのはプリキュア5とハートキャッチっぽいので、次のコラボは案外ハトプリなのかもしれない。
まぁ放送順どおりにプッシュしなきゃいけない理由はないし、稼げるところから稼がないと次に続かない。飛ばされたシリーズが冷遇された等々とは思わず、前向きに楽しみたいです。
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トロピカル~ジュ!プリキュア第2話「まなつとローラ! どっちのダイジが一番大事?」感想

2021年03月07日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■トロピカル~ジュ!プリキュア第2話「まなつとローラ! どっちのダイジが一番大事?」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第2話より)

新学期です。新学年です。夏海さんは今日から新中学一年生。なので転入生のようでいて転入生ではない。
そして盛大に自己紹介で滑った後、紫色の子と仲良くなった。

意気揚々と帰宅なされた夏海さんが見たのは、自室に残る謎のナメクジ痕。人魚です。人魚が逃げた。

這いずり回った人魚は、脇目もふらず浴室に直行したようです。サカナだ。
人魚さんとバスタブ。素晴らしき様式美。尾びれが縁から出てるのとか、惚れ惚れする。

「果てしなく退屈だった」と宣う人魚さんに、夏海さんは学校での様子を語ります。しかしながら人魚からの返事はただ一言「で、その子はプリキュアに向いてるのか」。地上のサル=プリキュア戦力。

夜。不満たらたらな人魚さんを閉鎖された水族館に連れ出してみた。引っ越して数日で街を熟知しています。ローラのために調べたのか、彼女の異様な行動力の結果なのか…。

満月の下、サカナとヒトは語り合う。ちょくちょくサカナが何か受け売りや建前的なのを口にしてた気もしますが、とりあえず語り合う。人魚さんと満月。素晴らしき様式美。

翌日、元気溌剌で部活紹介に向かう夏海さんは人魚さんをロスト。なまじコンパクトに持ち歩けるようにしたせいで、サカナが地上に放置される…。

不幸中の不幸で近くに水路があり、人魚さんの姿が一般民衆に。
再三に渡る警告にも従わないサカナに、夏海さんも激怒。しかしサカナからすれば、何故にプリキュアの自覚を持たないのか理解できない。早く世界を救おう。そして私を女王にしよう。昨夜の交流は何だったのか。

こうして別行動になったもののサカナの悲しさ。移動が制限されるわプリキュアは見つからないわ。そこに敵も現れた。目的はさっぱり分からない(サカナ曰く)がとにかく襲ってきた。

人魚さんもプリキュアで応戦します。そこら辺にいっぱいニンゲンはいる。弾なら十分。
しかしなんたることか。みんな悲鳴をあげて逃げて行く。敵の姿を見ては逃げ、プカプカ浮かぶ人魚を見ても逃げる。まぁどちらも化け物だし。

そうこうする内に水路を塞がれ。ならばと地上に這いずり出たものの、そこは灼熱の舗装道路。じたんばたんとのたうってる内に、あっさりと大ピンチに。

そこに夏海さんがやってきてくれた。そして過剰なまでの戦闘力で屠ってくれた。おぉ頼もしい…。

得難い人材を得ていたと気づくと同時に、追加戦力の重要性に深刻になったところで、次回は2人目登場だそうです。とりあえず友人筋で妥協するみたい。選り好みしてる場合じゃないと悟ったらしい。

【後回しなのか前倒しなのか】

後回しにする。今やりたいことをやる。
この2つはどうとでもいえる。
宿題より先に遊ぶのは、宿題を後回しにしているのか。今やりたいことを優先したのか。

夏海さんは「プリキュア探し」より「学校生活」を優先した。
しかしローラのピンチには、あんなに楽しみにしていた部活紹介より、救出を優先した。
(その気持ちを汲んでくれなかったので、喧嘩にも発展しましたが)

2回目の際には「どちらもやる」ともおっしゃった。
これらから見るに、テーマ的には「自分で優先順を判断する」もしくは「全てやる」なのかしら。

「後回し」といえば「アラモード」の後期EDが思い返されます。
ホイップさんは「大好きを諦めない」の信念のもと奮闘なされた。視覚・聴覚・嗅覚を奪われ、物理的・精神的・金銭的にも打撃を受けまくる中でもスイーツを作れ。それがパティシエだ。大好きを諦めるな。

この過酷な覚悟を歌い上げた後期EDですが、最後のサビが素晴らしいです。

(引用)
これからのことは 明日かんがえよう
気まぐれな昨日へ ありがとうを言えるように
(引用終)

あまりに過酷な状況に、先を考えると怖くて心が折れてしまう。心が折れてしまったら「何でこんなことに」と悩み、「それが大好きだった昨日までの自分」を嫌いになってしまう。
だから今は先のことは考えない。昨日に「ありがとう」を言えるように。
そしていざ明日を迎えたとき叫ぶんです。「OK!キラッとひらめいた!!」。明日の自分は解決できると信じよう。昨日の自分にありがとうを言えるように。

このお歌を思い起こすに、「全て今やる」はそれだけでは破綻しそうです。「前向きな後回し」は話題になりそうに思える。
「敵の目的は不明」とも明言されたので、何か仕掛けがあるのかも。今回の「伸びないラーメン」のように、彼らは「いかに後回しにするか」を真面目に追求しています。技術は「楽をする」「怠ける」ために発達したともいえる。

あと「人魚はプリキュアになれない」とも明言されました。情報源がローラなので不安はありますが良いことです。
プリキュアなんて汚れはニンゲンにやらせればいいんだ。人魚さんは尾びれを大事にしていこう。
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トロピカル~ジュ!プリキュア第1話「トロピカれ!やる気全開!キュアサマー!」感想

2021年02月28日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
新しい年が始まりました。おめでたい。

■トロピカル~ジュ!プリキュア第1話「トロピカれ!やる気全開!キュアサマー!」


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第1話より)

新しいプリキュアは夏海さん。キュアサマー。
名前からして夏夏しい熱を感じます。昨年は外出自粛で「夏」を感じにくかっただけに、異様にまぶしくパワフルです。夏だ!夏が来た!

夏海さんは田舎の島からどこぞの都会へ。尋常ならざる身体能力とアグレッシブさで新生活を謳歌します。
ちょっぴりネガティブだったりもするけれど、そこはメイクで乗りきろう。
プラスとマイナスのバランス加減が何気に上手い子です。

そうこうする内、浜で黄昏ていた人魚を発見。捕縛。そして謎の戦闘に遭遇し、突撃。変身。
なんというかプリキュアになるべくしてなったかのような、適材適所感があります。
花寺さんとか「この子を本当に戦わせていいんだろうか」と不安にもなりましたが、夏海さんの異常な戦いっぷりは安心して送り出せる。この1年、頑張ろう。

【それは今か未来か】

かつては鬼門ともいわれたメイクを、今年は全力推し。
古来から「メイク」や「ドレスアップ」は、大人=未来の象徴です。不安や恐れがあっても、メイクして大人になり、立ち向かおう。
未来を先取りし、夏海さんたちは戦う。

対する敵は「あとまわし」。ちょうど真逆です。
ただ、敵さんはなんで「あとまわし」にしてるんだろう?
1話を見る限りでは「だるいから」という、まぁそのまんまな理由ですが、何かあるのかもしれない。
というか、「あとまわし」を信条とする組織がこんなアグレッシブに人魚の国を攻めてるのはなんでだ。そしてそんな相手に滅ぼされかけてる人魚の国って…。

夏海さんの座右の銘「今大事だと思うことをやる」は、先取りにも後回しにもどちらにも言える。
今大事だから予習する。今大事だから遊ぶ。どちらも否定されない。
そもそも「先取り」や「後回し」も視点次第です。
予習は未来の先取りだけど、遊ぶのを後回しにしている。逆もしかり。

狭い情報で予想するなら、夏海さんやローラが「未来はこうなりたい」とステップを踏んで口にしていることから、「明確な目標やプロセスがあるのか」が敵との違いなのかしら。
それはそれで、明確な目標のない敵に滅ぼされかけてる人魚の国が不安になりますが…。

【ぴちぴちした生き物】

今年の謎生物は人魚さんです。素晴らしい。
別途マスコット的なのは登場するようなので、ジョー岡田やブルー枠でしょうか。画期的ですね。人魚万歳。

安易にホモサピエンスに迎合しない姿勢も良いです。
「ニンゲン?ああ、陸に棲んでるサルの一種ね」ぐらいの距離感が心地よい。ローラさんには今後も、サカナとしての矜持を忘れないでいただきたい。

プリキュアを「捨て駒」と断言なさったのも良い。今まで微妙にタブーだったそこに切り込んできた。ブルーの時とか、口にするのも憚られる微妙な空気だったものな…。
「世界を救う」の感覚が希薄なのもよいです。襲われたヒトを見て最初に思うのが「プリキュア候補が減った」。素晴らしい。
そもそも「世界」とは「人魚の国」のことだ。何か知らんが不毛な陸とかに住んでる固有種を、何故にわざわざ守らねばならんのか。

綺麗な流れでいくなら、今後は人間文化に毒されていくのかしら。能うことなら最後まで、夏海さんのことを「人間」呼ばわりして欲しかった。

あと何気に身体能力高いの良いです。尾びれで締め上げるとか。野生動物の恐怖。

【ぴちぴちしていない生き物】

出会いこそ「船から落ちたものを拾う」人魚姫オマージュだったものの、ローラは安易に二足歩行になったりはしないようです。尾びれには誇りと拘りを持とう。
そのため移動手段が極めて厄介。予告を見るにアイテムに収納するようです。その内面倒くさくなって、ずっと入りっぱなしになるかもしれない。

逆にプリキュアさんは水中戦が苦手です。あの子ら宇宙空間でも戦えるのに、水の中だと行動が制限される。
今年は水中戦も増えそうなので、新しいバトルに期待。陸では足手まといのローラが、水の中ではやたらに頼もしくなるとか、色々できそう。

【身近にある異世界】

第1話の交戦場所は砂浜。
波打ち際は異世界との境界線。

「海」は、魔法世界等とは異なる、明確にそこに実在する異世界。
それでいて私たちの遥かなる祖先は海に住んでいた。
住み慣れた故郷であると同時に、もはや戻れない絶対の異界。その境界線が波打ち際。

そこでの戦闘はやっぱり胸に熱いものがわきます。
「田舎の島から都会へ」「海の中から陸へ」と、異世界探訪から始まっているので、このあたりのテーマも扱ってくれるのかも。

【うちの子】

我が家のお子様もやたらに楽しみにして見てた。「トロピカ!トロピカ!」と騒ぎながら起き出し、「このあとすぐ!」が流れただけで「やったー!」と両手を挙げるくらいに。
ヒープリさんはどうしても盛り上がり損ねた感がある(番組の良し悪しや好き嫌いではなく、イベント等に行けなかったの意味で)ので、今年の展開が楽しみです。
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