穴にハマったアリスたち

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工藤真由さんを振り返る5:「人生☆レボリューション」

2017年04月06日 | 工藤真由さん
【人生☆レボリューション】

ソロデビューアルバム「My way」の2曲目。
発表当時、「☆」「レボリューション」という単語から、プリキュアさんの宿敵を連想した覚えが…。

対観客を意識したライブ用のお唄。
その役目をきっちりと果たし、数多の戦場で頼れるサブウェポンとして大活躍されてました。
お子様向けの店内ステージでも、大人しかいないステージでも、プリキュアソングの隙をがっちりと。

特に印象的だったのは、2013年の「A.RAISE」

お笑いやファッションショーなどが行われるイベントでのライブだったのですが、そんな客層ですので、基本的にみんな歌なんて聞いてない。
会場の3/4はスマホいじりながらタバコ吸ったり、隣の人と談笑しながら酒飲んでる。
当然プリキュアなんて興味なし。アニメを見ている層ですらなく、子供客もいない。私の記憶の範囲では、これ以上のアウェイはない。

そんな中での「人生☆レボリューション」。「観客を意識したライブ用の歌」であるが故に、観客が乗ってこなかったら痛々しいことになる。だからこの客層相手には唄わないだろうと思っていたので、まさに衝撃。
もっと『楽な』選曲もあったでしょうに(例えばバラード系とかカバーとか)、くどまゆさんが挑みかかった…!

いつものように振り付け指導を行い、そしてお唄開始。
格好良かった。本当に。
がっちりと会場の空気を作り、結果、明らかに興味なさそうだったお客さんまで「人生☆レボリューション」してくれてた。
当時の光景は目に焼き付いてます。「まぁ普通にプリキュアとか見ないよね」な感じのお姉さんが、スマホいじりながらタバコ吸いつつ、「人生☆レボリューション」の振り付けやってたんですよ!
「イベントの思い出ランキング」作ったら、私の中でかなり上位に入ります。意味不明のくどまゆパワーに感動した瞬間でした。

あと、振り付け指導のたびに思い出す事。
毎回丁寧に教えてくれるのですが、曲開始と同時にいきなりなんですよね。
初めての指導、初めてのお唄の際に、「いきなりかよ」とどよめいたのが懐かしい。
(アニメイトイベントだったと思うのだけど、感想記事に記述がなかったので不明。同じ時に歌詞当てクイズもあった気がする。確か「化石ライク」を当てる。ファンイベントの時だったかしら。記憶が曖昧だ)
振り付けと言えば、お唄のラストで、くどまゆさんが掴んで締めるところも好き。

 『あきらめない。乗り切れない』
 『がんばるぞ。それでもね…』
 『あのね、そのね、ダメかもね、なんて…』
 『大丈夫 やればできる!』
 『なんて根拠はいつもないけれど』
 『大丈夫!あえて言うの!』

歌詞の言葉選びが面白くて好き。
「開き直りアテンション」とか、微妙に意味が分からない。「開き直り注意」?それとも「a tension」なんだろうか。
「ちょうだい」「ちょうだい」の後の「ショウタイム」も語感がとても良い。

そしてそんな楽しい歌詞&ライブ用の盛り上げ要員なのに、内容自体は切羽詰まってる。
勝算も根拠もない。だけど言う、「大丈夫」と。何もやらないよりはマシなはず!

しかも誰かを「励ます」お唄ではなく、落ち込んでるのはくどまゆ本人なんですよね。
(「笑ってちょうだい」「叶えてちょうだい」は、文章だけだと「客に笑って欲しい」「聞き手に叶えて欲しい」とも読める。だけど、この部分はコールパート。ある意味、ライブだとニュアンスが変わるお唄ともいえるのかもしれない)
「聴かせてちょーだい!」の声に応えて、「あり得ない夢を見せて」くれたことに改めて感謝。
よく「ちょうだいと言われても、あげられるものは歌だけ」とおっしゃってたのも懐かしいです。

…こうして聞き返すと、くどまゆ魂は一貫してブレてないなぁ。多分そんなところも、くどまゆさんを好きな理由なんだと思う。
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工藤真由さんを振り返る4:「My sweet days」

2017年04月03日 | 工藤真由さん
【My sweet days】

ソロデビューアルバム「My way」の1曲目。
今にして思うと随分と初々しいお唄。プリキュア歌手から一皮むけて、新しい道を進む決意が伝わってきます。

 『時には悲しみに 立ち止まる日もあるけれど』
 『でも前を向いたなら 心はもう明日に向かってる』
 『どんな日が私を待っているのかな』
 『簡単じゃないけれど 自分らしく輝くよもっともっと』
 『大胆に夢をみて 傷ついたって恋をして』
 『沢山のドキドキとトキメキと希望で』
 『埋まっていくよ ダイアリー』

当時のイベントを振り返ってみても、とても清々しくて透き通った思いが沸いてくる。
アニメイトイベントとか、石丸電気とか。
自分でいうのもなんですが、当時の感想記事読んでるとやたら楽しそうですよ。何そのイベント、私も行きたい。

確かアニメイトのイベントでは、「『紙飛行機』の歌詞で、飛ばすアクションをせよ」とレクチャーがあった。
往年のファンは今でもその教えを守り、ライブで密かにやってます。

振り付けでいえば「笑うことで今 感謝を」で毎回お辞儀をされていたのも印象的。
そんなに派手なお唄でもないのだけど、こうして改めて聴くと、本当に爽やかに色々と思い出すなぁ…。

当時のイベントででくどまゆさんはおっしゃった。「自分の強みは、子供が応援してくれること」「子供が見に来られるようなライブにしたい」。
その言葉は実際に守られ、「プリキュア歌手」の看板が外れた後も、お子様が見に来ていました。
うちの子も、1回だけ見に行けたよ!物凄い勢いで踊ってたし、翌日も「マタ イキタイ」と言ってました。ありがとう、くどまゆさん!

あれから10年弱。夢の道を歩んだその後、ある意味で対になる「Go My Way」が発表され、まもなくご卒業。
強いて言えば、「夢に向かう歌」「夢の区切りの歌」の間の「まさに今、夢に囲まれている歌」がタイミング的になかったのだけは残念。(「永遠のともだち」がそこに当たるのだと思う)
そんなことを思うくらい、「あの若かった時」を思い出すお唄。あれから色んなことがあって、今この時を迎えるなぁ…。
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工藤真由さんを振り返る3:「Tomorrow song ~あしたのうた~」

2017年04月02日 | 工藤真由さん
【Tomorrow song ~あしたのうた~】

ハートキャッチさんの後期ED。

数多のイベントで切り札として使われてきた曲…と勝手に思ってる。
このお唄の肝は「手拍子で盛り上がれる」こと。

他のプリキュアソングと違い、最初から手拍子がばっちり入っており、やっててとても楽しい。しかも変に難しくない。1コーラス聴けば、初見でもどうにかなる。
これ、「コアなファン以外の人」が盛り上がるのに、とても大事。

最初に実感したのは確か大学の学園祭イベント
お子様はもちろん大喜び。でも子供の付き添いで来てるだけの大人や、「とりあえず会場があったので休憩してるだけ」な人にとっては、単なるバックミュージックでしかない。
普通にステージに背を向けて、普通に別のことやってる。そんなある種のアウェイ。
逆に、それなりに熱心に見てる人も、盛り上がりたくても声を出すのはハードルが高いし、そもそも良く分からない。
もちろん私らも、狂乱してコールをあげたりはできません。というか、やるべきではないと思う。

そんな環境で。このお唄は実に強い。だって手拍子だけでいけるんだもの!
得てして見ているだけになりがちな他のEDダンス曲群と違い、くどまゆさんを中心に熱い団結があります。
原曲からして「女性スタッフ有志によるバックコーラス」ですよ。「みんなで盛り上がる」けど「一緒に踊る」とは一線を画す、この高揚感…!

劇場版仕様の花咲さんの微妙なノリも好きです。えんじょいはーと!当時は一際「嗚呼、花咲さん達と一緒にお仕事頑張ってらっしゃるな」感があったなぁ…。
(例えばこれ。ブロ子やマリンさんと一緒にインタビュー受けるくどまゆの図)

歌詞。

 『本当の努力賞は 自分を信じた想い』
 『へこんだ日に 君がそっとくれた勇気 嬉しかった…!』
 『歩こう 雨が止んだら』
 『前向きに かかと鳴ならしていこう』
 『空に虹を描いて』
 『みんな寄り添い合って』

誰かを励ます1番につづき、2番は自分が立ち上がる歌。
あるいは1番で励まされた人の視点による、2番の歌詞。

「ハートキャッチ」さんといえば「他人の事情は分からない」。
オリヴィエと男爵の過去を、花咲さんたちは全く知らない(回想の形でしか流れておらず、言葉に出していない)。
逆にオリヴィエから見れば、花咲さんらが何でパリにいるのかも分からんし、何があって今の彼女らがあるのかも、本当のところは分からない。
が、あの短い一時で「何かがあって、今の彼女らがある」ことは分かる。

同じことはパリ市民にも言える。
街角で泣いてた花咲さんの事情なんて彼らには分からない。突如現れたデカいトカゲと、もっとデカい女の事情なんて分かるわけがない。分かる奴がいたら少しおかしい。
それでも「何かがあって、今そこにいる」し「何かを困ってる」ことは分かる。だから助ける。それは直接的な解決策ではないのだけど、まさに「そっとくれた勇気」。

ハートキャッチさんのテーマをびしばしと感じるし、その雰囲気と「手拍子」がとても合ってる。
くどまゆと同じダンスを踊ったり、激しくコールしたりするのと比べれば、実にささやかな「手拍子」。でもそれがこの曲らしい。
隣りで手拍子してるあの子連れの親父さんの事情なんて分からん。でも何かがあってここに至ってるんだろう。
くどまゆを崇めつつ、主役はくどまゆなのに、他のダンスソング以上に連帯感がある、実に素敵な曲だと思う。
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