店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

サンダ対ガイラ

2005-10-21 22:51:16 | Weblog
 これが、おいらの記憶にある最初に見た映画だ。
 その頃はどこにでもる普通の町の商店街に、そんなに大きくはないけれど映画館がひとつはあった時代での話です(いつだよそれ)。
 そんななかのひとつで、おいらがばあさんに連れられて見に行ったのがこれで 幼少の頃のおいらは、その映画が気に入ったらしく、おいらはその映画のサントラ版のようなソノシートも持っていたのだ。
 リカちゃん人形と怪獣映画のソノシートの並ぶ家、それがおいらの家である。
 もちろんそんなものをきいていたので、おいらは箱入り娘になど育つはずもなかった。
 で、今になってその映画が一体どんなものだったかと思って、先日レンタルビデオ屋でそれを借りてきたら・・・これがけっこうな珍作。
 まず、「サンダ対ガイラ」なのに、悪役ガイラだけが出て悪行をしている時間がやたらと長い。
 最初はえんえんとガイラが暴れまくり、幼少の頃のサンダがちょっとだけ回想シーンに出てる程度で、おいらの記憶にあった「空港でガイラがばりばり人を食べる」シーンとか、ほとんど「問題児ガイラ」とタイトル変えたほうがいいんじゃねえのかと思いながら見ていたのだ。
 ゴジラシリーズとかと違い光線技や火炎などの武器がなく、ひたすらサンダもガイラも肉弾戦で戦うため、なんとなくスケールのでかい兄弟げんかみたいなノリなのである。
 最後はお互いにボコボコ殴りあってるうちに、サンダの意志でか海底火山の中へ二匹とも没してしまうのだが、これって全体がなんか「賢兄愚弟物語」みたいなのだ。
 別にサンダは「研究のため、アメリカ大陸などの広いところで生かしておきたい」っていわれてたんだから死ななくてもいいようなものの、自分がいることによって自分の細胞から再びガイラのようなトンデモ君が生まれることを恐れて、あえてガイラと心中したというのだろうか。
 こんな珍作を、一番最初に見ていたとは・・・。
 他にも「大魔神シリーズ」「エビラの出てくるやつ」とか「昆虫大戦争」とかを小さな町の映画館で見た記憶があるので、もう一度それを見てみたいと思ったけど、また珍作だったらどうしよう・・・と思う。