京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

スイートピー

2010-01-15 22:36:59 | 季節のことば
駅前の花屋に群れる今はまだ誰のものでもないスイートピー  俵 万智

         
         山の上ホテルでの清川妙先生の古典講座、Oさんがいつも部屋に
         季節のお花を持ってきて飾ってくださる。
         本日の花は可憐なピンクのスイートピーと同じ色のチューリップ。


部屋が急に明るくなってほんわか暖かくなりました。
スイートピーの原産は地中海シシリー島。地中海の明るい
陽射しを運んできてくれたみたい。

         
         チューリップもピンク。スイートピーの花言葉は門出、思い出。
         チューリップの花言葉は愛なんだそうです。いい組み合わせ


ホテルでランチした後、神保町の本屋さん街まで歩いて、
紅茶の美味しいお店で一服。
ロシアンティーのジャムはバラのジャム。

         
         友人が注文したナッツミルクティー。美味しそう

         昼間は暖かな陽射しでも午後になると冷たい風が出てくる。でも
         今日は春の使者のようなピンクのスイートピーの余韻があったかい。

蛇足大好きな田中冬二の詩の「春」の一節
    
    すぺいんささげの鉢を
    外へだしてもよい頃となりました

    今夜から明日の朝にかけて
        ・  
        ・

    この「すぺいんささげ」というのが調べても何の花かわかりません
    私としてはスイートピーだと思っているのですが…。
    江戸後期にでもスペインから入ってきたか、スペイン原産か、ササゲの
    ようなマメ科の実がなる植物ではないかと思うからです。

    スイートピーを見るたびにスペインササゲという言葉を思い出します。
    この詩のなんということのない優しさとともに心に残っているのです。
    そして春の訪れを感じて心がぬくくなるのです