【ありがとうが、いっぱい】
途中まで、正直なところ拍子抜けしたところがあった。
やってることは派手なのに、そこまで過酷でも異常でもない。
でも途中からそれが演出だと感じ始めた。
「プリキュアぴあ」によれば、「DX3」のテーマは「旅立ち」。
「DX2」の後日談と言ってもいいと思う。
危機に瀕しても、手際良く対処していくプリキュアさんの纏う空気は、「後日談」特有のものがあった。
本当に「最後の大集合」になるかどうかは分からないけれど、確かにそれは納得がいく。
「DX1」「DX2」とはまた違う説得力を持った、非常に素晴らしい映画だと思いました。
■映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」
【新しい娘と新しいプリキュア】
その日、美翔さんらはショッピングモールのファッションショーを眺めに行っていました。
出演者は花咲さん・来海さん・明堂院さん。
美翔さんのガチガチの喉自慢大会とは違い、堂々たる様子です。あと、横でレモネが物凄い顔して睨んでる。何故、私が客席側に…。
そこに空から猫が降ってきた。横から女の子も割り込んで来た。
この一連の出来事に、美翔さんも嘆息一つ。
幾つもの死線を潜り抜けてきた経験が、すぐに事実に見当をつける。
蒼い人:
「まぁこれだけいれば、他にもいるでしょ」
どうせあの娘もプリキュアだ。
適齢期の娘を見たらプリキュアと思え。
諦めきった空気がプリキュア娘に満ち満ちる。
どうせ新しい敵も出てくるんだろう。
みんなで遊びに行ったなら、敵が襲ってくると思え。
【熟練の娘と熟練のプリキュア】
異変はすぐに起こり、かつて彼女達が立ち寄った異世界が融合して出現。
お菓子の国や時計の郷、玩具の国や希望の園等々。
周囲には大量の謎生物も。呆然と佇むパリ市民の姿が泣けます。
今回の敵は、かつて劇場版で戦った偉大なボスキャラ達。
魔女さん:
「久しぶりだねぇ小娘たち」
「いや、プリキュア」
この言葉に、北条さん達は絶句。
何で初対面の人に、あんなに憎々しげに睨まれないといけないのか。
納得いかないまま、ひとまず応戦しようとしたところ、周りにいる娘さん達から声をかけられた。
来海さん:
「じゃあ、なろうか」
「あんたたちもなんでしょ?」
確認するまでもない。
諦めきった空気の中、19人の娘さん達は手際よく変身能力を起動。
あまりに訓練された動きに、殺伐とした何かを感じます。もはや軍隊だ。
パニックに陥る北条さんたちに、花咲さん・桃園さんから同情が飛ぶ。
慌てる気持ちは分かります。でも真にヤバイのはこれからです。
お互い、無事に生き残りましょう。
【繰り返す試練】
敵の目的は、世界をつなぐプリズムフラワー。
その花がなくなると、異世界と人間世界をつなぐことができなくなってしまう。
全ての世界はバラバラになり、闇に沈んでしまうのだとか。
そして敵の黒幕は、数多の敵組織の怨念が集って生まれたブラックホール。
宇宙規模です。地球よりもでかい。
その圧倒的な力でかつてのボス敵の姿を召喚し、自身も宇宙から迫りくる。
北条さん:
「…こんなの、どうしようもないじゃない」
思わず本音が漏れてしまった。
台本にはちゃんと「絶対に諦めない」って書いてあったんです。
でも、思わず本音が漏れてしまった。
しかしながら絶望している暇はない。
魔女の放った水晶玉の効果により、一同はどこか違う異世界に放逐。
悲鳴を上げてふっとぶプリキュアさんたち。21人もいると、「悲鳴を上げてふっとぶ」だけで壮観です。いっぱいいる。
【ピンクチームその1】
黒・花・夢・桃・花・響のピンクチームが飛ばされた先は、砂漠の迷宮+オーブンの世界。
一面砂だらけの中、ムシバーン&サーロインと対峙する。
更には大量にザケンナー連も湧いて出てくる。それはもう、わらわらと。
振り向き際に身構える先輩たちが頼もしいです。
それに引き換え、北条さんは状況についていけず棒立ち状態。
夢原さん:
「とにかくみんなを探さないと!」
そのためには出口を見つけないといけません。
よし、走ろう。
でもどちらに向かって?
北条さん:
「出口がどっちかも分からないのに、走れないよ!!」
何の策もないまま、目先の敵を殴り、そして走る。
当然、体力が持つはずがありません。
ほどなくして、累々と倒れ伏すピンクチームの皆さま。
脳細胞が、足りていない。
【ブルーチームその1】
白・鳥・水・緑・蒼・海・奏のブルーチームは、船の墓場と氷の世界へ。
下は海。足場がありません。
一方、敵の魔女およびフリーズン&フローズンのコンビは、ぷかりぷかりと空の上。
水無月先輩:
「足場が悪くて戦えないわ!」
秋元先輩:
「そうね、足場が悪くて戦えない」
来海さん:
「足場さえあれば…!」
ちらりちらり。
言外の視線が、この場にいる一人に集中する。
ただ一人。足場も何も関係ない、飛翔能力を持つ空中戦の専門家に。
美翔さん:
「そ、空も海も敵がいっぱいね!」
痛いほどに視線を感じながらの、必死の抗弁。
だって仕方ないじゃない!一人で飛んでも落とされるだけじゃない!
そうこうする間にも、敵さんの攻撃は続く。一方的に。
そこで立てられた案。
よく分からないが、魔女の水晶でここに飛ばされたのだから、叩き割れば元の世界に戻れるはず。
知性よりも腕力重視な戦略ですが、細かいことは気にしない。
来海さん:
「ブロッサム!」
蒼い人:
「よし、行けピーチ!」
美翔さん:
「………。。」
あの二人に求めていることを、私に求めないで欲しい。
沈黙が、ブルーチームに流れる。
そういえば、突撃担当がここにはいない。
行動力が、足りていない。
【イエローチームその1】
輝・紅・檸檬・ミルミル・ブッキー・パッション・陽光・月光のイエローチームは、すごろくの世界へ。あと多分パリも混じってる。頑張れ、パリ市民。
ここで頑張らないと後がないレモネ、積極的にサイコロを振ります。
前へ!前へ!
出番は自分の手で掴むしかない。あざとすぎるほどに自己主張する姿が痛々しい…。
サイコロ振って、出た目の分だけ進んで、止まったマスでゲームに参加。
もぐら叩きに、ボーリング。
クリア条件は「100匹叩け」「全ピン倒せ」。
ルミルミさん:
「全部倒せばいいんですね!分かりました!」
陽光さん:
「サンシャインインパクト!!」
ルミルミさん:
「ひぃぃぃ!?」
ルミナスさんの役立たずぶりは、熟練の匠の技を感じる。
【謎生物たちの戦い】
プリキュアが異世界に追放されたその頃。
一人残ったシャドウ様が、鏡を使ってプリズムフラワーの探索を開始。
阻止するべく、謎生物どもが大挙して応戦。これだけ数がいると、それなりに怖い。
死闘の末。
ミラクルライトの効力の支援もあり、無事にシャドウ様の撃退に成功しました。
ちょっとしたリベンジです。かつて鏡の国を征服したシャドウ様を、謎生物だけで倒しきるとは。
パルミエ王国を滅ぼされたココナツも、今ならプリキュア抜きでナイトメアに抗しきれるかもしれない。
奴らもしっかりと成長してやがる。
【別れと旅立ち】
バラバラに編成されたプリキュアさんたちは、従来通りの力を全く発揮できません。
今まで適当に構成されていたように思えても、実はちゃんとバランスを考えられてた。
プリキュアを選抜した謎生物たちの、密かなマネージメント力が今分かる。
だけど居ないことを嘆いてもいられない。
がっくりと座り込んでいても仕方がない。
きっとどこかで、相棒たちも戦ってる。
【ピンクチームその2】
腕力勝負を挑んだ結果、消耗戦に持ち込まれたピンクチーム。
これが体力オンリーの限界か…。
仕方がない。もっと殴ろう。
黒・花・夢・桃・花・響:
「プリキュア!コラボレーション・パンチ!!」
まず殴る。次に殴る。殴ると見せかけて殴る。そして殴る。
空から間断なく降り続けるザケンナーたちの群れを駆けあがり、空に出現した出口を目指して突っ走る。
飛べもしないはずなのに、シューティングスターが空へと撃ち上がり、気合で皆駆けていく。
【ブルーチームその2】
作戦を確認しましょう。魔女の持ってる水晶を破壊する。
次に実行手段を検討しましょう。鳥キュアが空を飛んで、空中にいる魔女を急襲する。
しかしながら美翔さんは断固拒否。だって!無理だもん!
そこで次善策として、敵の自爆を図ることになりました。
幸い相手方にはフリーズン・フローズンがいる。
彼らの最大攻撃を誘発し、上手いこと避けて海を凍らせよう。
雪城先輩:
「かかった…!」
「みんな避けて!」
合図に合わせ、一同は大ジャンプ。
作戦通り、フリーズン・フローズンの攻撃により、海は凍り足場が出来ました。
もっとも大ジャンプしたその着地点が氷結した海面というのは、むしろ危険な気がしてならないですけれど。
そこはなんとかし、一同で協力して魔女を攻撃。
一瞬の隙をつき、南野さんの一撃により、水晶は破壊されました。
なお美翔さんは後方でバリア担当してました。参考までに。
【イエローチームその2】
ルミナスさんは思いました。
一度くらい活躍しておかないと、後でとても怒られる。
早めにノルマを消化しないと、後になるほどハードルが高くなります。
眼前にはトイマジンとサラマンダー男爵。
様々な対決を乗り越えて、すごろくのゴールまで後わずか。
でも彼らの邪魔で、サイコロを振ることができません。
ミルミルさん:
「数秒でいい、動きを止められれば…」
あ、それ私やります。
陽光さんやレモネを押しのけて、ルミルミさんが積極的に挙手。
動き、止められます。数秒でいいんですよね?そこ、確認しましたよ。じゃ、やりますね。
こうしてクマさんと男爵が動けない間に、一同はゴール。
【撃破される障壁】
元の世界に戻ってきた3チーム。
最終決戦とばかりに、以前戦った相手に必殺技を叩きこむ。
黒白:魔女
花鳥:サーロイン
GoGo:ムシバーン
桃:トイマジン
花:男爵
バンクではなく、それぞれ書きおろし。スプラッシュスター結界が新しくてときめいた。
シャドウ様は既に倒されてるので、敵方で残る一組は…。
フリーズン・フローズン:
「………。」
「………。」
「………さて、と」
北条さん、冷や汗。待て。何でよりにもよって、アレなんだ。
抗議の声を上げる間もなく、奴らは技の装填に入る。
仕方がない、やるしかない。
半ばヤケクソ気味に放たれたパッショナートハーモニーは、氷結コンビのタッグ技を撃破。
頑張った。北条さん、とても良く頑張った。
性能は高いんですよ、スイートさんは。ただちょっと、プリキュアとしての自覚に欠けてるだけで。
【最後の変身】
意外とあっさりと敵を倒しきりました。伊達に何度も危機を乗り越えてはいない。
流石に新人さんは、ぜぇぜぇと息を荒らげていますが、先輩たちはどこ吹く風。
さ、ショッピングモールで御飯でも食べましょうか。チョコにしよう、チョコに!
そこにブラックホールが降ってくる。
地球よりも巨大な敵が、直接地球を攻撃してくる。
そして非常にまずいことに。プリキュアさんの変身が解除されてしまった。
ココナツが言うには、プリズムフラワーの力が失われつつあるから、変身能力も消えたとか。
変身を要求する花咲さんに、ココロパフュームが消滅したと嘆くシプコフの姿が物悲しいです。
いくらプリキュアといったところで、変身できなければ、ただの大量にいる小娘様でしかない。
諦めたくはないが、手段がない。
ただただ迫りくるブラックホールを見ていることしかできない。
そんな中、頼りになる男・ナッツが苦渋に満ちた決断を下す。
ナッツさん:
「…方法が一つだけあるナツ」
その言葉に、ココが引きつる。分かっていて黙っていたなココ…。
まぁ無理もない。
最後の手段は、プリズムフラワーの力を全て使いきり、プリキュアシステムを起動すること。
それをやったら、世界をつなぐプリズムフラワーの力は完全消滅。
すなわち、謎生物とプリキュア娘は離れ離れになってしまう。
特に深刻なのはパッションさんとミルミルさん、それにココ・夢原さんやナッツさん。
ちなみにルミナスさんは、即断即決で、人間世界に残る道を選択されました。
それでいいのか光の園。
でもやるしかない。
北条さん:
「立ち止まっていても、仕方がない」
南野さん:
「私達は離れていても、ずっと一緒」
だから前に進もう。
謎生物がいなくなっても。プリキュアになれなくなっても。たとえもう二度と会えなくても。
立ちあがって前に進もう。どこか遠くで、あの子らも頑張ってるのだと信じて。
今生の別れを済ませた後、プリキュアシステムが最後の起動。
世界中のミラクルライトの力も借りて、枯れ切った燃料タンクに掻き集めたパワーを注ぎ込む。
壊れる直前の機械に特有の異音を響かせて、プリキュアさんが立ちあがる。前回に続き、レインボー兵装を纏って。
「光り輝く絆とともに!」
「精霊の光よ!命の輝きよ!」
「5つの光に勇気を乗せて…」
「邪悪な力を包み込む!」
「プリキュア・ラブサンシャ…」
「花よ咲き誇れ!」
「駆けめぐれ、トーンのリング!」
強力なエネルギーの奔流を先頭に、突撃していくオーケストラさんや巨大バラ。一斉砲火としか言いようがない。
呼応するように、地球上のミラクルライトも一斉に火を吹く。
プリキュアさんが打ち放つというより、プリキュアさんという砲台を使って地球が打ちこんでる形相。
こうしてブラックホールさんは消滅しました。そして、プリズムフラワーも。
【出会い・成長・旅立ち】
エンディング。
それは普通の女の子だったあの頃。
空から突然、謎の生き物が降ってきた。頭や顔面に激突しながら。
あっという間に無理ゲーに巻き込まれ、何度も生死の境をさまよった。
気がつけば、殴ればそれで解決するのでは?等、思考まで毒され始めてる気がする。
でも、今では以前に戻るなんて考えられない。
「プリキュア」
この8年で色々なことがあった。色々なことで影響を受けた。
もうプリキュアにはなれない。謎生物もいない。あの子たちにも、もう会えない。
とても悲しい。だけど、最後はちゃんとお別れしよう。
「ありがとう」
【後日談】
シプコフ以下、こころの大樹の功績により、プリズムフラワーは再生されました。
帰国不能になったイース様を取り戻すべく、ラビリンス国民も奮闘したんだろうな。
素知らぬ顔して亡命したルミナスさんを鹵獲するために、光の園も総力をあげたんだと思う。クイーンめ…。
どうにか国交は回復して、そして新しいステージへ。
【オープニング】
CG…ですよね?あまりに自然に動いていて、一瞬気がつかなかった。
物凄いレベルになったものだ。
そして各シリーズごとにポーズを決めるところは、相も変わらずテンションが上がる。
【ミラクルライト】
プリズムフラワーは世界をつなぐ花にして、プリキュアさんの変身の源。
それと同じ効果を持つミラクルライト。
お子様がライトを振ると、こちらの世界とあちらの世界が繋がり、プリキュアさんが変身する。
単なる応援型企画にとどまらず、今回もテーマときっちり合わせてきた演出に涙。
お子様の願いを受け、プリキュアさんが最後の変身をする。
みんな、ありがとう。
【お土産】
パンフレット、クリアファイル、マグカップ、ティッシュ+前売り券に付属のコップ。
ティッシュはちょっと新しい。
花粉のこの時期に使って便利なアイテム。
【パンフレットより】
パインさんのインタビューが秀逸です。
腹を、つかむ。
あざとい返答です。やっぱりブッキーさんは怖い。
【パンフレットよりその2】
クイズの難易度が密かに高い。
花咲さん:
「下のプリキュアから、私よりお姉さんのプリキュアを(全て)選んでくださいね」
・キュアベリー
・キュアムーンライト
・キュアミント
・キュアホワイト
・キュアメロディ
頭ではすぐに分かる。
学年のデータなんて思いだすまでもない。
しかしこの違和感は何だ。
【パンフレットよりその3】
『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』
問:「お花と歌、どっちが好き?」
答:「お花」
診断結果:
「お花が好きなあなたはブロッサムタイプ!」
「ブロッサムは植物学者が夢で、学校で園芸部もはいってるんだ」
「お料理は上手じゃないけど作れるよ」
花咲さんの家庭スキルの謎が解けました。
「上手じゃない」が公式のようです。
「でも作れるよ」の一語は、花咲さんの必死の抗議で盛り込まれたんでしょう。
【パンフレットよりその4】
『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』
問:「お料理は上手?」
答:「はい」
診断結果:
「髪が長くてお料理が上手な女の子はこのタイプ!」
「リズムはお菓子作りの腕がプロ並み!」
「ホワイトはお母さんみたいにお料理が上手で、イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ」
イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが…
「プロ並み」「お母さんみたいに」と並べられて、「オムレツ」オンリーか…。
【Tジョイ大泉】
予定していた舞台挨拶が中止になったため、いつものように大泉学園で見てきました。
館内ではプリキュア展が開催中。
キュアドール勢ぞろいやキャラクター対比表、そして青山さんの特製イラストも見られます。
…レモネは意外とでかい。
【東映ミュージアム】
せっかく大泉に来たので、いつものように寄らせてもらいました。
節電中だというのに、歓待してくださった職員さんにありがとう。
何度来ても味のある楽しいところです。生活感とスペシャル感が絶妙。
【感想】
「旅立ち」のテーマが色んな意味でそこかしこに。
いつも一緒のパートナーと別れての単独戦闘。
いつも一緒の謎生物との永遠のお別れ。
そして「プリキュア」オールスターズの終わり。
でも立ち止まってはいられない。例え番組が終わっても、どこかで皆頑張ってる。
大きな節目となる、非常に意味のある映画でした。
もう「プリキュア」に会えなくても、それでも前に進んで行こう。
冒頭に書いたように、率直なところ、最初は少し肩すかし感があった。
理由は先輩方があまりにも手際よく対処し、全体から「DX2」の後日談の空気がしていたからだと思う。
これは悪い意味でじゃない。
むしろ、こういう空気を出せるまでに続き、積み重ねたものがある証拠であって、とても良い。
現行のアニメでは「プリキュア」にしかできない、かなり独特の空気だったように思う。
もはや映画のボスクラスであっても、ほとんど動じることなく倒しきる。
夢原さんがノーマルシューティングスターで、ムシバーンさんを撃破していたことが印象的でした。
「お菓子の国」のシャイニングドリームverと意識的に同じ構図だっただけに、特に際立つ。
桃園さんも、しっかりとクマさんを倒せるし、美翔さんも時計の力抜きでサーロインさんを浄化できる。
バトル設定的には「再生した彼らは本物ではなく、オリジナルよりも弱い」等が妥当な説明かもしれませんが、プリキュアさんたちの成長だとストーリー的には思いたい。
「オールスターズ」が本当にこれで最後だとしたら、とても悲しい。
だけどいつまでも座りこんではいられない。
プリキュアさんから貰った勇気を胸に、前を向いていこう。
エンディング曲「ありがとうがいっぱい」はじんときました。
最後を締めくくるのに、こんな良い曲はない。
ありがとう、プリキュアさん。そして願わくば、もう一度会えますように。
【追記】
●舞台挨拶(新宿バルト9)
●感想2周目
●舞台挨拶(Tジョイ・大泉)
途中まで、正直なところ拍子抜けしたところがあった。
やってることは派手なのに、そこまで過酷でも異常でもない。
でも途中からそれが演出だと感じ始めた。
「プリキュアぴあ」によれば、「DX3」のテーマは「旅立ち」。
「DX2」の後日談と言ってもいいと思う。
危機に瀕しても、手際良く対処していくプリキュアさんの纏う空気は、「後日談」特有のものがあった。
本当に「最後の大集合」になるかどうかは分からないけれど、確かにそれは納得がいく。
「DX1」「DX2」とはまた違う説得力を持った、非常に素晴らしい映画だと思いました。
■映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」
【新しい娘と新しいプリキュア】
その日、美翔さんらはショッピングモールのファッションショーを眺めに行っていました。
出演者は花咲さん・来海さん・明堂院さん。
美翔さんのガチガチの喉自慢大会とは違い、堂々たる様子です。あと、横でレモネが物凄い顔して睨んでる。何故、私が客席側に…。
そこに空から猫が降ってきた。横から女の子も割り込んで来た。
この一連の出来事に、美翔さんも嘆息一つ。
幾つもの死線を潜り抜けてきた経験が、すぐに事実に見当をつける。
蒼い人:
「まぁこれだけいれば、他にもいるでしょ」
どうせあの娘もプリキュアだ。
適齢期の娘を見たらプリキュアと思え。
諦めきった空気がプリキュア娘に満ち満ちる。
どうせ新しい敵も出てくるんだろう。
みんなで遊びに行ったなら、敵が襲ってくると思え。
【熟練の娘と熟練のプリキュア】
異変はすぐに起こり、かつて彼女達が立ち寄った異世界が融合して出現。
お菓子の国や時計の郷、玩具の国や希望の園等々。
周囲には大量の謎生物も。呆然と佇むパリ市民の姿が泣けます。
今回の敵は、かつて劇場版で戦った偉大なボスキャラ達。
魔女さん:
「久しぶりだねぇ小娘たち」
「いや、プリキュア」
この言葉に、北条さん達は絶句。
何で初対面の人に、あんなに憎々しげに睨まれないといけないのか。
納得いかないまま、ひとまず応戦しようとしたところ、周りにいる娘さん達から声をかけられた。
来海さん:
「じゃあ、なろうか」
「あんたたちもなんでしょ?」
確認するまでもない。
諦めきった空気の中、19人の娘さん達は手際よく変身能力を起動。
あまりに訓練された動きに、殺伐とした何かを感じます。もはや軍隊だ。
パニックに陥る北条さんたちに、花咲さん・桃園さんから同情が飛ぶ。
慌てる気持ちは分かります。でも真にヤバイのはこれからです。
お互い、無事に生き残りましょう。
【繰り返す試練】
敵の目的は、世界をつなぐプリズムフラワー。
その花がなくなると、異世界と人間世界をつなぐことができなくなってしまう。
全ての世界はバラバラになり、闇に沈んでしまうのだとか。
そして敵の黒幕は、数多の敵組織の怨念が集って生まれたブラックホール。
宇宙規模です。地球よりもでかい。
その圧倒的な力でかつてのボス敵の姿を召喚し、自身も宇宙から迫りくる。
北条さん:
「…こんなの、どうしようもないじゃない」
思わず本音が漏れてしまった。
台本にはちゃんと「絶対に諦めない」って書いてあったんです。
でも、思わず本音が漏れてしまった。
しかしながら絶望している暇はない。
魔女の放った水晶玉の効果により、一同はどこか違う異世界に放逐。
悲鳴を上げてふっとぶプリキュアさんたち。21人もいると、「悲鳴を上げてふっとぶ」だけで壮観です。いっぱいいる。
【ピンクチームその1】
黒・花・夢・桃・花・響のピンクチームが飛ばされた先は、砂漠の迷宮+オーブンの世界。
一面砂だらけの中、ムシバーン&サーロインと対峙する。
更には大量にザケンナー連も湧いて出てくる。それはもう、わらわらと。
振り向き際に身構える先輩たちが頼もしいです。
それに引き換え、北条さんは状況についていけず棒立ち状態。
夢原さん:
「とにかくみんなを探さないと!」
そのためには出口を見つけないといけません。
よし、走ろう。
でもどちらに向かって?
北条さん:
「出口がどっちかも分からないのに、走れないよ!!」
何の策もないまま、目先の敵を殴り、そして走る。
当然、体力が持つはずがありません。
ほどなくして、累々と倒れ伏すピンクチームの皆さま。
脳細胞が、足りていない。
【ブルーチームその1】
白・鳥・水・緑・蒼・海・奏のブルーチームは、船の墓場と氷の世界へ。
下は海。足場がありません。
一方、敵の魔女およびフリーズン&フローズンのコンビは、ぷかりぷかりと空の上。
水無月先輩:
「足場が悪くて戦えないわ!」
秋元先輩:
「そうね、足場が悪くて戦えない」
来海さん:
「足場さえあれば…!」
ちらりちらり。
言外の視線が、この場にいる一人に集中する。
ただ一人。足場も何も関係ない、飛翔能力を持つ空中戦の専門家に。
美翔さん:
「そ、空も海も敵がいっぱいね!」
痛いほどに視線を感じながらの、必死の抗弁。
だって仕方ないじゃない!一人で飛んでも落とされるだけじゃない!
そうこうする間にも、敵さんの攻撃は続く。一方的に。
そこで立てられた案。
よく分からないが、魔女の水晶でここに飛ばされたのだから、叩き割れば元の世界に戻れるはず。
知性よりも腕力重視な戦略ですが、細かいことは気にしない。
来海さん:
「ブロッサム!」
蒼い人:
「よし、行けピーチ!」
美翔さん:
「………。。」
あの二人に求めていることを、私に求めないで欲しい。
沈黙が、ブルーチームに流れる。
そういえば、突撃担当がここにはいない。
行動力が、足りていない。
【イエローチームその1】
輝・紅・檸檬・ミルミル・ブッキー・パッション・陽光・月光のイエローチームは、すごろくの世界へ。あと多分パリも混じってる。頑張れ、パリ市民。
ここで頑張らないと後がないレモネ、積極的にサイコロを振ります。
前へ!前へ!
出番は自分の手で掴むしかない。あざとすぎるほどに自己主張する姿が痛々しい…。
サイコロ振って、出た目の分だけ進んで、止まったマスでゲームに参加。
もぐら叩きに、ボーリング。
クリア条件は「100匹叩け」「全ピン倒せ」。
ルミルミさん:
「全部倒せばいいんですね!分かりました!」
陽光さん:
「サンシャインインパクト!!」
ルミルミさん:
「ひぃぃぃ!?」
ルミナスさんの役立たずぶりは、熟練の匠の技を感じる。
【謎生物たちの戦い】
プリキュアが異世界に追放されたその頃。
一人残ったシャドウ様が、鏡を使ってプリズムフラワーの探索を開始。
阻止するべく、謎生物どもが大挙して応戦。これだけ数がいると、それなりに怖い。
死闘の末。
ミラクルライトの効力の支援もあり、無事にシャドウ様の撃退に成功しました。
ちょっとしたリベンジです。かつて鏡の国を征服したシャドウ様を、謎生物だけで倒しきるとは。
パルミエ王国を滅ぼされたココナツも、今ならプリキュア抜きでナイトメアに抗しきれるかもしれない。
奴らもしっかりと成長してやがる。
【別れと旅立ち】
バラバラに編成されたプリキュアさんたちは、従来通りの力を全く発揮できません。
今まで適当に構成されていたように思えても、実はちゃんとバランスを考えられてた。
プリキュアを選抜した謎生物たちの、密かなマネージメント力が今分かる。
だけど居ないことを嘆いてもいられない。
がっくりと座り込んでいても仕方がない。
きっとどこかで、相棒たちも戦ってる。
【ピンクチームその2】
腕力勝負を挑んだ結果、消耗戦に持ち込まれたピンクチーム。
これが体力オンリーの限界か…。
仕方がない。もっと殴ろう。
黒・花・夢・桃・花・響:
「プリキュア!コラボレーション・パンチ!!」
まず殴る。次に殴る。殴ると見せかけて殴る。そして殴る。
空から間断なく降り続けるザケンナーたちの群れを駆けあがり、空に出現した出口を目指して突っ走る。
飛べもしないはずなのに、シューティングスターが空へと撃ち上がり、気合で皆駆けていく。
【ブルーチームその2】
作戦を確認しましょう。魔女の持ってる水晶を破壊する。
次に実行手段を検討しましょう。鳥キュアが空を飛んで、空中にいる魔女を急襲する。
しかしながら美翔さんは断固拒否。だって!無理だもん!
そこで次善策として、敵の自爆を図ることになりました。
幸い相手方にはフリーズン・フローズンがいる。
彼らの最大攻撃を誘発し、上手いこと避けて海を凍らせよう。
雪城先輩:
「かかった…!」
「みんな避けて!」
合図に合わせ、一同は大ジャンプ。
作戦通り、フリーズン・フローズンの攻撃により、海は凍り足場が出来ました。
もっとも大ジャンプしたその着地点が氷結した海面というのは、むしろ危険な気がしてならないですけれど。
そこはなんとかし、一同で協力して魔女を攻撃。
一瞬の隙をつき、南野さんの一撃により、水晶は破壊されました。
なお美翔さんは後方でバリア担当してました。参考までに。
【イエローチームその2】
ルミナスさんは思いました。
一度くらい活躍しておかないと、後でとても怒られる。
早めにノルマを消化しないと、後になるほどハードルが高くなります。
眼前にはトイマジンとサラマンダー男爵。
様々な対決を乗り越えて、すごろくのゴールまで後わずか。
でも彼らの邪魔で、サイコロを振ることができません。
ミルミルさん:
「数秒でいい、動きを止められれば…」
あ、それ私やります。
陽光さんやレモネを押しのけて、ルミルミさんが積極的に挙手。
動き、止められます。数秒でいいんですよね?そこ、確認しましたよ。じゃ、やりますね。
こうしてクマさんと男爵が動けない間に、一同はゴール。
【撃破される障壁】
元の世界に戻ってきた3チーム。
最終決戦とばかりに、以前戦った相手に必殺技を叩きこむ。
黒白:魔女
花鳥:サーロイン
GoGo:ムシバーン
桃:トイマジン
花:男爵
バンクではなく、それぞれ書きおろし。スプラッシュスター結界が新しくてときめいた。
シャドウ様は既に倒されてるので、敵方で残る一組は…。
フリーズン・フローズン:
「………。」
「………。」
「………さて、と」
北条さん、冷や汗。待て。何でよりにもよって、アレなんだ。
抗議の声を上げる間もなく、奴らは技の装填に入る。
仕方がない、やるしかない。
半ばヤケクソ気味に放たれたパッショナートハーモニーは、氷結コンビのタッグ技を撃破。
頑張った。北条さん、とても良く頑張った。
性能は高いんですよ、スイートさんは。ただちょっと、プリキュアとしての自覚に欠けてるだけで。
【最後の変身】
意外とあっさりと敵を倒しきりました。伊達に何度も危機を乗り越えてはいない。
流石に新人さんは、ぜぇぜぇと息を荒らげていますが、先輩たちはどこ吹く風。
さ、ショッピングモールで御飯でも食べましょうか。チョコにしよう、チョコに!
そこにブラックホールが降ってくる。
地球よりも巨大な敵が、直接地球を攻撃してくる。
そして非常にまずいことに。プリキュアさんの変身が解除されてしまった。
ココナツが言うには、プリズムフラワーの力が失われつつあるから、変身能力も消えたとか。
変身を要求する花咲さんに、ココロパフュームが消滅したと嘆くシプコフの姿が物悲しいです。
いくらプリキュアといったところで、変身できなければ、ただの大量にいる小娘様でしかない。
諦めたくはないが、手段がない。
ただただ迫りくるブラックホールを見ていることしかできない。
そんな中、頼りになる男・ナッツが苦渋に満ちた決断を下す。
ナッツさん:
「…方法が一つだけあるナツ」
その言葉に、ココが引きつる。分かっていて黙っていたなココ…。
まぁ無理もない。
最後の手段は、プリズムフラワーの力を全て使いきり、プリキュアシステムを起動すること。
それをやったら、世界をつなぐプリズムフラワーの力は完全消滅。
すなわち、謎生物とプリキュア娘は離れ離れになってしまう。
特に深刻なのはパッションさんとミルミルさん、それにココ・夢原さんやナッツさん。
ちなみにルミナスさんは、即断即決で、人間世界に残る道を選択されました。
それでいいのか光の園。
でもやるしかない。
北条さん:
「立ち止まっていても、仕方がない」
南野さん:
「私達は離れていても、ずっと一緒」
だから前に進もう。
謎生物がいなくなっても。プリキュアになれなくなっても。たとえもう二度と会えなくても。
立ちあがって前に進もう。どこか遠くで、あの子らも頑張ってるのだと信じて。
今生の別れを済ませた後、プリキュアシステムが最後の起動。
世界中のミラクルライトの力も借りて、枯れ切った燃料タンクに掻き集めたパワーを注ぎ込む。
壊れる直前の機械に特有の異音を響かせて、プリキュアさんが立ちあがる。前回に続き、レインボー兵装を纏って。
「光り輝く絆とともに!」
「精霊の光よ!命の輝きよ!」
「5つの光に勇気を乗せて…」
「邪悪な力を包み込む!」
「プリキュア・ラブサンシャ…」
「花よ咲き誇れ!」
「駆けめぐれ、トーンのリング!」
強力なエネルギーの奔流を先頭に、突撃していくオーケストラさんや巨大バラ。一斉砲火としか言いようがない。
呼応するように、地球上のミラクルライトも一斉に火を吹く。
プリキュアさんが打ち放つというより、プリキュアさんという砲台を使って地球が打ちこんでる形相。
こうしてブラックホールさんは消滅しました。そして、プリズムフラワーも。
【出会い・成長・旅立ち】
エンディング。
それは普通の女の子だったあの頃。
空から突然、謎の生き物が降ってきた。頭や顔面に激突しながら。
あっという間に無理ゲーに巻き込まれ、何度も生死の境をさまよった。
気がつけば、殴ればそれで解決するのでは?等、思考まで毒され始めてる気がする。
でも、今では以前に戻るなんて考えられない。
「プリキュア」
この8年で色々なことがあった。色々なことで影響を受けた。
もうプリキュアにはなれない。謎生物もいない。あの子たちにも、もう会えない。
とても悲しい。だけど、最後はちゃんとお別れしよう。
「ありがとう」
【後日談】
シプコフ以下、こころの大樹の功績により、プリズムフラワーは再生されました。
帰国不能になったイース様を取り戻すべく、ラビリンス国民も奮闘したんだろうな。
素知らぬ顔して亡命したルミナスさんを鹵獲するために、光の園も総力をあげたんだと思う。クイーンめ…。
どうにか国交は回復して、そして新しいステージへ。
(左画像) 小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆)虹色の花 (右画像) キラキラkawaii!プリキュア大集合♪~いのちの花~/ありがとうがいっぱい(DVD付) |
【オープニング】
CG…ですよね?あまりに自然に動いていて、一瞬気がつかなかった。
物凄いレベルになったものだ。
そして各シリーズごとにポーズを決めるところは、相も変わらずテンションが上がる。
【ミラクルライト】
プリズムフラワーは世界をつなぐ花にして、プリキュアさんの変身の源。
それと同じ効果を持つミラクルライト。
お子様がライトを振ると、こちらの世界とあちらの世界が繋がり、プリキュアさんが変身する。
単なる応援型企画にとどまらず、今回もテーマときっちり合わせてきた演出に涙。
お子様の願いを受け、プリキュアさんが最後の変身をする。
みんな、ありがとう。
【お土産】
パンフレット、クリアファイル、マグカップ、ティッシュ+前売り券に付属のコップ。
ティッシュはちょっと新しい。
花粉のこの時期に使って便利なアイテム。
【パンフレットより】
パインさんのインタビューが秀逸です。
腹を、つかむ。
あざとい返答です。やっぱりブッキーさんは怖い。
【パンフレットよりその2】
クイズの難易度が密かに高い。
花咲さん:
「下のプリキュアから、私よりお姉さんのプリキュアを(全て)選んでくださいね」
・キュアベリー
・キュアムーンライト
・キュアミント
・キュアホワイト
・キュアメロディ
頭ではすぐに分かる。
学年のデータなんて思いだすまでもない。
しかしこの違和感は何だ。
【パンフレットよりその3】
『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』
問:「お花と歌、どっちが好き?」
答:「お花」
診断結果:
「お花が好きなあなたはブロッサムタイプ!」
「ブロッサムは植物学者が夢で、学校で園芸部もはいってるんだ」
「お料理は上手じゃないけど作れるよ」
花咲さんの家庭スキルの謎が解けました。
「上手じゃない」が公式のようです。
「でも作れるよ」の一語は、花咲さんの必死の抗議で盛り込まれたんでしょう。
【パンフレットよりその4】
『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』
問:「お料理は上手?」
答:「はい」
診断結果:
「髪が長くてお料理が上手な女の子はこのタイプ!」
「リズムはお菓子作りの腕がプロ並み!」
「ホワイトはお母さんみたいにお料理が上手で、イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ」
イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが…
「プロ並み」「お母さんみたいに」と並べられて、「オムレツ」オンリーか…。
【Tジョイ大泉】
予定していた舞台挨拶が中止になったため、いつものように大泉学園で見てきました。
館内ではプリキュア展が開催中。
キュアドール勢ぞろいやキャラクター対比表、そして青山さんの特製イラストも見られます。
…レモネは意外とでかい。
【東映ミュージアム】
せっかく大泉に来たので、いつものように寄らせてもらいました。
節電中だというのに、歓待してくださった職員さんにありがとう。
何度来ても味のある楽しいところです。生活感とスペシャル感が絶妙。
【感想】
「旅立ち」のテーマが色んな意味でそこかしこに。
いつも一緒のパートナーと別れての単独戦闘。
いつも一緒の謎生物との永遠のお別れ。
そして「プリキュア」オールスターズの終わり。
でも立ち止まってはいられない。例え番組が終わっても、どこかで皆頑張ってる。
大きな節目となる、非常に意味のある映画でした。
もう「プリキュア」に会えなくても、それでも前に進んで行こう。
冒頭に書いたように、率直なところ、最初は少し肩すかし感があった。
理由は先輩方があまりにも手際よく対処し、全体から「DX2」の後日談の空気がしていたからだと思う。
これは悪い意味でじゃない。
むしろ、こういう空気を出せるまでに続き、積み重ねたものがある証拠であって、とても良い。
現行のアニメでは「プリキュア」にしかできない、かなり独特の空気だったように思う。
もはや映画のボスクラスであっても、ほとんど動じることなく倒しきる。
夢原さんがノーマルシューティングスターで、ムシバーンさんを撃破していたことが印象的でした。
「お菓子の国」のシャイニングドリームverと意識的に同じ構図だっただけに、特に際立つ。
桃園さんも、しっかりとクマさんを倒せるし、美翔さんも時計の力抜きでサーロインさんを浄化できる。
バトル設定的には「再生した彼らは本物ではなく、オリジナルよりも弱い」等が妥当な説明かもしれませんが、プリキュアさんたちの成長だとストーリー的には思いたい。
「オールスターズ」が本当にこれで最後だとしたら、とても悲しい。
だけどいつまでも座りこんではいられない。
プリキュアさんから貰った勇気を胸に、前を向いていこう。
エンディング曲「ありがとうがいっぱい」はじんときました。
最後を締めくくるのに、こんな良い曲はない。
ありがとう、プリキュアさん。そして願わくば、もう一度会えますように。
【追記】
●舞台挨拶(新宿バルト9)
●感想2周目
●舞台挨拶(Tジョイ・大泉)
今まで希望の象徴だったミラクルライトが「別れ」の象徴としても使われましたね。
別れが待っている。それでも前へ進む。だからライトを降る。そんな女児様。自分だったら振れるだろうか。
>こうしてブラックホールさんは消滅しました。そして、プリズムフラワーも。
ありきたりといえばそうなんですけど、
むかーし習ったホーキング放射の話を思い出しました。
(空間そのもののエネルギーになって、ブラックホールが蒸発する)
今はちょっと理論が変わっているそうですけど。
いつ頃まで開催ですかね?
映画
ドリームさんの、DX1・DX2、そして今回のDX3。
1番輝いてたような気がしますね。
変身前はアレだけど、変身後は頼もしい!の一言。
編集されたシーン
どうだったのか気になる。
BD化待ちですかね。
最大限、魅せられるように作られていて、
その苦労を想像すると、監督には感謝です。
「前に進もう」というテーマは、
悪く言えば「ありきたり」かもしれませんが、
良く言えば「普遍的」で、今の世情にも違和感なく
当てはまり、非常に心に響きました。
色々思うところはありましたが、一番心に残ったのはそこですね。
私が観たのは新宿でしたので、
東映アニメ様には寄れませんでしたが、
地下道に貼ってあるオールスターズポスターは
現認してきました。結構、人が集まってます。
ちなみに「トーンのリング」で合っているようです。
つばさ文庫版も読みましたが、そのように表記されていました。
微妙に映画と細部が異なり、楽しめました。
ブラックホールとのラストバトルは、
むしろ小説版の演出の方が良かったかもしれません。
(良い意味で、細かい所にヒドイことが書いてある…)
サーロイン相手は、ツインストリームで良かったんじゃないかと思ったり
初代もマーブルスクリューだったじゃないですか
これじゃあSS組の技が少ないみたいでちとセツナイ
ブライティブルームとウィンディイーグレットだったので、
「精霊の光よ!命の輝きよ!」
「希望へ導け!全ての心!」
「プリキュア!スパイラルハート・・・スプラッシュスター!!」
を期待してたんですが
何度も笑いました。
正直、もっと観たいと感じました。
でも、私達も前に進まないといけないなと、
思います。
……まあ、秋にはまた映画館に向かうと、
思いますけどね(苦笑)