5日(土)は「農村歌舞伎舞台」に狂言入門を観に行きました。和泉流狂言師「野村太一郎」さんによる狂言独特の歩き方・笑い方・泣き方・キノコなどの所作の説明と実演がありました。午前の部では子ども達による体験もあったそうです。
また、舞台の後ろにある板は「鏡板」と言い、松の絵が描かれています。この松は舞台正面の先の方に在るとされている「影向(ようごう)の松」が舞台側に写ったものとされています。この「影向の松」には神仏が依りつくのだそうです。神仏に守られて行なうという舞台装置になっているのです。今まで何も考えずに観ていましたが、初めて意味を教えて頂きました。尚、「野村太一郎」さんは故・五世「野村万之丞」さんの息子さんです。昨年より二世「野村萬斎」さんに師事しています。
ところで、「農村歌舞伎舞台」は成田市の諏訪神社排殿として使われていたものを再現したものだそうです。中央には人力による廻り舞台があります。「体験エリア」は江戸後期から明治初期の房総の商家・武家屋敷・農家などを当時の景観・環境を含めて再現してあります。実演や直接体験する事により伝統的技術や生活様式を学ぶ事が出来るユニークな博物館です。何回行っても飽きません。「まつり」は年に5~6回あり、その時はイベントもあって楽しみです。
紙芝居はこの日は東屋の前で昨日とは違う話をやっていました。商家の町並みで「房総のむら」のマスコットキャラクター「ぼうじろー」に会いました。名前の由来は「房総のむら」の「ぼう」と鳥の「ホオジロ」の「じろ」を併せたものです。館内のあちこちで「時代衣裳変身体験」の人達に会いました。新選組・ハイカラさん・殿様・姫・忍者など様々でした。「鞍馬天狗」のお祖父ちゃんと「忍者」のお孫さんの組み合わせが微笑ましくて可愛かったです。
「上総の農家」や奥の方にある「安房の農家」・「下総の農家」や「水車小屋」などにも行きました。奥の方は林の中にあるので結構アップダウンがあり、チョットしたハイキングになりました。散策中に面白い物を見つけました。神前にお供えした五穀を和紙に包んで目を作り、わらで蛇の形にした物。「辻きり」と言い、それを村の境にある木に巻きつけるそうです。とてもリアルで、思わずギョットしました。もう1つは「タカアシガニ」の甲羅に鬼面のような顔を墨で描いた物。家の入口に飾ると災厄除けになると言われ、漁師の家などに見られるものだそうです。「蟹殻掛け」と言います。
歴史と自然を学ぶ「風土記の丘エリア」には115基からなる「古墳群」や移築された江戸期の農家2件(重要文化財)があります。考古関係資料を展示している「資料館」もあります。また、「旧学習院初等科正堂」(重要文化財)は明治期の建物で、四谷区尾張町⇒宮内庁下総御料牧場⇒現在地へと移築されたました。
「野村太一郎」さんの実演 / 「ぼうじろー」と子どもの忍者
ハイカラさんが歩いて来ました / 水車小屋
辻きり / 蟹殻掛け
最新の画像[もっと見る]
- 《 初日の出 》 -近くの公園にて- 1週間前
- 《 初日の出 》 -近くの公園にて- 1週間前
- 《 伊藤哲作品展 》 -江戸琳派雅号「雨華庵」継承- 1ヶ月前
- 《 伊藤哲作品展 》 -江戸琳派雅号「雨華庵」継承- 1ヶ月前
- 《 伊藤哲作品展 》 -江戸琳派雅号「雨華庵」継承- 1ヶ月前
- 《 伊藤哲作品展 》 -江戸琳派雅号「雨華庵」継承- 1ヶ月前
- 《 伊藤哲作品展 》 -江戸琳派雅号「雨華庵」継承- 1ヶ月前
- 《 連続テレビ小説「虎に翼」展とゆかりの地 》 -御茶ノ水界隈にて- 2ヶ月前
- 《 連続テレビ小説「虎に翼」展とゆかりの地 》 -御茶ノ水界隈にて- 2ヶ月前
- 《 連続テレビ小説「虎に翼」展とゆかりの地 》 -御茶ノ水界隈にて- 2ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます