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ハピネスチャージプリキュア! 第26話「迷子のふたり!ひめと誠司の大冒険!」

2014年07月28日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアビート】



猫:
 「キュアビートよ」
 「プリキュア10周年、ありがとうっ」
 「この勢いは、止められないわ!」(ぎょぃーーーん!)

髪ギター!髪ギター!ぎょぃーーーーん!!
やっぱりビートさんはサービス精神を分かってる猫!
超格好いい!

そしてビートさんと言えば何といってもラブギターロッド!
当時のCM(リンク先:YouTube)は大好評で、BGMがサントラCDにボーナストラックとして収録されたほど。
「屋外(風のセット?)で、大人も含めた大勢の人たちと踊り狂う」という爽快感は、他のCMと一線を画しています。劇中のアイテムイメージとも合致。
プリキュアCMの中でも最高峰じゃなかろうか。

出演されてるのは椎名るかさん。
当時の彼女のブログによれば、イベントにラブギターを持参するファンの方が多数いたとか。

私も実際に遊んでみましたが、これ本当に楽しいです。(当時の感想。蛇足ですが、記事中では「買った」と書いてますが、実のところ貰い物です。CMをべた褒めしていたところ、今の妻がプレゼントしてくれた。感謝)

「スイート」さんの序盤は、とにもかくにも不安になる展開ばかり。
喧嘩ばかりするヒロイン。
「マイナーだからといって悪ではない」はずだから和解しそうなのに、どう見ても悪そのもののマイナー。
かといってメイジャーも腹に黒いものを抱えていそうだし。
幸せアイテムはネガトーンと化し、誰が黒ミューズの正体なのかも分からない。

そんな暗澹とする空気を吹き飛ばす魂の調べ!
何が真実かなど知ったことか!まず、己のビートを掻き鳴らせ!ぎょぃぃぃぃぃん!!
実に爽快で素敵です。「なりたいプリキュアは?」と聞かれたら、即答で「キュアビート」と答えるくらいに好き。

■ハピネスチャージプリキュア! 第26話「迷子のふたり!ひめと誠司の大冒険!」

うだるような夏のある日。
姫さんと誠司くんは、田舎道を黙々と二人で歩いていました。
どうしてこんなことになったんだろう。問いかけるも、答えるのは蝉の声ばかり。

時を遡ることしばし。
無事に合宿を終えた一行は、電車に乗って帰宅途中。
小さい駅で停車中に、ジュースを欲した姫さんと共にホームに降りたのが運のつきでした。
「これ飲みたい」「はいはい」「当たりがでた!」「はいはい」「また当たった」「はいはい」以下ループ。
こうして発車時刻を過ぎ、電車は去っていきました。
次の電車は5時間後。なんてことでしょう。

常識的に考えて、こんなにあたりが連発するわけがありません。おそらく人が来ないことに自棄になって激甘設定だったんでしょう。
常識的に考えて、ホームに人がいるのに発車するとは思えません。おそらく運転手が気を利かせたんでしょう。ひと夏のロマンスをお楽しみ。

巧妙な罠により、姫さんと誠司くんは孤立。
でも大丈夫。現代っ娘にはプリキュア変身アイテムがあるのです。
うん、電車に置き忘れた。
でも大丈夫。現代っ子には携帯電話があるのです。
うん、電車に置き忘れた。なんてことでしょう。なんてことでしょう。

もはや「姫さんが誠司くんと二人きりになるために仕込んだ罠では」と疑いたくなる状況。
健全なる男子中学生なら即座に飛びつくところですね。
しかも先日、姫さんの人魚コスプレとか見てるんですよ!絶対、気になってるはずですよね!大人の階段駆け上がるか誠司くん!

誠司くん:
 「時刻表を見てるんだよ…。5時間後か」
 「公衆電話を探しに行く」
 「大使館に連絡すれば神様が迎えに来てくれるだろうし」

え、ああ。うん。
正しく正解の道を歩んでいますね。
淡々と。それはもう淡々と。

ここまで来ると姫さんの魅力に疑問符が湧きます。
そこで姫さん、今度は転倒して足を挫いてみました。わざとじゃないとしたら、逆に女子力が迸っています。
さあこれで、おんぶだ!いくら誠司くんでも意識せざるを得まい!



姫さん:
 「めぐみにはこのことを黙っててあげる」
 「あんたの大好きなめぐみが誤解したら困るでしょ?」
誠司くん:
 「馬鹿言ってんなよ!」

更にはダメ押しの恋バナ振ってみた。下衆の権化。
さすがの誠司くんもこれはスルー出来なかったか、赤面してもごりもごり。
これで「実はヒメルダが好きなので黙っていた」だったら非常に熱いですが、まぁ違うでしょうね。
汗まみれでおんぶされるお姫様から、耳元で「ねぇ誰が好き?」(意訳)と囁かれてるのに、なんという強靭な精神力でしょうか。
まぁ姫さんだしな。同じことを大森さんや氷川さんがやってたら、破壊力も違ったろうに。

そこにホッシーワさんが来襲。いつものようにサイアークとチョイアークを引き連れて。
さりげなく描写されていますが、たまたま姫さんらが通りかかったから良いものの、そうでなかったらサイアーク化した人はどうなっていたのやら。
今年の敵さんは、プリキュアと関係なく民間人を襲うので、助からなかった人も当たり前に多数いそう。

もちろんのこと姫さんは応戦体制を取りますが、あいや残念、変身玩具を忘れてきた。
ならば仕方ないと誠司くん。呼吸ひとつし、びしりと身構える。
勝ち目などない。こちらは生身の男一人。多勢に無勢で、個々の戦闘力の差も比較にならず。

それでも誠司くんは大奮闘。その姿に姫さんも心が高鳴ります。惚れるのも無理はない。
でも悲しいかな、力の差はどうにもならず、ついに組み伏せられてしまいます。
そこに天空から爆陣が舞い降りた。



愛乃さん:
 「あんたたち!」
 「姫と誠司たちに、何してるの!!」

本気でブチ切れておられる。

この凛々しいお姿に、誠司くんも嬉しそう。
死力を尽くしてもどうにもならない時に、幼馴染がコスプレして助けにくるとか。
これは惚れても無理はない。

…とは言ったものの。

誠司くんが愛乃さんに抱く感情は、兄妹に近いような気がするのです。
彼が異常に優秀なのは、あちこちに首を突っ込む愛乃さんをフォローし続けたからでしょうから、その彼女が勇ましく戦う姿には「ああ立派になりやがって」と感動の方が強いんじゃないかしら。
あ、でも愛らしいコスプレ姿で戦う様子を見て、今まで妹や娘と思っていた子に異性を感じるとか、あってもおかしくないか。

個人的には「誠司くんの本命は別にいて、やがてその子と恋仲に。そして、いちゃつく様子を見て発狂する愛乃さん」な展開が見たいので、とりあえず姫さん頑張れ。
「手のかかる妹」どころか「手のかかる小動物」くらいにしか思われてない気がするけど、とにかく頑張れ。


(左画像)キュアビート単品!スイートプリキュア♪DXガールズフィギュア~キュアビート登場編~

(右画像)データカードダス プリキュア Part8 09/60 【ノーマル】 キュアビート&キュアパッション

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


行方不明の二人を、愛乃さんらは変身して探索していましたが。
愛乃さんらの視点では、突然ふたりがいなくなっていますので、幻影帝国の攻撃の可能性を疑うんですよね。
即座に変身したのは危機管理が行き届いていると思う。実態は、謎ジュースによる遭難ですけれど。



氷川さん:
 「事情は後で聞くわ」

殴られたんだろうな、事情を話した後で。

【今週の10周年】

現れたるサイアーク。戦闘準備として取り出したるは…



自慢のリーゼントに、櫛。

ビートさんの髪ギターリスペクトでしょうか。
櫛で梳くところまではともかく、わざわざ櫛を折るほど強調していますし。

あと誠司くんと愛乃さんの幼馴染ペアに食い込む内に感化される様子が、北条・南野ラインに対するビートさん的かなと。

【来週のプリキュアさん】

おやすみです。無常。



予告のカットを見て「なんで岡田がいるの?」と素で悩み、「あ、ドキドキとのコラボか」と納得した後、「神か(唾棄)」と思い至りました。
凄いですね、ジョー岡田。髪の毛の色も全く違うのに、この浸食力。なんだかんだでプリキュア史に残る「できる男」ですし。
それに引き換え、あの青い生き物は…。

【今週の姫】

あれだけお膳立てされてるのに、いまいち甘い雰囲気を作り出せない姫さん。
たとえば同じ状況を、他のプリキュアさんで連想してみよう。

青木さん(足を挫いておんぶされながら):
 「誠司さんの好きな人は、みゆきさんなんですよね…」
誠司くん:
 「えっ!?いや、それは!」
青木さん:
 「全部、知ってるんですよ…」
誠司くん:
 「……。」
青木さん:
 「ふふっ。黙っておいてあげますね」(寂しげに微笑み)

どう考えても、誠司くんの本命は青木さんですよね、これ。
むしろこの状況で星空さん選んだら、袋叩きにされますよね。

類似例として、背負ってるのが来海さんでも水無月先輩でもmktnでも、やっぱりロマンスレベルが違います。
それなのに、あの姫は…!確かにロマンス過ぎても朝から放送できなくなりますけれど!
姫さんの絶妙なポテンシャル故に成立した回だった…。

【蛇足】

記事冒頭に書いたラブギターロッドですが、入手したのはちょうど3年前。
まだたったの3年しかたってないのかと、ちょっと驚愕しました。
随分と色々なことがあった気がしてたのに。

「歳を取ると年月が過ぎるのを早く感じる」と言われますが、こうして改めて振り返ってみると、決してそんなことはないなと思う。
早いと感じるのは、単に振り返る機会がなくて、忘れていってしまってるだけじゃないかしら。
プリキュアさんから貰った幸運の一つは、こうやって当時を思い出せることだなぁ。

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