穴にハマったアリスたち

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盗まれた街(ジャック・フィニイ)

2008年05月22日 | 小説・本
移動時間の合間にたまたま読んでみた。

■盗まれた街(ジャック・フィニイ)



あらすじは古典の類なので省略。
「隣人は本当に人間なのか?」系のSF小説です。
知らない間に、家族や近所の人が宇宙人と入れ替わっていたとか、そういう感じの。

ストーリー自体は「古典」以外の特徴はないのですが、読んでて気になったのが2点。

一つ目。労働時間。

冒頭で主人公が自分の激務を嘆くシーンがあります。
他の人たちは今頃は家でゆっくり過ごしているのに、どうして自分ばかり遅くまで働いてるのか。
作者さんも、「遅くまで働いてる頑張ってる人」のイメージで書いてるようなんですが。

その時間、18時。

かつてのアメリカの裕福さがよく分かります。
週休7日制を強く推奨している私ですが、この記述には一瞬虚を付かれました。
なんて素晴らしい。この時代に生まれれば良かった。

二つ目。タバコ。

劇中では老若男女を問わず、勿論、路上だとか店内だとかも気にせず、四六時中タバコを吸っています。
人の家に行っても当然吸う…どころか、「お茶をどう?」の代わりに「タバコをどう?」と勧めてくる有様。
受動喫煙なんて概念すらなさそうだ。何せみんな吸ってるし。

人間に擬態している宇宙人までもが、(演技というわけでもなく)普通にタバコを吸っているのは笑うしかない。
当時はこれが普通だったんでしょうか。
なんておぞましい。この時代に生まれなくて良かった。
コメント (2)
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