穴にハマったアリスたち

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ディケイドプリキュア! 第02話・第03話「ドキドキの世界」

2014年08月03日 | ディケイドプリキュア!他
そろそろ終わりにしようと思いつつも、なんだかんだで同ネタで続けてみる。

■ディケイドプリキュア! 第02話、第03話「ドキドキの世界」「誰がために」

これまでのディケイドプリキュアは!



 「あんたは悪い人!絶対に許さない!!」
 『PreCu Ride ...』
 「ああ、そうか…」
 「ディケイド。今日あなたの世界は終わります」
 「世界を救ってあげる。多分」

 第01話「プリキュア大戦」
 第02話、第03話「ドキドキの世界」「誰がために」
 第04話、第05話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
 第6話「SplashStarの世界(前編)」
 第07話、第08話「スマイルの世界」「あなたと私の物語」
 第09話、第10話「GoGo!の世界」「あなたに会いに行くよ」
 第11話、第12話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
 第13話、第14話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
 第15話、第16話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
 第17話、第18話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
 第19話、第20話「ふたりの世界」「旅の始まり」
 第21話、第22話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
 第23話、第24話「銀水晶の世界」「後悔はしない」
 第25話、第26話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
 第27話、第28話「謎生物の世界」「プリキュアの資格」
 第29話、第30話(最終回)「世界の破壊者」
 劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」
 プリキュアMOVIE大戦「ハピネスチャージの世界」

『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』

…。
……。
………。

暗い空。荒れ果てた大地。

廃墟と化したトランプ王国で、相田さんは力なく倒れこんでいました。
見上げるその先に浮かぶは、悠然と見下ろすレジーナ様。
その手にミラクルドラゴングレイブを携えて、とてもとても楽しそうに微笑みます。

レジーナ様:
 「残念でしたー♪」
 「やっぱりマナは、あたしを倒せなかったね」
 「これで世界は、救えない。ばいばーい♪」



砕けた鏡を抱きしめながら、ただただ相田さんはうずくまるばかり。

それから時が流れ。

ジコチューとの一大決戦に敗れた相田さんでしたが、世界そのものは特に変わりもせず。
時折ジコチューの人々がやってきて、街を荒らして行ったりはしますが、言ってしまえばそれだけのこと。
ジコチューは誰の心にもある。思えば昔から、世界はジコチューに支配されていたのかもしれない。

だけど、ジコチューと戦う相田さんの横に。
今はもう、菱川さんも四葉さんも、まこぴーも円さんもいない。
あの日あの時、決戦の時。レジーナ様との決着に相田さんを送り出すため。
敵を引き付け戦ってくれた彼女たちは、戻ってこなかった。

相田さん:
 「みなぎる愛・キュアハート!」

今日も相田さんは戦う。ジコチューを撃退するために。
たった一人でも挫けずに。傷まみれでも心折れずに。
でも何のために?

ディケイド姉:
 「そんなに無理して辛くない?」

もっしゃりもっしゃり和菓子を食いながら、当然の疑問を口にしてみる。
だってほら、街の人たちも微妙に引いてるでしょ?
貴女のこと影でなんて呼んでるか知ってる?幸福の王子ですってよ。

問われた相田さん、にっこりほほ笑むと黙って戦いに向かっていきます。
友はいない。終わりも見えない。
だけど戦う。ただひたすらに。

レジーナ様:
 「マナが戦う理由なんて簡単よ」
 「だってマナは、誰よりもジコチューなんだから」
 「だから自分が楽しくて、戦ってるだけ」
 「ねぇマナ?」



レジーナ様:
 「あの日、マナはあたしを倒せたはずなのに」
 「しなかったんだよね。すっごくジコチュー♪」
 「みーーんな、マナのために戦ってたのにね」
 「あたしはそんなマナが、大好き♪」
 「でも他のみんなは、どう思ってるのかな~?」

あの日あの時、決戦の時。
皆の犠牲を乗り越えてレジーナ様の元に行ったのに、結局止めを刺すことができなかった。
嗚呼、友は。倒れた友は、そんな相田さんのことを、どう思っているのだろう…。

度重なる戦闘の疲労もあり、相田さんの目も徐々に虚ろに影っていく。
あたしはジコチューなのだろうか。
幸せの王子の金箔をばらまくために、ツバメは犠牲になった。王子は満足だったとしても、ツバメの心情やいかばかりか。

それでもハートさんは戦いを止めない。
ただ一人、レジーナ様に向かっていきます。
倒すことなど、できないのに。

ハートさん:
 「プリキュア5つの誓い!」
 「いつも前を向いて歩き続けること!」
 「自分を信じ、決して後悔しないこと!」



今はいない誰かに教えてもらった言葉を、ハートさんは謳いあげる。
己を鼓舞するその言葉は、むしろ空虚に響き渡ります。
誰もいないのに。多くを切り捨てたのに。それでもまだ戦おうとするのか。

ハートさん:
 「愛することは守り合う事」
 「いかなる時も守り合い、愛を…」
レジーナ様:
 「でもマナは、守れなかったよね?」

びくりとハートさんの動きが止まる。
にっこりほほ笑むレジーナ様。
もういいよマナ。戦うのも楽しかったけど、こっちにおいでよ。だってマナは、誰よりもジコチューなんだから。



ハートさん:
 「あたし、は…」

みんな今頃何を思っているのか。あの時、レジーナを倒せなかったあたしを、どんな思いで見ていたのか。
憎んでいるだろうか。怒っているだろうか。それとも絶望しているのか。
ああ、きっとそう。あたしは。あたしは…。

ディケイド姉:
 「あなたは、ジコチューなんかじゃない」

ハートさんが砕けようとしたその時。
物陰から怪しい帽子をかぶった人影がずずいと。
さっきまでお菓子食ってたあの子です。ついにおかしくなったのかしら。

ディケイド姉:
 「どうしてかな。あなたを見ていると、私も一緒に戦いたくなる」
 「あなたのお友達も。向こうにいるあの人たちも」
 「きっと同じ気持ちだったんじゃないかな?」

彼女が言葉を向ける先、ハートさんが振り向くと、そこには懸命に救出作業を頑張る街の人たちの姿が。
ああそうか。ずっと前だけ見てたから、気づかなかった。
あたしの背中を見てくれてた人も、ちゃんといたんだ。

ディケイド姉:
 「愛に、罪はない」
 「キュアハート、あなたはジコチューなんかじゃ、ない」

不意の闖入者の言葉に、レジーナ様も大変に激怒。
ちょっと!横から急にやってきて、あなた何なのよ!

ディケイド姉:
 「私?」
 「通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」

 がしゃこん!

 『PreCu Ride』
 『Cure Decade!!』



嗚呼、何にも悪くないレジーナ様が無体に攻撃を受けて殴られてる。。

それを眺めるハートさん。ふと懐かしい気配に思わず周りを振り返る。
ポカポカの暖かい陽だまりや、大好きだった素敵な歌声や、お菓子にはしゃぐあの声も。
もちろんそこに彼女たちはいない。だけど周囲を見渡せば、戦ってるのは自分一人じゃなかった。
わざと思い出さないようにしていたけれど。
そういえばあの子は百人一首が好きだった。今度また、やってみようかな。



ハートさん:
 「…あたしたちは、一人じゃない」

倒れた仲間が何を思うのか。
恨みごと?苦痛の嘆き?
いいや。
もしも彼女たちに後悔があるとすれば、それは最早ハートさんと共に戦えないこと。
確認するすべなどない。だけど。

ハートさん:
 「あたしは皆を信じるよ」
 「だからそのために、戦う」

きっと皆一緒に戦ってくれる。そんな皆を信じる。ために私も戦う。

ハートさん:
 「みなぎる愛・キュアハート!」

ディケイド姉:
 『PreCu Ride』
 『Cure Lovely!!』



戦い終わって。
初めての異世界での仕事を終えたディケイド姉は、すぐに次の世界へ。
ハートさんは置いてけぼり。でも大丈夫。
これからどんな戦いになるかは分からないけれど。
わたしたちは、ひとりじゃないから。


(左画像)映画プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち 特装版 [Blu-ray]

(右画像)おともだち よみきかせ絵本シリーズ30 プリキュアオールスターズ 名作えほん(3) にんぎょひめ こびとの くつや (講談社のテレビえほん(おともだち))

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


来年もオールスターズ映画が続いてくれると嬉しいのですけれど。
画面の隅っこにでも、美翔さんが出ていてくれると良いのですけれど。
いえ、見せ場とか活躍とかそんな贅沢言いませんから。倒れ伏してるモブ役とかでもいいですから。

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