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(第44話)ひろがるスカイ!プリキュア「大きなプリンセスと伝説のプリキュア」感想

2023年12月15日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第44話)ひろがるスカイ!プリキュア「大きなプリンセスと伝説のプリキュア」感想

ノリノリの変身ポーズに向けられる奇異の視線。
意味もなく力の入ったワチャクチャは大変に良い。

ただこの変身不能がいかなる理由によるものかで、事態の意味がだいぶ変わってくる。
現状では深読みしてもしょうがなさそうなので、次回を待とう。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第44話より)

突然に現れたカイゼリン様により、一行は唐突に窮地に陥りました。そして謎パワーで時が止まった挙句、300年前の過去を体験することに。

過去を追体験するのがソラとましろだけなのは「F」と同じ(エルちゃんの違いはありますが)。
体験内容が「過去のプリキュアのエピソード」なのも同じ。
例年、映画は本編のテーマを大きく反映しているので、映画で描写されたことが本編にも出てくるのは分かる。

ただ率直にいって、ツバサ&あげはの除外の仕方は雑だったかなと。
例えば「F」の逆パターンで、カイゼリンに勝てないと悟ったツバサ&あげはが、危機を知らせるために街に走る(ソラたちは無謀を承知で足止めをはかる)の流れで別行動をさせるとか。倒れたところにカイゼリンの追撃→エルちゃんが身を挺して庇おうとする→4人が慌てて手を伸ばす→位置的に間に合ったのがソラ&ましろだけ、とか。もっとやりようはあったように思う。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第44話より)

さすがにこの「不自然に並んだ草のせいで目視できませんでした」は、ギャグの領域のような。
せめてもっと草まみれにして、一列に並んだ草で綺麗に区切られている感はなくせなかったんだろうか…。

他にも、過去に戻ったソラたちが心配する描写をもっと入れるとか。
時間が止まった状態を不思議がって観察する尺があったりもしたので、どうにも行動が不自然に見えてしまう。
(そして視聴者的には「ソラ&ましろだけでも特には違和感なく成り立ってしまう」のがまた厄介)

また、「子供はプリキュアが出てこないと退屈する。だから悪役会議をなくした」とも言われてきましたが、まとめて悪役の過去を描くためにプリキュアの数を絞ったのなら本末転倒。
ひろプリさんは、どうもこういった変な理屈が目立っていたので、事あるごとにノイズになってしまってる気がする。もったいない。

戻った先の過去では、カイゼリン様の父上がスカイランドに侵攻してきました。
プリキュアに目覚めて迎え撃つ当時のプリンセス。
この時の戦いで傷だかトラウマだかをおって、今のパンクなカイゼリン様が出来上がったと思われますが…。

ありがちなのは「父上を倒したお前たちは許さん。何がヒーローか」の流れで、ソラさんが「ヒーローとは何か?」を悩むとかですが、何せ露骨に侵略されていますから「迎撃しただけです」で解決してしまう。カイゼリン様が納得するかはともかく。

第1話で発せられた「ヒーローは泣いている子供を見捨てない」は、子供向け番組たるプリキュアとしては完璧なヒーローの定義だと思います。
この定義に則るなら「誰しも子供時代はあった」または「子供時代の傷を癒す」を背景に、「自業自得だとしても、悲しんでいることは事実なので見捨てない」と拡張する…のかしら。

ソラさん自身も、立ち入り禁止の森に迷い込んだ(自業自得)ところを助けて貰った過去がありますから、「自分に責任があるのだとしても、悲しみは悲しみであり、ヒーローはそれを見捨てない」は一貫性はあるように思う。

尤も、じゃあ「見捨てない」とは何をすることなのか?等の疑問は沸くし、全然見当違いな気が自分でもする。
残り僅かなので、着地点を見守りたい。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (あり)
2023-12-16 09:56:28
今回、22話や31話辺りのようにコメディとシリアスのバランスが良いなと感じたのですが、同じ脚本家の方だったんですね
夢の中に引き摺り込まれたような感じですね 「悪いなツバあげ、このクルニクルンは3人用なんだ」な展開
変身に関してはスカイトーンも何故か無いので 
前後編なので来週(明日)どうなるか期待してます
あくまで個人的な考えですが、悪役会議ってそのパートが急に入ることでその話の腰を折ってしまうことが多かったように思え、実際に取っている時間以上に「邪魔だな…」と感じることは結構あったように感じます。実際はこの辺り脚本の見せ方によるのでしょうけど…
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Unknown (ruby_gillis)
2023-12-16 11:49:31
理屈であれこれ組み立てても、最終的には脚本や演出の魅せ方が全てだったりはしますよね。
コメディパートもストーリー的には無意味でも、あると不思議とシリアスパートも引き締まるように思います
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