京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

黒豆美人

2009-06-01 23:50:17 | 美味しい♪
会津のお土産、「黒豆美人」といいます。

        
        会津坂下町の太郎庵製。箱を開けると…


「黒豆美人」は黒豆を食べると美人になるよとい意味かしら

        
        会津の大地で育った黒豆を丹念に煮込み、
        煮汁ごとゼリーにしたものだそうです。


ふっくら煮えた大きな黒豆がコロコロ表面を
覆っています。さっぱりした甘さでのど越しもGOOD


        
        箱に掛けられた表紙のランプの絵。
        新美南吉の「おじいさんのランプ」という童話を思い出しました。

        村に電気が引かれる事になり、ランプ屋の巳之助(みのすけ)
        さんは仕事がなくなる、と逆上して放火しようとしたのです。
        はっと、気が付きました。「電気という便利な道具の世の中
        になったんだ」と。店に残っていた五十数個のランプすべて
        に灯を点して池のほとりの3本の木につるし、「お前の時代
        は終わったんだ」と石を拾っては大きなランプから投げつけ
        て割り始めました。3番目に大きなランプを割ると涙が出て
        もう石を投げることはできなくなりました。
        そして巳之助さんは潔くランプ屋を止めたのでした。
        池の水面に揺れるランプは人間が便利と引き換えに置いてき
        てしまった心のランプなのでしょう。
        
        今も廃業を余儀なくされた巳之助さんがいっぱいいますから。

        世相を憂いつつも胃袋は満足。黒豆美人、美味しい


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
黒豆。 (るな)
2009-06-02 18:06:24
箱の上に記してあることば、いいですね。
「添えしまごころ」
こんな贈り物すてきです。
わくわくして箱をあけて、
にこにこして召し上がったら、その分、美人になれますね。

京さんが書いてくださった
「おじいさんのランプ」
そうですね。心のランプ、置いてきたけど
ふとなつかしく、さみしくなる、存在です。

↓ お花の作品展、すばらしいですね♪
こういうの、なんて呼ぶのでしょう。
トップの作品、自然の荒々しさと繊細さが
感じられて、凄い。
返信する
ああー またワタシ好み~ (プリン)
2009-06-02 22:09:03
お豆がコロコロつやつや プルツルンッ
上品そうな御菓子ですね  
さぞ美味しかったことでしょう 

まぁお豆たっぷりに限らず、御菓子全般ワタシ好みではあるんですがー


わが国では、電気は今や水と同じくらいあって当たり前みたいになっていますけれど、はじめは人それぞれ、受け入れ方も様々、いろいろな人間模様があったのですね  

ランプはといえば、その優しい灯かりを売りに観光の目玉にしている宿もあるそうですね。
そこにお客さんが集まるのは、心のランプを取り戻したい、優しさに触れたいという気持ちの表れなんでしょうかね  
分かったような 分からないような・・・    


 
返信する
るなさんへ ()
2009-06-02 22:30:53
そうなんです。包み紙を開けた時に出てきたランプの絵と字が
ふわっと懐かしさと優しさを連れてきてくれました

京都のお菓子などにはきれいな掛け紙がかかっていて
それも好きです。

北杜夫さんは「船乗りプクプクの冒険」の中で、「文明は便利なものだけどあんまり進み過ぎると、人間は何が大切なのかわからなくなってしまうものだ」と言っています。
説教ぽく言うのではなく、心にキュンと響かせてくれるのがいいですね。

リベラさんのアレンジは型にはまってなく、野生的な風情があって
気に入っています

るなさんは大きな花のアレンジの中で暮らしているという感じですよ
返信する
プリンさんへ ()
2009-06-02 22:57:56
山形の方も黒豆、美味しいですよね。
それぞれ美味しい材料を使った銘菓があり、それぞれに
美味しく、私も好みで~す

今ねえ、携帯財布や携帯で予約とか、やっと追いつくと
数歩先に進んでいて、IT系はず~と追いつけない状態です

知り合いのレコード屋さんも印刷屋さんも写真屋さんも店を閉めたし、
何でも生き残るのは大変。
だからこそ、テレビや電話のないランプの宿が求められているのでしょうね。
自分の心のランプを見つけないと、潰されちゃう時代です。
そういう意味でプリンさんは私のランプの一つかな
返信する

コメントを投稿