■(第38話)ひろがるスカイ!プリキュア「大空を救え!浮き島のひみつ」感想
未知の危機に対し、咄嗟に変身ではなく構えを取ったのは長年の鍛錬の賜物か。
変身後もこの構えを多用してたりするんだろうか。今更ながらに意識して見てみよう。
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第38話より)
終始不可解すぎて、さすがに私が何かを勘違いしていると思いたいので、とりあえず書き連ねてみる。
●少年の夢その1
ツバサくんの夢は「空を飛ぶこと」。原点は、自分を助けるために飛んだ父親の姿。
そこから「子を守ることが夢の根底だ」となり、エルちゃんのナイトを自称するようになった。
彼の夢の主眼は「子を守る」なので、プリキュアに変身して飛んだことは妥協ではないし、自力飛行に拘らなくてもおかしくはない。
さて今回、飛べない竜族が出てきますが、殊更にツバサくんが反応する描写はなし。
しかも竜族の面々は、知恵と工夫での飛行に失敗した後、自力飛行を果たします。
何故にこんな経緯をわざわざ入れたんだろう…?
●竜族の夢
竜族の皆様は、スカイランドに戻りたいといった欲求は口にしていません。
あの島が地獄の様相ならともかく、スキアヘッドを撃退した後は移住する動機がないように思う。
ツタが一体化したとかおっしゃっていたけど、通例であれば浄化したら元通りになりますし。
ハレバレジュエルはメンテナンスが必要なので、島に残る動機は大いにある。
島への飛行が困難なのは敵の仕業とかではなく、ただの自然現象ですから、今後は相当苦労するはず。
ツバサくんにより航路が確立された…のかもしれませんが、現地に住まう鳥たちが断念していた難所がそんなに簡単に攻略されていいんだろうか…。
また、簡単に行き来できるようになったのなら、スカイランド人が訪問すればよいのでは。伝説の地なんだから需要はあるだろうし。
「周りから怖い生き物だと恐れられた」を、「飛べない鳥だと笑われた」自分に重ねたにしても、プニバードのままではツバサくんは飛べておらず、笑われたのも事実です。ソラさんたちが笑っていないので、「受け入れる人もいる」を実感として語ってもおかしくないのかもしれませんが、それならもうちょっと描写があっても良いのでは…。
●少年の夢その2
ツバサくんが賢者になられた。何故にそんなややこしいことを…?
彼は「空を飛ぶ」「ナイト」と夢がブレているように見えてしまっています。
先ほど書いたように、この二つは繋がっているのでおかしくはないのですが、分かりにくいのも確かです。
そこに更に賢者が加わった。
空を飛ぶために勉強したことが別の形で実ったのだ…と言えなくもないのですが、ヨヨさんが補足している通り最も評価されているのは「竜族を連れてきたこと」です。航路を切り開いたことでも、葉っぱ飛行のアイデア等々でもない。直接には知識が絡んでいない。そもそもツバサくんの知識は飛行関連が中心で、広範に何でも知ってる博学キャラでもない。
飛べない種族として気持ちを理解した、といった理由づけも出来なくはないものの、そこは劇中でたいして触れていません。同じ境遇なことが理解の理由なら、勉学による知識とは遠ざかり「賢者」とは違う性質な気がする。
あまりに唐突すぎて、何かヨヨさんからの「ナイトは諦めろ」的な意図があったんじゃないかと勘繰りたくなる。
●その他
マジェスティを放置して竜族を助けるのに躍起になるのは、絵として奇妙に見える。
到達困難な島だったはずなのに、スキアヘッドはあっさりやってきてしまった。
ずっと飛べなかった初心者の竜族が、極めて危険な空域をさっくりと突破できた。
これらは「そういうものだ」「細かな部分はカットしただけ」と言われてしまえばそれまでなので、上述の疑問点と比べれば些細なのですが、話の運び方としてどうなんだろう。
まぁ勝手に深読みするのなら、竜族を男子プリキュアに引っ掛けて、「男子でもプリキュアになれる。批判する人もいるが受け入れてくれる人もいる」的なことをやりたかったのかな。
そんなつまんないことを疑いたくなるほど、よく分からない回だったように思う。
これがツバサ君の総決算回だったなら、制作サイドで彼の扱いが定まっていなかっただけかもしれない…。
未知の危機に対し、咄嗟に変身ではなく構えを取ったのは長年の鍛錬の賜物か。
変身後もこの構えを多用してたりするんだろうか。今更ながらに意識して見てみよう。
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第38話より)
終始不可解すぎて、さすがに私が何かを勘違いしていると思いたいので、とりあえず書き連ねてみる。
●少年の夢その1
ツバサくんの夢は「空を飛ぶこと」。原点は、自分を助けるために飛んだ父親の姿。
そこから「子を守ることが夢の根底だ」となり、エルちゃんのナイトを自称するようになった。
彼の夢の主眼は「子を守る」なので、プリキュアに変身して飛んだことは妥協ではないし、自力飛行に拘らなくてもおかしくはない。
さて今回、飛べない竜族が出てきますが、殊更にツバサくんが反応する描写はなし。
しかも竜族の面々は、知恵と工夫での飛行に失敗した後、自力飛行を果たします。
何故にこんな経緯をわざわざ入れたんだろう…?
●竜族の夢
竜族の皆様は、スカイランドに戻りたいといった欲求は口にしていません。
あの島が地獄の様相ならともかく、スキアヘッドを撃退した後は移住する動機がないように思う。
ツタが一体化したとかおっしゃっていたけど、通例であれば浄化したら元通りになりますし。
ハレバレジュエルはメンテナンスが必要なので、島に残る動機は大いにある。
島への飛行が困難なのは敵の仕業とかではなく、ただの自然現象ですから、今後は相当苦労するはず。
ツバサくんにより航路が確立された…のかもしれませんが、現地に住まう鳥たちが断念していた難所がそんなに簡単に攻略されていいんだろうか…。
また、簡単に行き来できるようになったのなら、スカイランド人が訪問すればよいのでは。伝説の地なんだから需要はあるだろうし。
「周りから怖い生き物だと恐れられた」を、「飛べない鳥だと笑われた」自分に重ねたにしても、プニバードのままではツバサくんは飛べておらず、笑われたのも事実です。ソラさんたちが笑っていないので、「受け入れる人もいる」を実感として語ってもおかしくないのかもしれませんが、それならもうちょっと描写があっても良いのでは…。
●少年の夢その2
ツバサくんが賢者になられた。何故にそんなややこしいことを…?
彼は「空を飛ぶ」「ナイト」と夢がブレているように見えてしまっています。
先ほど書いたように、この二つは繋がっているのでおかしくはないのですが、分かりにくいのも確かです。
そこに更に賢者が加わった。
空を飛ぶために勉強したことが別の形で実ったのだ…と言えなくもないのですが、ヨヨさんが補足している通り最も評価されているのは「竜族を連れてきたこと」です。航路を切り開いたことでも、葉っぱ飛行のアイデア等々でもない。直接には知識が絡んでいない。そもそもツバサくんの知識は飛行関連が中心で、広範に何でも知ってる博学キャラでもない。
飛べない種族として気持ちを理解した、といった理由づけも出来なくはないものの、そこは劇中でたいして触れていません。同じ境遇なことが理解の理由なら、勉学による知識とは遠ざかり「賢者」とは違う性質な気がする。
あまりに唐突すぎて、何かヨヨさんからの「ナイトは諦めろ」的な意図があったんじゃないかと勘繰りたくなる。
●その他
マジェスティを放置して竜族を助けるのに躍起になるのは、絵として奇妙に見える。
到達困難な島だったはずなのに、スキアヘッドはあっさりやってきてしまった。
ずっと飛べなかった初心者の竜族が、極めて危険な空域をさっくりと突破できた。
これらは「そういうものだ」「細かな部分はカットしただけ」と言われてしまえばそれまでなので、上述の疑問点と比べれば些細なのですが、話の運び方としてどうなんだろう。
まぁ勝手に深読みするのなら、竜族を男子プリキュアに引っ掛けて、「男子でもプリキュアになれる。批判する人もいるが受け入れてくれる人もいる」的なことをやりたかったのかな。
そんなつまんないことを疑いたくなるほど、よく分からない回だったように思う。
これがツバサ君の総決算回だったなら、制作サイドで彼の扱いが定まっていなかっただけかもしれない…。