黄瀬さんのまとめ回の感想を書けてないままですが、近い内にちゃんとしたい。
■スマイルプリキュア! 第43話「れいかの道!私、留学します!!」
青木さんがイギリス留学のメンバーに選ばれました。
秘密図書館があるとはいえ、さすがに正規プリキュアメンバーからは抜けざるを得ません。
思えば歴代のプリキュア娘は、かなりの高確率で留学やら仕事やらで脱退しようとします。
ハイスペックな娘さんが揃ってるので必然ではありますが、その一方で箸にも棒にも引っかからない娘さん達も多数。
プリキュア内格差は結構深い。
星空さん:
「どういうこと…?」
思わず星空さんの言葉にも影が含まれる。
え…。一緒にプリキュアやるんじゃなかったの…?
1年生の時に申し込んでいたんです、と返す青木さんも歯切れが悪い。
それでも星空さん、すぐに気持ちを切り替えました。
大好きなお友達の進路は応援したいものです。
恐怖に震えつつも、絞り出すように声を出す。
星空さん:
「きっとなんとかなるよ」
なんともならないと思います。
青木さんの絶大なる戦闘力と知性は、残りの4人を足しても足りません。
この瞬間、スマイルチームの敗北が決定した。短い間でしたがお世話になりました。
もちろん青木さんも悩みます。
私の道とは何なのか。
海外留学して自分を伸ばし周囲の期待にも応えることか。
それともコスプレして衆人環視で羞恥プレイに励み、終わりなき戦いに身を投じることか。
「道」と一言で言っても様々あるとお爺さんが諭しますが、青木さんにはまだ理解できない。
悶々と悩んでいると、ジョーカーさんがやってきました。
未変身状態のバックをとったのだから、そのまま打撃すれば勝てそうなものです。
が、そんなことしようとしたら、不思議偶然でむしろ敗北するのは目に見えています。ジョーカーさん、計算高い。
手に弓を持ちながらスマイルパクトを身構え。格好いい。
弓矢という強力な武器を持ってるのに、そっちではなく玩具を取り出すあたり、よく訓練されてます。
まぁ速攻で矢を射かけても、それはそれで超格好いいですけれど。
ジョーカーさんにより空間転移。そして改めて、パクトを装着。つくづくよく訓練されてます。
なおさりげなく弓矢は元の空間に置き去りにされました。
なんだかんだで警戒してたんですね。ジョーカーさん、計算高い。
ジョーカーさん:
「留学決定おめでとうございます」
「私すごく嬉しいんです」
「何もしてないのにプリキュアが一人減ってくれるなんて」
ジョーカーさん:
「プリキュアをやめる貴方が何故戦っているんです?」
「おや?では留学を取りやめると?」
「留学しないと言うことは、あなた皆さんの期待を裏切るのでしょう?」
「そんな酷いこと、とても素敵ですねぇ」
事実そのままの正論で、しかも本音。
これが一番胸をえぐる。
しかもジョーカーさんとしては、「留学する/しない」のどちらに転んでも損はない。
そしてとどのつまり、そこが問題の本質に絡んでる。
どっちを選んでも不正解。どっちを選んでも正解。だから迷う。正しい道を選びたいと考える限り。
思わず変身も解けた。これにて任期満了。円満卒業。
過酷なるプリキュア業から卒業できた、記念すべき一人目の誕生です。
そしてしつこく拘りますが、弓矢をこの空間に持ち込ませなかったのが利いてます。
「では青木れいかとして貴方を倒します」とか言われて矢を装填されたら、結構厄介。
(極めてありえる第三の選択肢ですし、ジョーカーさん的には気づかれるとまずい)
そこに仲間たちも呼びこまれてきた。
サニーさん:
「なんで変身してへんねん!」
最初につっこむのがそこか。
スマイルさん達は意外としっかりと訓練を積んでたのかもしれない。
敵が出たら、すぐに変身。体が覚えるまで反復練習しよう。
だけど青木さんは動けない。
ビューティさん抜きではスマイルさんに勝ち目はありませんが、そうも言ってられない。
青木さんを送り出すため、懸命に戦いますが…
星空さんも思わず吐露。やっぱりビューティさんに留学なんてして欲しくない。
いやこのままじゃ勝てないからとかそういうことではなくて。
青木さんがいないと、とても寂しいのです。
スマイルが信条の星空さんの涙を見て。
青木さんもご自分の心境を自覚されました。
私だって皆と離れ離れは嫌だ!
実際のところ、どっちが正しい選択なのかは何とも言えません。
不思議図書館がある以上、地理的な制約は無視できるのだから、留学しつつプリキュア続行は可能といえば可能です。
常にポータブル本棚を持ち歩こう。
また遠くに行くといったところで、たかがイギリス、たかが1年です。
これから先の長い長い人生を思えば、ここでの別れは、むしろより深く濃い友情につながります。
客観的にはどうとでもいえる。
そしてこれと同じように、「留学しないことがいかに正しいか」も簡単かつ客観的に示せます。
結局のところ、どちらが正しいか分からないのであれば、自分で覚悟を決めて道を選ぶしかない。
何らかの客観的な理由づけで「正しい」を選ぶということは、考えようによっては思考の放棄と同じ。
まずは自分の主観です。(どの「客観的理由」を選ぶかを主観的に決めるという面も含めて)
様々な道があり、どれが正しいとも間違ってるとも言えないのなら。
そもそも「道」を選ぶのではなく、自分の通った「道」こそが「道」だと信じる。
あえて付け加えると、道に迷っていたのは青木さんだけではないと思う。
「かくあるべき」と一つの道に拘っていたのは、実は星空さん達も同じ。
双方が妙な拘りを持っていたせいで、事態は悪化していた。
ジョーカーさん:
「周囲の期待に応えて留学すべきでしょう?」
ビューティさん:
「それはあなたの考え。私の答えじゃない」
メルヘンはいずれ終わる。
が、どのように終わるかは自分で選べるし、自らの意思で終わらせるもの。
仮に流されるままに留学の道を選んでいても、「プリキュア」という一つのメルヘンが終わり、新しい次のメルヘンに没入するだけ。
自分で選ぶことは責任を伴うし、切り捨てたことに対する後悔や痛みもある。
でも青木さんはついに「提示された正しい道を選べばよい」というメルヘンからの卒業を選択された。
ビューティさん:
「プリキュア・ビューティ・ブリザードアロー…!」
現実には当然いくつもの道がある。
ですが、自分が選んだ道が正しい。正しいから選ぶのではなく、他ならぬ私が選んだ道なのだから正しい。
分身したジョーカーさんを射抜くのが真髄すぎて痺れます。
本物を選んで射抜くんじゃない。私が射抜いたそれが本物だ。
まさしく信念の究極の姿。
残る最後は星空さん。
予告を見る限り、かつての友だちは非実在存在に見えてなりません。
「赤毛のアン」でいうところのケイティ・モーリス。
他の4人と違い、星空さんは最初から悟りを開いてた感(「メルヘンと現実は違う」)があるので、展開がとても気になります。
「道」ワードに関連して思ったのですが、もしも「5」チームだったら見送る展開になりそうです。
相性ばっちりだけどバラバラ。
夢を叶えるために努力を続けると、いずれは物理的・位置的・直接的には離れ離れになる。
だけど私たちは一人じゃない。て流れで。
留学した水無月先輩が、最終決戦で助けに現れる展開とか、すごい熱そう。
【今週の青】
青木さんがエントリーしてたのは全国規模の留学生だそうで。
案外、雪城先輩あたりともカチあったのかもしれない。
ていうかそのメンバーで新生プリキュアを結成しても良かったんじゃないですかね。
【今週の青2】
かつての水無月先輩を連想するアロー技。
なんとなく、スマイルさんはかつての先輩方が序盤早々で辿りついていた境地に、1年かけて到着する、そんな話に思えます。
OPカットで紹介されていた「未来」が、ようやく現実になった。
【今週の鳥】
日向さん:
「絶好調発売中なり~!」
●『予想をはるかに上回るたくさんのご応募ありがとうございました!』(マーベラス様告知サイト)
美翔さん大人気!
多分、10組分くらいしか用意してなかったんだと思いますが、予想を上回ったのは良いことです。
少しは美翔さんのご飯も豊かになったかしら。
…ところで日向さんって口癖こそ「絶好調なり」ですが、他の言葉の語尾に「なり」をつけることはなかったはず。
(「絶不調なり」くらい?)
同人誌だとかでの立ち振る舞いが、フィードバックされてきたような。日向さんの地味なファンサービス。
【蛇足】
ジョーカーさんの使った論法はテクニックとして重要ですね。
どちらが正しいとも言い切れない選択肢を提示し、相手の反論を封じ込めるやり方。
例えば「残業するのが正しいか」「それとも定時退社が正しいか」。
『残業を選んでくれてありがとう。
どうぞご自分の仕事に邁進してください。ご同僚も皆さん応援しています。
貴方が好き勝手に残業するおかげで、残業代がかさんで皆苦労してるのですが、仕方がないですよね』
『おや定時退社するのですか?
仕事を放り出し、周囲の期待を踏みにじり、自分の我儘を通すのですね。
それはそれは随分とご立派なことで。私、感動しましたよ。そんな薄情なことができるなんて』
そして「残業はするが残業代はなし」を選ばせるやり方ですね。
実際には他にもたくさん選択肢はあるのに、そこを隠して誘導する。
(ジョーカーさんも「留学してもプリキュアを続ける」選択肢を除外してる)
また、前者と後者では視点が違っている上に矛盾してる部分もある。
ですがどちらも正論ではあるので、意識してないとトリックを見抜くのは困難。
提示された選択肢のみに目をやって反論しようとすると、客観的な正論の名の元に悪役にされかねない。
ですのでこんな時は惑わされず、爽やかに「はい。残業(あるいは帰宅)します。何故なら私がそうしたいと思ってるからです」と即答できるようになりたいものです。
【追記】
今回の話で「赤毛のアン」を連想された方が多かったそうで、ちょっとコメント。
第1巻「赤毛のアン」のラストで、「マリラを置いてレドモント大学に行くか」「華々しい道を捨ててマリラの元にいるか」の選択が出てきます。
この時アンが選んだのは「マリラの元に残る」。
状況的には今回の青木さんと同方向です。
ただこの話には続きがある。
第2巻「アンの青春」ではグリーンゲイブルズに残って村の教師になったアンですが、その後の第3巻「アンの愛情」では、やっぱりレドモント大学に進学します。
マリラはレイチェル・リンドおばさんと同居。第1巻では想像しないような展開に。
今回のプリキュアさんもそうですが、「残ることを選んだから正解」ではないのは、個人的には強調したいです。
状況はいつだって変わるし、変えていい。
「その選択しか方法がないのではない」点こそが、大事なんだと思うのです。
プリキュアやりながら学生生活してもいいじゃない。ケリがついたら留学してもいいじゃない。
新しい敵が出てきたら、また改めてプリキュアになってもいい。
選択はいつだって一つじゃない。曲がり角の先には、まだ見ぬ世界が広がってるんです。
■スマイルプリキュア! 第43話「れいかの道!私、留学します!!」
青木さんがイギリス留学のメンバーに選ばれました。
秘密図書館があるとはいえ、さすがに正規プリキュアメンバーからは抜けざるを得ません。
思えば歴代のプリキュア娘は、かなりの高確率で留学やら仕事やらで脱退しようとします。
ハイスペックな娘さんが揃ってるので必然ではありますが、その一方で箸にも棒にも引っかからない娘さん達も多数。
プリキュア内格差は結構深い。
星空さん:
「どういうこと…?」
思わず星空さんの言葉にも影が含まれる。
え…。一緒にプリキュアやるんじゃなかったの…?
1年生の時に申し込んでいたんです、と返す青木さんも歯切れが悪い。
それでも星空さん、すぐに気持ちを切り替えました。
大好きなお友達の進路は応援したいものです。
恐怖に震えつつも、絞り出すように声を出す。
星空さん:
「きっとなんとかなるよ」
なんともならないと思います。
青木さんの絶大なる戦闘力と知性は、残りの4人を足しても足りません。
この瞬間、スマイルチームの敗北が決定した。短い間でしたがお世話になりました。
もちろん青木さんも悩みます。
私の道とは何なのか。
海外留学して自分を伸ばし周囲の期待にも応えることか。
それともコスプレして衆人環視で羞恥プレイに励み、終わりなき戦いに身を投じることか。
「道」と一言で言っても様々あるとお爺さんが諭しますが、青木さんにはまだ理解できない。
悶々と悩んでいると、ジョーカーさんがやってきました。
未変身状態のバックをとったのだから、そのまま打撃すれば勝てそうなものです。
が、そんなことしようとしたら、不思議偶然でむしろ敗北するのは目に見えています。ジョーカーさん、計算高い。
手に弓を持ちながらスマイルパクトを身構え。格好いい。
弓矢という強力な武器を持ってるのに、そっちではなく玩具を取り出すあたり、よく訓練されてます。
まぁ速攻で矢を射かけても、それはそれで超格好いいですけれど。
ジョーカーさんにより空間転移。そして改めて、パクトを装着。つくづくよく訓練されてます。
なおさりげなく弓矢は元の空間に置き去りにされました。
なんだかんだで警戒してたんですね。ジョーカーさん、計算高い。
ジョーカーさん:
「留学決定おめでとうございます」
「私すごく嬉しいんです」
「何もしてないのにプリキュアが一人減ってくれるなんて」
ジョーカーさん:
「プリキュアをやめる貴方が何故戦っているんです?」
「おや?では留学を取りやめると?」
「留学しないと言うことは、あなた皆さんの期待を裏切るのでしょう?」
「そんな酷いこと、とても素敵ですねぇ」
事実そのままの正論で、しかも本音。
これが一番胸をえぐる。
しかもジョーカーさんとしては、「留学する/しない」のどちらに転んでも損はない。
そしてとどのつまり、そこが問題の本質に絡んでる。
どっちを選んでも不正解。どっちを選んでも正解。だから迷う。正しい道を選びたいと考える限り。
思わず変身も解けた。これにて任期満了。円満卒業。
過酷なるプリキュア業から卒業できた、記念すべき一人目の誕生です。
そしてしつこく拘りますが、弓矢をこの空間に持ち込ませなかったのが利いてます。
「では青木れいかとして貴方を倒します」とか言われて矢を装填されたら、結構厄介。
(極めてありえる第三の選択肢ですし、ジョーカーさん的には気づかれるとまずい)
そこに仲間たちも呼びこまれてきた。
サニーさん:
「なんで変身してへんねん!」
最初につっこむのがそこか。
スマイルさん達は意外としっかりと訓練を積んでたのかもしれない。
敵が出たら、すぐに変身。体が覚えるまで反復練習しよう。
だけど青木さんは動けない。
ビューティさん抜きではスマイルさんに勝ち目はありませんが、そうも言ってられない。
青木さんを送り出すため、懸命に戦いますが…
星空さんも思わず吐露。やっぱりビューティさんに留学なんてして欲しくない。
いやこのままじゃ勝てないからとかそういうことではなくて。
青木さんがいないと、とても寂しいのです。
スマイルが信条の星空さんの涙を見て。
青木さんもご自分の心境を自覚されました。
私だって皆と離れ離れは嫌だ!
実際のところ、どっちが正しい選択なのかは何とも言えません。
不思議図書館がある以上、地理的な制約は無視できるのだから、留学しつつプリキュア続行は可能といえば可能です。
常にポータブル本棚を持ち歩こう。
また遠くに行くといったところで、たかがイギリス、たかが1年です。
これから先の長い長い人生を思えば、ここでの別れは、むしろより深く濃い友情につながります。
客観的にはどうとでもいえる。
そしてこれと同じように、「留学しないことがいかに正しいか」も簡単かつ客観的に示せます。
結局のところ、どちらが正しいか分からないのであれば、自分で覚悟を決めて道を選ぶしかない。
何らかの客観的な理由づけで「正しい」を選ぶということは、考えようによっては思考の放棄と同じ。
まずは自分の主観です。(どの「客観的理由」を選ぶかを主観的に決めるという面も含めて)
様々な道があり、どれが正しいとも間違ってるとも言えないのなら。
そもそも「道」を選ぶのではなく、自分の通った「道」こそが「道」だと信じる。
あえて付け加えると、道に迷っていたのは青木さんだけではないと思う。
「かくあるべき」と一つの道に拘っていたのは、実は星空さん達も同じ。
双方が妙な拘りを持っていたせいで、事態は悪化していた。
ジョーカーさん:
「周囲の期待に応えて留学すべきでしょう?」
ビューティさん:
「それはあなたの考え。私の答えじゃない」
メルヘンはいずれ終わる。
が、どのように終わるかは自分で選べるし、自らの意思で終わらせるもの。
仮に流されるままに留学の道を選んでいても、「プリキュア」という一つのメルヘンが終わり、新しい次のメルヘンに没入するだけ。
自分で選ぶことは責任を伴うし、切り捨てたことに対する後悔や痛みもある。
でも青木さんはついに「提示された正しい道を選べばよい」というメルヘンからの卒業を選択された。
ビューティさん:
「プリキュア・ビューティ・ブリザードアロー…!」
現実には当然いくつもの道がある。
ですが、自分が選んだ道が正しい。正しいから選ぶのではなく、他ならぬ私が選んだ道なのだから正しい。
分身したジョーカーさんを射抜くのが真髄すぎて痺れます。
本物を選んで射抜くんじゃない。私が射抜いたそれが本物だ。
まさしく信念の究極の姿。
残る最後は星空さん。
予告を見る限り、かつての友だちは非実在存在に見えてなりません。
「赤毛のアン」でいうところのケイティ・モーリス。
他の4人と違い、星空さんは最初から悟りを開いてた感(「メルヘンと現実は違う」)があるので、展開がとても気になります。
(左画像) スマイルプリキュア! DXガールズフィギュア~キュアハッピー/キュアビューティ~ キュアビューティ単品 (右画像) スマイルプリキュア! ボーカルアルバム1 (本日の挿入歌も収録) |
「道」ワードに関連して思ったのですが、もしも「5」チームだったら見送る展開になりそうです。
相性ばっちりだけどバラバラ。
夢を叶えるために努力を続けると、いずれは物理的・位置的・直接的には離れ離れになる。
だけど私たちは一人じゃない。て流れで。
留学した水無月先輩が、最終決戦で助けに現れる展開とか、すごい熱そう。
【今週の青】
青木さんがエントリーしてたのは全国規模の留学生だそうで。
案外、雪城先輩あたりともカチあったのかもしれない。
ていうかそのメンバーで新生プリキュアを結成しても良かったんじゃないですかね。
【今週の青2】
かつての水無月先輩を連想するアロー技。
なんとなく、スマイルさんはかつての先輩方が序盤早々で辿りついていた境地に、1年かけて到着する、そんな話に思えます。
OPカットで紹介されていた「未来」が、ようやく現実になった。
【今週の鳥】
日向さん:
「絶好調発売中なり~!」
●『予想をはるかに上回るたくさんのご応募ありがとうございました!』(マーベラス様告知サイト)
美翔さん大人気!
多分、10組分くらいしか用意してなかったんだと思いますが、予想を上回ったのは良いことです。
少しは美翔さんのご飯も豊かになったかしら。
…ところで日向さんって口癖こそ「絶好調なり」ですが、他の言葉の語尾に「なり」をつけることはなかったはず。
(「絶不調なり」くらい?)
同人誌だとかでの立ち振る舞いが、フィードバックされてきたような。日向さんの地味なファンサービス。
【蛇足】
ジョーカーさんの使った論法はテクニックとして重要ですね。
どちらが正しいとも言い切れない選択肢を提示し、相手の反論を封じ込めるやり方。
例えば「残業するのが正しいか」「それとも定時退社が正しいか」。
『残業を選んでくれてありがとう。
どうぞご自分の仕事に邁進してください。ご同僚も皆さん応援しています。
貴方が好き勝手に残業するおかげで、残業代がかさんで皆苦労してるのですが、仕方がないですよね』
『おや定時退社するのですか?
仕事を放り出し、周囲の期待を踏みにじり、自分の我儘を通すのですね。
それはそれは随分とご立派なことで。私、感動しましたよ。そんな薄情なことができるなんて』
そして「残業はするが残業代はなし」を選ばせるやり方ですね。
実際には他にもたくさん選択肢はあるのに、そこを隠して誘導する。
(ジョーカーさんも「留学してもプリキュアを続ける」選択肢を除外してる)
また、前者と後者では視点が違っている上に矛盾してる部分もある。
ですがどちらも正論ではあるので、意識してないとトリックを見抜くのは困難。
提示された選択肢のみに目をやって反論しようとすると、客観的な正論の名の元に悪役にされかねない。
ですのでこんな時は惑わされず、爽やかに「はい。残業(あるいは帰宅)します。何故なら私がそうしたいと思ってるからです」と即答できるようになりたいものです。
【追記】
今回の話で「赤毛のアン」を連想された方が多かったそうで、ちょっとコメント。
第1巻「赤毛のアン」のラストで、「マリラを置いてレドモント大学に行くか」「華々しい道を捨ててマリラの元にいるか」の選択が出てきます。
この時アンが選んだのは「マリラの元に残る」。
状況的には今回の青木さんと同方向です。
ただこの話には続きがある。
第2巻「アンの青春」ではグリーンゲイブルズに残って村の教師になったアンですが、その後の第3巻「アンの愛情」では、やっぱりレドモント大学に進学します。
マリラはレイチェル・リンドおばさんと同居。第1巻では想像しないような展開に。
今回のプリキュアさんもそうですが、「残ることを選んだから正解」ではないのは、個人的には強調したいです。
状況はいつだって変わるし、変えていい。
「その選択しか方法がないのではない」点こそが、大事なんだと思うのです。
プリキュアやりながら学生生活してもいいじゃない。ケリがついたら留学してもいいじゃない。
新しい敵が出てきたら、また改めてプリキュアになってもいい。
選択はいつだって一つじゃない。曲がり角の先には、まだ見ぬ世界が広がってるんです。