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(第30話)トロピカル~ジュ!プリキュア「大選挙!ローラが生徒会長!?」感想

2021年09月26日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第30話)トロピカル~ジュ!プリキュア「大選挙!ローラが生徒会長!?」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第30話より)

生徒会長選挙が行われると知ったので、勢いでローラが立候補してみました。しかしながら周囲の受けは芳しくなく。
他の候補は鉄板の現副会長と、名の売れてる風紀委員長。制服も揃えていない転入生では、普通に負け戦です。
というか一般モブから見れば、トロピカる部が選挙を盛り上げるために企画したお遊びに見えていそう。立候補者が少なすぎるので、選挙の体裁にするために現生徒会がトロピカる部に依頼した可能性すらある。

三者の主張は「規則の強化」「規則の緩和」「規則の撤廃」。
「規則」は「計画」にも置き換えられます。今までも何度か出てきた「計画して行動する」ことの是非につながる話。
そしてこれまでの流れ通り、優勢だったのは「緩和」。計画なしでもダメ。ゴリゴリの計画重視でもダメ。

ただ「緩和」といっても「何のために」の疑問は沸きます。緩和そのものが目的ではなく、今一番やりたいことをやるために緩和するのが本来です。
現副会長さんは「休むためにベンチ」等をおっしゃっていましたが、あんまり魅力的なアイデアとは思えません。いやベンチは大事ですけど。中学生にとって「休み時間にベンチ」はそんなに訴求力ないのでは…?

ローラたちが出したアイデアは確かに面白そうで、それを実現するための「緩和」です。
構造としてはローラに足が生えたのと同じ。「足を生やすこと(緩和)」が目的ではなく、今一番やりたいことをやろうとした結果として生えてきた。
(そういう意味では「生徒会長」「女王」も、やりたいことをやるために結果としてついてくるものとも)

皆で希望や実現案を出し合ったのも大事です。ローラがそこに気づいたかは描写されていませんが、仮に最終演説が「アイデアの披露」だけでなく、「アイデアを募り、検討する仕組みを作る(その実例が一連のアイデア)」の構成だったなら勝算も見えてきそうです。
露骨に後援についているトロピカる部の存在も説得力を増しますね。あの部は1年生がいきなり設立し、各種イベントを主催していますから実績もばっちりです。

アイデアを披露できないまま退場になってしまったのは残念ですが、まぁ勝っても負けても違和感はあるので仕方はない。
あえて深読みするなら、「アイデアを温めることにも意味がある」との流れかしら。グランオーシャンの女王を目指す上でもかなり役立つはず。

なお、ローラが最初に思い浮かんだやりたいことが「海の中の学校」なのは喜ばしい。サカナとしての矜持を失っていませんでした。隙あらば海に引きずり込もう。
とりあえずサカナ成分が足りません。なんか最近CMの人魚率は上がってるのに、肝心の本編の人魚が全然足りないです。人間態に見慣れると、いざ人魚になった時の破壊力が増すのでそれはそれで良いんですけど、焦らしすぎると即死しそうになるのでもっと小出しに垂れ流して欲しいです。

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